↑豆のカレー、ナン
孤食(個食、こしょく)って最近の言葉らしいね。
一人で食事を取ること。特に食事の際に孤独を感じてしまう「寂しい食事」。
小さな子供の場合は、問題かもしれない。
わが家は、子供が4人いる。
食事は全員で食べるのが基本。
油断すると私のオカズもご飯も無くなる状態。
それはすばらしいことだと思う。
でも京男は孤食が好きなんです。
お揚げさんが好きやから「狐食」というものあるか。
↑タンドリーサラダ
京男の食べ物について物心がついたのは、一人暮らしをしていた時から。
自炊はした記憶はあまりない。
一日一食やったな。
フランス料理に興味があった。
レストランに行くためにテーブルマナーを身に付ける必要があり、
アメリカ式やイギリス式のマナー本を買ってきて研究した。
それで夜はスーツにネクタイをしてレストランに食べに行っていた。
それも一人で。
なんでか。
デートとなると二人分いるから(いまは平気で割り勘らしいからいいな)。
一人なら二回行けるし。
それにマナーとか味に集中するために、楽しい会話が邪魔になる。
一番の散財は、二十歳の時、神戸の「あら(漢字は鹿が三つ)皮」のステーキを食べた時かな。
いま、思い出した1月15日だった!
名前は、バルザックの小説が由来なんです。
筒井康隆のエッセイで出てきてどうしても行きたくなった。
(筒井康隆の本は、ほとんど初版で読んでいた。実家の書庫にある)
当時、ステーキは日本一なんだそうです。
スープは、京都の「大市」のスッポンスープだったと思う。
開高健の本にも出てきたかも。
まだ「グルメ」という言葉もなかった時代のこと。
「グルメ」って『美味礼賛』にグルマンから来ている。
グルマンってフランス語で大食漢のを意味する言葉らしい。
飛行機のことではありません。それは「グラマン」やがな・・・。
当時、肉を500~1000グラムぐらい食べていたから高くついたな。
当時、前菜は、トアロードデリカテッセン。
パンは、フロインドリーブ。
コーヒーはにしむら珈琲だった。
デザートのチーズスフレの味は、いまでも覚えている。
味覚については、かなりシツコク覚えているな。
お正月にもらったお年玉を全部一回の食事に使ったのははじめてだった。
でも、あれはそれぐらいの値打ちがあったな。
↑豆のカレーは、辛さ一番辛いレベル
それからひとりで食事をするというのは、「気品を養う」のによいそうです。
一流のレストランにひとりで入って、雰囲気に臆さず、メニューをしっかり品定めをし、
自分の食べたいア・ラ・カルトを組み立てていく。
テーブルマナーも「修(守)・破・離」
つまり、教えをそっくりそのまま守る・・・「修(守)」
自分なりに工夫を加え・・・「破」
先人の教えから離れ独自の境地に至る・・・「離」
スマートにパンでソースを拭うのができるといいですね。
それもずっとサービスの人間の視線に耐えながら。
最近、そういう緊張感のあるレストランがなくなったな。
↑やっぱり美味しいな~
以上のような事情で、京男は外では、ひとりで食事をすることが多いんです。
最近はちょっと丸くなってきたけど。
写真は、山科RAJUでランチを食べた時のもの。
全然文章とシンクロしてないですね。
まあ、こんな日もあるさ~。
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