ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

どうでもいいけど政局が動きだした

2009年02月19日 | 時事問題
朝日新聞 2009年2月19日1時1分
自民の森・青木氏ら会談「麻生首相では選挙にならない」
 自民党の森元首相と山崎拓元幹事長、青木幹雄前参院議員会長らが18日夜、東京都内の日本料理店で会談した。出席者によると、中川昭一財務相の辞任を受けて「麻生首相の下では選挙にはならない」など、複数の出席者が次期衆院選は厳しいとの認識を示したという。会合には、渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長らも同席した。


「福田vs小沢 大連立の乱」でおなじみの、読売新聞会長渡部恒雄が又謀議に首を突っ込んでいる
メデァアが政局に深く関与するのは、インサイダー取引に相当する? 世論を盛り上げるのメディアの責任といわんばかりに、政局のシナリオを書いてはいけない。

読書ノート 野村進著 「調べる技術・書く技術」 講談社現代新書

2009年02月19日 | 書評
アジア・ノンフィクション作家のノンフィクションの手法 第2回

序(2)

 ノンフィクション作品は先ず第一に読みやすいものでなければいけない。私も小説、学術誌、ノンフィクションの中で結構ノンフィクション作品を読んできた。有名な作家を上げると、小田実、開高健、鎌田慧、本田勝一、高木徹、竹中労、辺見庸、大森実、猪瀬直樹、扇谷正造、大宅壮一、立花隆、柳田邦男、吉村昭、篠田一士などあげだしたらきりがない。ここで本書の著者野村進氏のノンフィクション作家の経歴を略記する。1956年生まれ、上智大学英語科中退。1970-1980フィリッピンマニラに交換留学をする。帰国後「フィリッピン新人民軍従軍記」を出してノンフィクション作家になる。1997年「コリアン世界の旅」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。「アジア 新しい物語」でアジア太平洋賞を受賞。そのほかの著書には「脳を知りたい」、「救急精神病棟」、「日本領サイパン島の一日」、「千日働いてきました」など、講談社+α文庫の作品が多い。現在拓殖大学国際学部教授である。

 まさか本書を読んでノンフィクション作家になれると勘違いする人もいないと思うが、ではなぜこんなハウツーまがいの本を書いたのだろうか。ノンフィクション作家の心がけ、特に倫理面でのいい加減さや腐敗が横行するヤクザなノンフィクションの分野で、作家として先輩として伝えておかなければいけないという著者の危機感が書かしめたものであろう。系統的なノンフィクション学があるわけでもないがルールとフォームはある。きわめて簡単であるが、そのフォームを見て行こう。  (続く)


医療問題 「現場からの医療改革レポート」 Japan Mail Media

2009年02月19日 | 書評
絶望の中の希望ー医師は「医療崩壊」の現状をネットに訴える 第16回

第7回(2008年6月18日) 「日本の医師不足 第2回 一県一医大構想と医師誘発需要論」 東京大学医科学研究所 上昌広

 6月17日舛添厚労大臣は、「97年の閣議決定を見直し、医師の養成数を増やす方針で福田首相の了解を頂いた」という記者会見をおこなった。日本医師数は世界最低水準にあり、医師には過重な労働がかかり過労死寸前である。医師不足が新聞で取り上げられるようになったのは2003年である。医師過剰が議論されたのは1975年から2000年の25年間である。そして医者の数を増やすと医療費が増大するという「医師誘発需要説」がまことしやかに議論された。この説は1983年の実証調査で完全に否定された。当時厚生省吉村仁次官が「医療費坊国論」を吐き中曽根首相のもとで、医療費の削減と医学部定員を7%削減した。1997年医学部定員削減に関する閣議決定、2002年小泉内閣による医療費・福祉予算削減へ流れた。「医師誘発需要説」は医療経済学者の間では完全に否定された。  (続く)



自作漢詩 「梅花黄昏」

2009年02月19日 | 漢詩・自由詩
薄暮登桜村又     薄暮桜に登り 村又村

斜陽照頬立黄     斜陽頬を照し 黄昏に立つ

吟西苑梅千点     吟し西苑に 梅千点
 
微酔東山月一     微酔し東山に 月一痕

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(赤い字は韻:十三元 七言絶句仄起式  平音は○、仄音は●、韻は◎)
(平仄規則は2・4不同、2・6対、1・3・5不論、4字目孤平不許、下三連不許、同字相侵)

CD  今日の一枚 バッハ 「教会カンタータ全集 第5巻 CD-25」

2009年02月19日 | 音楽
バッハ 「教会カンタータ 第5巻 CD-25」
ニコラス・アーノンクール指揮コンツェンタス・ムジカス・ウイーン 
ツェルツアー・クナーベン合唱団とソリスト アルト:ポール・エスウッド テノール:クルト・エクイルーズ バス:ルード・フォン・デル・メール
ADD 1978 TELDEC

「主なる神は、太陽にして楯なり」 BWV79
「神は 堅きとりで」 BWV80
「イエス眠り給えば、われ何に頼るべし」 BWV81
「われは満ち足れり」 BWV82