京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

京寿司

2020年02月13日 05時08分17秒 | 
休日、京女とランチを食べに行くことになった。
「たまには京寿司でもいかが?」というとそれで行こうとなった。
京寿司なんて久しぶりでした。

↑いず松「京寿司(にぎりなし盛合せ)」

「京寿司?」と思われる方も多いでしょうね。
私の小さい頃は、お寿司というと写真のようなものでした。
冷蔵庫がなく、物流が整っていない昔は、京都市内で魚を生で食べるということは少なかった。京都市内は海に面してないですからね。

↑「京ちらし(生ものなし)」


「冷蔵庫がなかった?」と言われそうですね。
冷蔵庫といえば、電気でなく氷をいれて使うタイプのものでした。
電気洗濯機もなかった。もちろん暖房冷房もなかったのです。
テレビもなかった。もちろん携帯電話なんてなかった。有線の電話はありました。それも電話がある家は結構少なかった。家にお風呂もない家が多く、銭湯に行くのが普通だった。そうそうガス湯沸かし機もなかった。
一戸建ての家は、隙間風が入っていた。暖房は、練炭式の掘り炬燵と火鉢だけ。
トイレは、汲み取り式だった。
いまの我々の生活環境は、昔なら空想科学小説の世界ですね。

↑吸物

↑バラン細工、久しぶりに手作りを見たような気がします。

そのような昔、寿司といえば生ものでないものが主流だった。
滋賀県なら鮒寿司のようなものになるのでしょう。
京寿司の盛り合わせは、本日のようなものがほとんどでした。
鯖寿司は、各家庭で作ることが多かったかな?お祭の時、親戚に配る習慣がありましたからね。

↑伏見稲荷大社の干支の絵馬

京男は、この京寿司が苦手でした。玉子ぐらいしか食べられなかった。それがなんといま食べているのが不思議です。それも江戸前よりも好きになっている。
そうか元々生魚が苦手なのが原因かも。
私は、海鮮丼というのがだめなんです。マグロも好きじゃない。
魚の脂で胸焼けするし。鯖寿司も1個ぐらいなら食べられる。
京女は、酒飲みの家庭だったから刺身や蟹は大丈夫なんだそうです。



昔の京都の生活ってすごいでしょ。
いまの世代は耐えられるかなぁ・・・。

京寿司の内容は、明日ご紹介します。
和菓子
クリエーター情報なし
河出書房新社

↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)000(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
コメント (4)
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