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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私。
日々の生活の様子、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

伝統を継承する難しさ・・・

2016-07-28 | アート・文化

「国指定重要無形民俗文化財」である私の住む町のお祭り。
年々寂しくなっている感じがします・・・。





この祭りは「鹿島踊りに始まり、鹿島踊りに終わる」と言われているほど重要な踊りである「鹿島踊り」~~。今年の踊り手の数の少なさにビックリ!

もともと、小田原から伊豆半島にかけての「石材業」にかかわる地域の神社に伝えられた神様への奉納の踊りとか。衣装は「白装束」に「烏帽子」のところがほとんどだそうですが、
私の町では「浴衣に色物の手甲。それに白足袋です。帯もいくつかの色の三尺」~~つまり「女装」です。
これは、昔から「小江戸」と呼ばれた町ですので、「宵越しの金は持たない」という「江戸の華やかさ」を求めたことからきているとか~~。



その「鹿島踊り」は、毎年、地域の小中学生がたくさん参加してくれていました。
なのに・・・今年は三人だけとか・・・。
それを聞いて「えぇっ・・・」と思って、踊っている場へ確認に行ってきました(笑)。



事実でした・・・(涙)

大人の人たちも、いつもより少ないような・・・。
寂しい・・・と同時に、「伝統の危機」を感じました!

甥ッ子~~~囃子連ですが、助っ人で踊ってました~~(笑)



お神輿やら囃子連は、華やかで賑やかなので、毎年多くの若者が参加しています。

「鹿島踊り」は、祭りの前夜祭で「無事に祭りが進みますように」と、神社で奉納の踊りをし、翌日と翌々日の二日間は、街中を歩きながら周り、所々で踊ります。
真夏の炎天下・・・、一回の踊りが20分~40分という過酷さ・・・。

夜、お神輿が神社に納まってから、神社で最後の踊りを済ますまで、まさに重労働だとは思っていましたが、それが敬遠される理由の一つでもあるかもしれません。

お神輿をかつぐ人たち、お囃子連の人たちは若者が中心で「派手な衣装」や「化粧」をして「アルコールOK」で、大騒ぎをしていますが、
「鹿島踊り」の人たちは「神様への奉納踊り」ということで神聖な人たちですから、アルコールを飲んではいけない・・・騒げないのもあるかもしれませんね・・・。

これから先、「鹿島踊り」という伝統をどう継承していくのか、大きな課題だと感じました。

余談ですが、
この踊りの輪の中に「歌い手に赤ちゃんを抱っこしてもらって」入ると、その子は丈夫に育つ」という、言い伝えがあります。



今の大人の人たちも、皆~~赤ちゃんの頃、輪の中に入ったんだと思うのですが~~(苦笑)




今年のお祭り、無事にお神輿も「海を渡って神社へ」帰りました。






来年の鹿島踊り・・・どうなるんでしょうか。