京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

ひょうたんから水

2005年10月31日 05時48分53秒 | モノ


昨日の産寧坂は、ものすごい人でした。秋のシーズンがはじまっているんですね。
木々も少しずつ秋色になってきています。
清水寺に行くまでの大谷さんの古代蓮も冬支度になっていました。



紅葉は、順調よく進むかな・・・・・。
さて、昨日ゲットしたものは、産寧坂のひょうたん屋さんで売っていた水のペットボトル「ひょうたんから水」。



ひょうたんの形のペットボトルがとてもかわいい。おまけに赤い紐までついている。
これを腰に吊るして観光すれば、きっと人気者になれること間違いなし。
お土産にもいいかもしれませんよ。
「ひょうたんから水」1本350円でした。
↓こんな感じで売っていました。

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ハナシクイ

2005年10月30日 08時39分26秒 | 京ことば


ハナシクイとは、話食いと書き、話につりこまれる人のことをいう。
他人の話を聞いてすぐにそれを信じ、その実現を望む人。
「あいつ、ほんまにハナシクイヤ」というように使う。
最近、あまり聞かれない言葉ですが、これに該当する人はやたら多いですね。

健康や美容に関する話をうのみにして1週間ぐらいやってみて、やっぱりあかんと次のことをやっている人。
ゴキンジョ(御近所)さんにいませんか?
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ヨロシオスナア

2005年10月29日 06時30分27秒 | 京ことば


京都人と会話をしていてよく出てくる言葉です。
あなたが何かを言うと「ヨロシィナァ~」とか「ヨロシオスナァ~」相づちが帰ってくる。
その後に言葉が続かない場合「どうでもよろしいなあ」と解釈していい。
ドーでもいいことを聞かされて、ドーでもいいと突っぱねるということを京都人はしません。
はしたないと思っているからです。
だから、こういうフレーズが出たら話題をすばやく変えるか、退散しましょう。
そうしないと次のフレーズがでます。

例えば、あなたがお国自慢をしたとしましょう。
京都人がげんなりしてくると
「そうどすか。そりゃ、ヨロシオシタナァ。そやけどハードゲイの衣装はすごいでんな。どっちにしてもたいしたもんや」
などと、全然論理が飛躍するシュールな反撃してきます。
こうなると「あんたのお里なんかどうでもいい」といわれているのと解釈してほぼ間違いないのです。
早々に退散退散。
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ドッカラキヤハッタン?

2005年10月28日 08時52分55秒 | 京ことば


京都へ観光に来られて、お店に入ったら「オイデヤス」色々商品を見ていると、
「お客さん、どっから来やはったん?」「盛岡からきました」。
すると店に主人が「へー!トーイトーイ、トイトイとっから、まーまー」と言われるかもしれませんね。

「トーイ」とは「遠い」という意味。
同じ語が並ぶのは、京都人の特徴。畳語(じょうご)的表現です。
翻訳すると「へー、えらいドイナカから、なにしに来やがった」と嘲笑していると判断していいでしょう(意味を聞くとめげるかもしれませんね)。
でもめげる必要はありません。
ちゃんと店で買い物を礼儀正しくしたら、
「トイトッから、おおきに、またオコシヤス」と丁寧に送り出してもらえると思います。
その時あなたは「どーも、どーも。ジャジャジャ」と言って出て行けばいいのです。
店の主人は「?」となるでしょう。それでアイコやね。
「盛岡、へぇー!坂上(さかのうえ:田村麻呂)さんが行かはったとこやがな。
エライコッチャなあ」と来るかもしれませんね。
その時は「馬千匹、べこ千匹、我が村は南部領」と言えばそれもアイコ。
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オノボリサン

2005年10月27日 08時18分31秒 | 京ことば
オノボリサン(お上りさん)とは?

