京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

景清爪彫りの観音・・・清水寺

2010年07月31日 06時18分07秒 | 社寺


本日も清水寺の不思議シリーズ。
ここは、清水寺の胎内めぐりの側にあります。
このロボットの顔のような石灯籠がある。



この燈籠の穴は、火袋(ひぶくろ)といい火を灯す部分のこと。
この中に線彫りの小さな観音像があるそうです。
どう見てもわからない。
この観音像は、景清(かげきよ)が清水の観音さんを信仰し、牢の谷の獄に入れられている間に爪で石の上に観音さんを彫り、奉納したものなんだそうです。



平景清は、平安末期の武将。忠清の子。俗称、悪七兵衛。平維盛(これもり)らに従って源義仲・行家らと戦い、のち一門と西走、屋島の戦いにおける錏(しころ)引き※で勇名をはせた。平氏滅亡後、源頼朝に降り、八田知家に預けられ断食して死んだという。
※源平屋島の戦いで、平景清が源氏方の美尾谷十郎国俊の兜の錏を引きちぎったという伝説。
歌舞伎十八番の一つである歌舞伎の演目 『景清』は結構有名。
近松門左衛門作の浄瑠璃の演目『出世景清』
笑福亭吾竹原作の古典落語の演目『景清』



私は、落語の『景清(かげきよ)』で平景清というのを知ったかな。
目貫師(彫金職人) の定次郎が、景清の眼を揚柳観世音(ようりゅうかんぜおん)から貸してもらわはる話。
「善哉~善哉~」といって観音さんが出てくるのが印象的やったな。
この噺には、続きがある。
景清の眼を得た定次郎は、目玉と共に豪傑の精まで入ってしまったと見えてやたらに強くなる。大名行列に暴れ込み、歌舞伎の景清よろしく名乗りを挙げ、殿様の駕籠の前に立ちはだかって見得を切ってしまった。
殿様「そちは気でも違ったか」
定次郎「いや、眼が違った」
この部分は、いまではほとんど高座にかからない。
情景が『こぶ弁慶』に似ているな。

※善哉は元仏教語で、「すばらしい」を意味するサンスクリット語「sadhu」の漢訳。仏典では、仏が弟子の言葉に賛成・賞賛の意を表すときに、「それで良い」「実に良い」といった意味で用いられる。



さて豪傑といえば、清水寺の本堂裏側の貫の木目に沿って深さ2センチぐらいの溝がついている。
これは「弁慶の指跡」といわれている。



ずっとこの溝が続いているのは、不思議。



まさか弁慶が傷つけたんじゃないとは思いますが。



さすがにこの日は暑かった。
音羽の滝が比較的人が少なかった。



思わず三杯お水を飲みました。
御利益ですか・・・熱中症にありそうです。

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阿阿の狛犬・・・清水寺

2010年07月30日 06時00分56秒 | 社寺


今日も清水寺の不思議シリーズ。
昨日、一昨日の雨でちょっと涼しくなったけど
また今日から逆戻りだろうな。
言うても仕方ないけど「暑い!」



この狛犬は、清水寺の仁王門前のもの。
お寺で狛犬というのも珍しいけど、
両方とも「阿(あ)」というのは珍しい。
普通は、「阿吽(あうん)」なのに。
右側が「阿(あ)」で左側が「吽(うん)」
「阿」は、生まれるとき口を開けて最初に出す音。
そして「吽」は、口を閉じて出す最後の音。
宇宙のはじまりと終りを表す言葉。



「阿」は、真実や求道心。
「吽」は、智慧や涅槃にたとえたりする。



「阿」と「吽」の間を人間の人生という例えでもある。
ところがこの清水寺の狛犬は、両方とも「阿」。
これがとても不思議なんです。



次にこの鐘楼。
お寺に鐘楼というのは珍しくないじゃないといわれそう。
ところがよく見ると柱が6本ある。
これは不思議なんです。
普通、鐘楼というのは4本の柱なんです。
あの除夜の鐘で有名な知恩院の鐘楼でも4本柱なんです。



