浅野秀弥の未来創案
【公明党は原点に戻れ】
国府市政の与党ボケどこから
憲法改定の鍵を握る公明党が16日の党憲法調査会で、約8カ月ぶりに党内議論を再開した。党内では、「9条改定に自民党が踏み込めば、連立離脱も 辞さない」との声が上がり慎重姿勢が際立っている。「平和の党」を掲げているだけに、9条改定は「世論が求めていない」、「安保法制の何倍ものパワーが必 要、到底できない」など反対論が強い。
私は「最大の支持母体である創価学会・池田大作名誉会長さえお元気なら、こんな論議など起こらない」と残念でならない。「八紘一宇(はっこういち う)」(世界を一つの家に)の心を戸田城聖・元会長から受け継がれた名誉会長なら、現状の公明党に対し「学会員の本意ではない」と明確に否定されたはず だ。
選挙に強い学会を築き上げ「常勝関西」と呼ばれた功労者の副理事長兼関西総主事・西口良三氏が、2015年に76歳で亡くなり、東京の本部も一目 置いた“関西創価”の動きが少しずつ変わってきた。黎明期(れいめいき)から、どぶ板を踏んで最強の婦人部や青年部を構築してきた古い幹部が次々一線を去 り、東京からの指示を全うすることのみに腐心する職業的エリート幹部が台頭するようになった。
公明党への集票と学会本部の上納金集めでのし上がってきた若い幹部は、国立大や創価大の出身者が多く理屈は立つが、本来学会が大切に守ってきた平和への思いを置き去りにし、与党連立を維持してうまみを甘受したいだけに見える。
共産党も一時同様の勘違いはあったが、苦労して組織を伸ばした時代の原点を忘れ、上から目線の官僚的体質に陥ってしまっては、古参の草の根会員の 違和感は頂点に達する。まずは名誉会長の一日も早い一線復帰を期待するが、私の耳には少子高齢化の波で、「大阪府内の学会員は大きく減少している」とのう わさも入り心から心配をしている。
いまこそ創価学会は、公明党に対し国政では憲法9条改定阻止に真正面から取り組ませ、大阪府政では一度否決された大阪都構想を蒸し返す松井府知事 と吉村大阪市長に、はっきりとNOを出させなくてはならない。心ある学会員を、「何があっても黙って付いてくる連中」と見くびってはならない。
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