もともとは、京都にやってきた東と西本願寺の信徒のことを指していた。
一般的には、地方から都へ来た人のことをいう。
「(観光)シーズンになると清水(寺)のへんはオノボリサンでごったがえすぇ」
↓清水寺のオノボリサンたち。



「(新)京極歩いていてても、オノボリサンはきょきょろしたハルサカイ、すぐわかるわ」などと使う。

そのクセ、自分が東京へ行ってきょろきょろしててもオノボリサンとは絶対に思っていない。
なぜなら、京都が日本の中心と思っているから(オクダリサンというのが正しいのかも)。
京都の習慣をまったく理解しない人のことを
「あのお人はオノボリさんやから、シャーないな」などと目の前でいう京都人もいる。
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タンネル

2005年10月26日 05時47分49秒 | 京ことば


「タンネル」とは、京都の言葉でたずねる。質問するという意味です。
他の地方から京都に来られて、道がわからなくなる時ってありますね。
そこでその辺にいる京都の人と思われる人に道をききますね。その時、注意点を書いておきます。
まず、歩いている人に聞かないこと。
京都人は、自分の家を中心に考えている。
だから、ヨソに出かけている時に、たとえそれが近所でも意外と知らないことがある。
コツは、門(かど)を掃いているおばさんとか。店番をしている人に聞くこと。
次に聞く場合に、「○○町何番地」と聞かないこと。京都人は、町名で憶えていない。
通りと目標の建物や店で憶えていることが多い。
だから京都は郵便番号が通用しないところが多いのです。
それとこれは当たり前ですが、たとえ要領を得ない答えでも「ありがとう」と感謝の意を心から表すこと。
ちゃんとお礼を言わんとあなたが離れた後、
「ナンヤ、ヨソサン(地方の人)はもののタンネ(たずね)方、知らんやっちゃな」と言われますよ。
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ゴキゲンサン

2005年10月25日 06時11分14秒 | 京ことば


「御機嫌様」と書きます。久しぶりに会ったときにいうあいさつことば。

意味は、

・ご機嫌よろしゅうございますかの意。例「ゴキゲンサン、長いこと会いまヘンナー、お達者で」

・ご機嫌よろしいようですねの意。例「ゴキゲンサンドスナ」。現代に残存する御所ことばでは、朝、昼、晩はもとより、訪問・帰宅の際でも、女官・尼門跡どうしはゴキゲンヨーという。天皇陛下に対しては、「おそれながら、ゴキゲンヨー(またはゴキゲンサンヨー)」と申しあげる。近世上方語では婦人語として、「ゴ機嫌サマ」(よい機嫌・健康の意)が見える。

いずれにしても最近使う機会が少なくなった言葉ですね。
常に「機嫌がいい」というのは、いい言葉じゃないですか。
もっと「こんにちは」「さようなら」の替わりに使いましょう。
やんごとなきお方たちの言葉なんですから、使ってみましょうよ。

少しでもセレブに近づけるかも。
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デアイモン

2005年10月24日 07時47分31秒 | 


「出合い物」と書きます。取り合わせのよい食品。
京都の日常の食事には、デアイモンがよく取り入れられている。
「デアイモンは、ホンマにエーモンドス。昔の人は、ヨー考えはったモンヤワ。
両方のお味がヨーひきたつし、今でいう栄養のバランスも上手にとれてます」こんな風なことを聞きました。

 身欠きにしん――昆布・なす
 棒だら――里芋
 たけのこ――わかめ
 コロ(クジラの脂肪)――水菜
 白豆(大豆)――昆布
 なま節――焼き豆腐
 薄揚げ(油揚)――水菜・大根・あらめ・ひじき

こんなナイスな出合いが京都では古うからあるんです。
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立ち食い

