ブログ 「ごまめの歯軋り」

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日韓歴史共同研究って何?

2007年04月25日 | 時事問題
asahi.com 2007年04月25日07時44分
日韓歴史共同研究、27日再開 教科書も対象
日韓の相互理解を深めるための歴史共同研究の第2期研究委員会が約2年ぶりに再開される。05年に第1期の研究成果が公表された後、研究継続で合意したが、両国の教科書記述の研究が対象に加わったため、日本側の委員選定が進まなかった。
 日韓歴史共同研究は、01年に日本の歴史教科書検定をめぐって韓国が反発したのを機に始まった。翌02年から両国の専門家による第1期研究委員会が古代、中近世、近現代の3分科会で研究。韓国側は成果を日本の教科書に反映するよう求めたが、日本側に「教科書の編集に心理的な圧力を加える」と抵抗があり採り上げられなかった。報告書も、植民地統治の評価など、双方の意見の違いを統一せず、両論併記の形で公表した。

日韓問題の近現代史にかぎり、教科書の表現だけに絞って行えばいい
古代、中世の2国間問題を議論して、統一見解に持ってゆこうなんて正気の沙汰ではない。唐による植民地「楽浪郡」の設置、唐新羅連合軍と飛鳥大和政権との白村江の戦い、豊臣秀吉の朝鮮出兵、鎖国と朝鮮使節団などの歴史を議論してどうなろうか。もちろん豊臣秀吉の出兵は侵略であっただろう。そして1910年の明治政府による朝鮮併合も当然侵略でしょう。それ以上に朝鮮は中国王朝の交代時に毎度通過儀礼のように属国にされてきたはず。韓国は中国と歴史問題研究会をやったほうがいいのでは。
問題の発端は明らかに朝鮮併合後日本の朝鮮支配下での出来事にある。それについては、河野議長の談話で植民地支配の傷について謝罪している。それ以上に国家間の問題は、日韓国交回復と賠償問題で清算されている筈だ。これらの問題で最近日本の一部勢力の右傾化により「新しい教科書を作る会」が過去の歴史の歪曲を始めたことにある。従って教科書の表記問題に絞って議論をしてゆくべきではないか。
そして最後に、共産化や右傾化軍事独裁は自国の貧困層と密接に関係しており、現代の経済発展を遂げた先進国で、右翼の台頭や民族差別などが復活するという心配は杞憂だ。