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ブログ 「ごまめの歯軋り」

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北朝鮮拉致問題

2006年06月09日 | 時事問題
横田めぐみさんの夫・金英男さんと母、北朝鮮で再会へ
産経新聞6月9日
「北朝鮮は8日、13歳で拉致された横田めぐみさん(41)の夫とみられる韓国人拉致被害者、金英男(キムヨンナム)さん(44)=拉致当時(16)=の「所在を確認した」として、家族と金剛山で面会させる方針を韓国側に突然通知した。事件の幕引きを狙ったものとみられ、訪朝した家族に英男さんが「将軍様のおかげで幸せ。帰国しない。めぐみは死んだ」と言わせられる可能性が高い。拉致解決に向けた日韓連携は分断され、めぐみさん救出への重大な障害になりかねない事態となった。」

[ごまめのコメント]
金英男氏の存在を認めた北朝鮮は、南北離散家族の面会という場で母親らに会わせるという撹乱戦術に出た。はたしてこの北の手口が成功するかどうかはひたすら南に韓国政府の態度に懸かっている。昔から南北の間では拉致してスパイに使うと言うことが常態としてあった。お互いにやっていた。したがって韓国政府の追及は弱腰であった。いまだに政府として拉致問題に真剣に取り組んでいない。このような場でうやむやに出来るのは南北間のことであって、日朝間のことではない。韓国政府は金大中氏以来北朝鮮に対しては「太陽政策」といって、暖かく接すれば北の感情もよくなるということで、徹底した弱腰外交になっている。日本も戦前強制連行ということで朝鮮人を大量に拉致(連行)して強制労働に従事させた事実があるため、決して自分だけが被害者ではないことは認識しなければ、この拉致と言う国際問題の歴史的意味は分からない。無論それは横田さんらには何の責任もないのだが、朝鮮占領時代の日本人の蛮行に対して朝鮮人の恨みは消えるものではない。だから米国がイラクのフセイン政権やアフガニスタンのアルカイダ政権を戦争を仕掛けて倒したように、北朝鮮を武力で倒すようなことまで期待してはならない。また北としては恐らく、日本政府の経済制裁行為は少しも怖れていないだろう。なんせ中国と言う強い味方がいるのだから。中国が支援をやめない限り、北朝鮮の挑戦的な態度は改まらない。中国、韓国、北朝鮮は対日民族戦線を張っているようなものである。反日というスローガンだけが民族一致のもとになっている。これも昔日本がまいた種であることは反省しなければ、彼らの行動は理解できない。この拉致問題で変な民族主義者が跋扈しないことを祈る。ひたすら外交戦術で包囲網を狭めてゆこうではないか。6カ国会議が中断しても別に北朝鮮は痛くもかゆくもなく核開発とミサイル開発を進めている。現状の北朝鮮政権はあきらかに軍事独裁政権で民事政府は存在しないといっていい。あの金正日の頭の中だけが政府なのである。北の暴発を一番心配しなければいけないのが韓国のはずなのだが、現韓国政府はおそらく奇襲攻撃を受けるまで腑抜けのままだろう。


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