佐渡の翼

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菩薩寺のしだれ杉(佐渡市新穂田野沢)    投稿者:佐渡の翼

2013年03月19日 04時16分46秒 | 佐渡及び首都圏近辺の面白観光スポット

事前に菩薩寺のHPでしだれ杉の存在場所を調べたら、朱鷺の野生復帰ステーションとは反対側の道を進めば辿り着くように書いてあった。だが、実際に行ってみると、なかなか杉の場所が見つからない。止むなく稲刈り作業中のおじさんに尋ねたら、車でしだれ杉の場所まで誘導して下さるとの有難いお申し出があったので、その御好意に甘える事にした。おじさんの車に付いて行ったら、農道をひたすら東に向かい、潟上古城跡の近辺まで行ったところで、ようやく左手にしだれ杉を見つけた。おじさんに礼を言い、この巨木を見上げた。遠くから見ると4本杉だが、向かって左から二本目の幹幅は細く、これを除いた残りの三本が文化財に指定されている。しだれ桜同様、枝が下に垂れている特異な木で、樹齢1000年との言い伝えもあるくらいの古木、銘木であるが、実際の樹齢は300年である。杉の幹の間に菩薩寺の山門がある構造で、カメラアングル的には格好の構図を作っていた。

このしだれ杉、以前は「観音杉」とよばれた。昭和24年(1949)発行の『佐渡郡名木抄』には、「所在は菩薩寺観音堂境内、観音開祖以来の名木としてこの杉は一名”針百杉”とも称され、非常にヤニが強く燃やすと目に大変しみるものです…」と記されている。

十八世紀のはじめ宝永(1711)の頃、新穂北方の山王薬師堂の僧によって始められた、「佐渡観音巡礼三十三箇所」では、この田野沢の菩薩寺は二十六番目の札所になっている。「田野沢や杉の葉越しに海見えて 霞て続く天の橋立」と巡礼歌に歌われた観音杉で、三本中最大のものは、樹高28m、胸高幹周4.95m、根元幹周5.6mである。



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