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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私777>日々の生活の様子、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

「天主信長」(裏)~~読書感想文です。

2016-07-25 | 本と雑誌

上田 秀人 氏の著書「天主信長」は、「表・我こそ天下なり」と「裏・天を望むなかれ」の二冊組。

でも、多くの読者の感想から感じるのは「表」も「裏」も物語としては同じ。ただ、書かれている目線が「信長自身」か「黒田官兵衛」かの違いだけ・・・ということでした。

昨年のNHKの大河ドラマの主人公「黒田官兵衛」の印象が強かったので(出演俳優の印象=笑)、「裏」を読みました~~。



この物語の一番の驚きは、「本能寺の変」の描き方!

遠く播磨の陪臣だった黒田官兵衛が、お家の存続を願うために、後ろを追い続けたのは信長でした。
尾張の小名から天下人へ駆け上る信長に取入るため、わが子を人質に差し出し秀吉の家臣となり、軍師として頭角をあらわしたのです。一度は裏切者の汚名を着せられたこともありましたが、自身の知恵をもってお家の安泰を願うのでした。

反逆を許さぬ苛烈さで勝ち上がる信長。
主の日和見にされて振りまわされる官兵衛。

そして「本能寺での夜」・・・、
信長が仕掛けた計略の真意を見抜いた官兵衛は、大勝負にでるのです!


結末が、すごく面白い物語になっています~~♪
あの「本能寺の変」が、こんな風だったかもしれないという仮説に、「やられた~!」と、思いました。

そして・・・、
以外なんですが、官兵衛って、かなり「腹黒いかも」・・(苦笑)

戦国の世で、お家を存続させ自身が生き延びるための知恵・・・「良い人」では無理だったんでしょうね・・・。