2005年10月23日 09時28分55秒 | 風景


最近町中でもよく見かける立ち食い。
あれは、あかんね。
最近は、ダンゴ屋さんの店頭でも1本、2本と買ってその場で食べる人がいる。
熱々を食べたい気持ちはよくわかるのですが、どうも町中ではいけませんね。
店もそんな食べ方を認めたらあかんと思うな。
周りの店にもゴミや立ち食いのためにたむろしていたら、とても迷惑やと思う。
郊外の店ならまだしも、京都の町中ではやめてほしいな。
それと時々やはるけど、浴衣に丹前で京極を歩いている人がいる。京都は温泉街と違うんやけどな……。

百貨店の地階と1階の間の階段にすわって、蓬莢の豚まんを食べたり、おすしを買って食べたりしている中年のおばはんもようわからんな。どうも最近、そのあたりのお行儀が悪くなった。歩きながらペットボトルをラッパ飲みしたり、お菓子を食べたりする若い女性もカッコ悪いと思う。歩きながらタバコを吸っているおっさんやお姉さんやお兄さんもカッコ悪い。お酒やタバコは大人の嗜好品やで、20歳になったからといって吸っていいもの、飲んでいいものではないんよ。
どうも最近、品がない人が多なったな。
ゴメンヤシテオクレヤス。
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お好みあられ

2005年10月22日 07時11分46秒 | 


秋の夜長は、ぼーっと音楽を聴いたりDVDを観ながら、お茶とオカキが一番やね。
果てしなく食べてしまう。
京都の古くからある町には、お餅屋さんも多いけど、オカキ屋さんも多い。
店頭に独特のガラスケースにオカキがいっぱい並んでいる。
これを100g、あれを200gと量り売りをしてくれるのです。
東山の本町通にもおかき屋さんがあり、いつも買いにいきます。
写真は、「お好み」。
「吹き寄せ」とも呼ばれ、色んな種類のオカキ類がカラフルに入っています。
これを食べ出すと止まらない。
気がつくと200gぐらい無くなっている。
大人だけでなく子供も結構好きみたい。
いま、こんなもんはスーパーやコンビニで袋詰めになって売っていますね。
京都に来られた時に、オカキ屋さんで好きなオカキをお土産に買って帰ってみてはいかがでしょう。



これは、ピーナッツの入ったおせんべい。
これも止まらなくなる危険があります。
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時代祭

2005年10月21日 05時38分16秒 | 風景


明日10月22日(土)は、時代祭やね。これは京都三大祭りのひとつ。
知ったはりますか?三大祭。
・葵祭り
・祇園祭
・時代祭

時代祭は、平安遷都1100年にあたる明治28年3月に桓武天皇を祭神とする平安神宮が創建された記念で始めたもんなんです。
他の二つのお祭りに比べるととても新しいお祭りなんです。
平安時代から幕末までの有名な方々がその時代の衣装で練り歩きます。

面白いのは、幕末で、近年人気の新撰組は列に入れてもらえへんというのが、いかにも京都という感じがします。新撰組は、京都では嫌われているのです。
京都人は、勤王の志士に肩入れしてしまうんですね。
22日は、朝から交通規制があったりします。
お車でお出かけの人はご注意くださいというより、来たらエライ目に遭います。
どうしても車で来られる人は、京都駅前ぐらいで車を降りて、観光した方がいいと思いますね。

→写真は、葵祭のもんです。
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ジキ クロナリマスナー

2005年10月20日 05時22分38秒 | 京ことば


こんな言葉を最近よう使います。
「ジキ クロナリマスナー」とは「直暗うなりますなあ」ということです。
日が短くなって、すぐに暗くなりますね。という意味。
今ごろの夕暮れ時になると使う挨拶語。
残暑が長かったから、急速に季節が進んだ気がする。
テレビを観ていたら、来年の干支の話と神社の用意の風景が出てきた。
せわしないな……。
11月になったら年賀状が売り出しで、百貨店がお歳暮がと来る。
気持ちは急(せ)くけど、身体がついていかへんがな。
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えべっさんの日

