佐渡の翼

佐渡の観光名所紹介、佐渡の宿泊施設の宿泊記、佐渡の全飲食店と東京都内高級レストランの食べ歩記、ヨーロッパ及び国内旅行記事

朱鷺の観察棟          投稿者:佐渡の白河豚

2009年09月26日 07時29分52秒 | 佐渡及び首都圏近辺の面白観光スポット

新穂の正明寺に朱鷺の野生復帰ステーションというのがある。看板の案内通りに進むと、放鳥目的で朱鷺を自然状態に順化させるためのケージの中にいる朱鷺を見物できる観察棟へと向かう道に到達する。2度目の放鳥予定(9月29日)の約1週間前にこの観察棟を見学しに行ってきた。お役所が管理しているため、見学時間は午前9時から午後4時半までに限られており、冬季は午後3時半で終了となる。順化ケージは出入り口が狭くて放鳥に向かないため、訪問当日は放鳥に備え、朱鷺はより狭い仮設ケージに移されていた。そのため、順化ケージ内の朱鷺を見ることはできなかった。

私がまず驚いたのは、観察棟の手前450mの所に整備されていた駐車場の中に設置されたトイレだった。身障者用のトイレを併設した真新しいトイレである。かなり金がかかっているなと感じたが、どうせ国(環境省)の補助金で作ったのだろうから、ま、どうでもいいやと思った。ここに車を停めてから徒歩でじゃり道を歩くこと6分程で観察棟の入り口に到達する。観察棟に至る道路はじゃり道だが側溝がきちんと整備されていて、さながらバージンロードを思わせる。さすがは朱鷺様だ、これだけの予算を分捕れるのだから。このじゃり道を登ってしばらくすると右手に、放鳥時の朱鷺を見物するための仮設ステージへと至る道(一般客は立ち入り禁止)があり、その向こうの左手側に観察棟へと至る道があった。新装なった3階建ての観察棟がまた御立派!朱鷺様の御威光を嫌がおうでも感じさせる仕組みになっていた。

ところが遠方からやってきた観光客の集団が、このじゃり道を登った揚句、観察棟の手前にぶら下げられた掲示板を見て、「なあ~んだ、今日は朱鷺を見られないのか?そうならそうでちゃんと駐車場の入り口の所に書いておいて欲しいよね。遠くから来た人は困ります」とがっかりした声を上げた。ところがどっこい、駐車場の手前にある順化ケージ(一般の人は立ち入り禁止)に至るゲートの脇に「現在、順化ケージに朱鷺ははいません」という断り書きをちゃんと掲示してあるのだ。「市役所側に抜かりはなく、見落とした観光客が悪い」と役所は弁解するだろう。確かにそうかもしれないが、より観光客目線に立った立場で言わせてもらえば、駐車場のトイレの所にも同様の掲示をしておけばより親切ではないだろうか?そう思った。でないと放鳥時まで、うっかりした観光客をがっかりさせる事例が続くかもしれぬ。

原口新総務相は、地方へのヒモ付き交付金は原則廃止とし、代わりにその使途を限定しない一括交付金とする方針を表明した。そうなると交付金には色は付いていないので、交付金を何に使うのかは最終的に市側が決めなければならなくなる。いくら朱鷺を可愛がりたがる市長であったとしても、朱鷺にばかり予算を割けば、佐渡市民から不満の声が上がるのは容易に想像がつく。こんな所にも政権交代の余波が押し寄せてきているのかもしれない。







最新の画像もっと見る

コメントを投稿