2005年10月19日 05時52分27秒 | 風景


10月19~21日は、京都ゑびす神社のゑびす講大祭。この祭りの3日間商売繁盛福徳のお笹御礼、御守、交通安全御守等を授与されます。

京の年中行事二十日ゑびす(ゑびす講)は、ゑびす神社独特の祭でほかでは、やってないようです。
祭の起因は、江戸開幕の当時、京の商人が江戸へ行って商いをして、10月20日に京に帰り、ゑびすの神を祀り、その御神徳に感謝したのが始まりでなんですって。

10月20日は、京都では「えべっさんの日」。ネギとはんぺい(はんぺん)のお汁(つゆ)を食べるんです。
京都ではお汁(つゆ)という時は、お吸物というよりは煮ものに近い感じで、具がたくさん入っているりっぱなおかず。
ふだんの日は、はんぺいをつかっても4つぐらいに切るのに、この日だけは丸のまま。一人にひとつ。
だしじゃこか、かつおで美味しいだしをとり、吸物よりやや濃いめに味つけして、ななめに切ったネギを入れ、食べる間際にはんぺいを入れる。鍋に煮えているときはプーッと膨れているけど、お椀によそたら、しなびてペッチャンコになってしまう。
ネギの白いところを噛んだら、熱い汁が飛び出して、口の中をやけどしてそれ以来ネギがきらいになったんかも(もう治ったけど)。そんな思い出がある一品やね。
ゑびす神社では、はんぺいは小判、ネギは笹の葉に見立てて、縁起のよい食べ物だそうです。
19~21日に祇園近辺にいかれる方は、ゑびす神社に行って見てはいかがでしょう。
福をさずかるかも。

↑写真は、今年の十日ゑびすのもんです。
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おばんざい2

2005年10月18日 05時27分58秒 | 


京都人にとっても、「おばんざい」は貴重になってきたんと違うかな。
百貨店の地下で主婦が買っているのを見るとそう思う。
京都の百貨店で京の老舗展みたいな催しをやると人でいっぱいになるのも不思議やな。
テレビ等で情報が先行して実際に出店している老舗に行った人が少ないのんと違うやろか。
何十年と行っている老舗の料理屋さんでも、最近味が少し濃くなったように思う。
きっと板前がかわったんやろな。
出汁に奥行きがなくなって、それを補うために、味が濃くなっているように思う。
かと思えば味が薄すぎて物足りないという時もある。
薄くても味がしっかりしているのが京都本来の味だと思う。
これもかわってきたことかも知れへんね。

最近京都で出店しているお店は、大体東京の資本が多いらしい。
先日、そんなお店に行ったことがある。町屋をレストランにしてあった。
でも、靴のまま、部屋に上がるのは勇気がいったな。
ものすごく悪い行為をしている感じがした。
昔ここで実際に住んでいた人に対して失礼なことやと思たな。
そう思うのは、私だけやろか。周りを見るとそうでもないようやったけど。
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おばんざい1

2005年10月17日 06時14分17秒 | 



「おばんざい」とは、京都の家庭でふだんのお菜のことを言う。
なら当家のハンバーグもおばんざいということになるな。
いま、京都の家庭で他の地方の人がいう「おばんざい」を作り、実際に食べている家があるんやろか。
また、他の地方から京都の家に遊びに来て、その家のおばんざいを食べた人というのは、どのくらいいやはるやろか。

だいたい京都人は、お客さんが来るとその家の手料理などを出さないものやと思う。
出すのはプロの料理でなくては恥ずかしいと考えている。
いまは、だいぶ少くのうなってきたけど、京都の町は、仕出屋さんやうどん屋さん、寿司屋さんが多い。
私の里でもお客さんが来ると必ず、仕出屋さんからお料理をとっていた。
ならその家の人も食べられるかというとそうではない。
裏で、お揚げさんと大根の炊いたんとか、アラメの炊いたん、おから、お豆とおコブやニンジンの炊いたんとかをひたすら食べていたのです。
「おかあちゃん、なんであんなん食べられへんの?」と聞いて怒られたな。
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