そう考えるとちょっと不思議な気持ちになるでしょ。

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すずかぜ

2010年07月29日 05時38分05秒 | 和菓子


昨日はちょっと暑さがましになりました。
みなさんのところはどうかな?
先週は、京都は猛暑日の連続。
「猛暑日」とは、酷暑といっしょで35度以上に気温をいいます。
37度になると「微熱日」といい。
40度ぐらいになると「いい湯加減日」となる。


↑千本玉寿軒「苔清水」


↑葛製、黒こしあん

京都の場合、その上湿度が高いのと、盆地ということで熱がこもりやすい。
地方の方がおっしゃる朝晩は涼しいというのは、京都で当てはまらない。
ヒートアイランド現象もあるだろうな。
昔の京都に比べて暑くなった。
道路上は過酷ですね。



鴨川に沿って納涼床というのは名物になっていますが、
納涼という状態からほどとおいかもしれませんね。
地元の人間的は、納涼床は避けますね。
暑くて、納涼にならないだろうし。
貴船の川床ぐらいならちょっとは涼しいかも。
足を川につけたりすると気持ちよかった。


↑亀屋良長「すずかぜ」


↑琥珀包み

今日の記事は久しぶりの和菓子かも。
この時期は、生菓子的にはオフシーズン。
琥珀や葛をつかった涼しげな意匠が多い。
ちょっと冷やすとナイスですよ。

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虎と梟・・・清水寺

2010年07月28日 05時42分24秒 | 社寺


清水寺の不思議シリーズの続き。
これは、「八方にらみの虎」
仁王門をくぐった右手の方にあります。
ほとんど目立たない状態である。



江戸後期の画家岩駒(がんく)が寄進した「虎の図」
よく見ないとわからないけど迫力のある虎です。



この虎がどこから見ても睨みつけられたように目が合うとされている。



そういわれないとわからない。
上の穴はなんだろう・・・。



この手水鉢の堂を支える足というか柱が二本というのが不思議なんだそうです。
確かに不安定な感じやね。
そういえばこれはおかしいな。手水鉢を覆っていないし。
なんの意味があるのかな。不思議だな・・・。



この手水鉢は、絶対に見たことがあるでしょ。
龍の飾りが立派やね。
ところがこの手水鉢は、正式な名前を「梟(ふくろう)の手水鉢」というんだそうです。
「龍の手水鉢」と名付けてもよさそうなのにね。



実は、梟が手水鉢の下の台座にいてはるんです。
人がいてない間に、カメラだけそ~っと下ろして手早く撮りました。
私のカメラは防水じゃないのでね。
なんで梟が支えているんだろう・・・。



西洋的にいうと梟は、知恵の象徴。日本では、イメージが二極分化している。
不孝鳥というイメージ。梟が父母を喰うという伝説、夜行性で肉食というイメージなんだろうな。
逆にもの知りで強い法力をもつというイメージもある。
この手水鉢の梟は、室町時代の御伽草子『鴉鷺合戦物語(あろかっせんものがたり)』に出てくるフクロウを擬人化した人物「梟木工允谷朝臣法保(ふくろうもくのみつやあそんのりやす)」が登場する。法保=ほほうである。そこでフクロウの擬人化である法保は醜いが、物知りでかつ強い法力をもつといった性格付けがされている。
昔の庶民は梟をそういう風にみていたのかな。
そういう思いが、この手水鉢に反映されているのかも。
ちょっと考えすぎかな。

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唾が湧いてくる~!

2010年07月27日 05時47分42秒 | 風景


今日の写真は、北野天満宮の大福梅の土用干し。
見ているだけで、ジワ~ッと口の中に唾が湧いてきます。
それっていいんですよ。
唾液は、消化を助ける酵素アミラーゼが含まれる。
またリゾチームというものも多く含まれ、生体をバイキンなんかから守ってくれている。
しっかりヨダレを出しましょう!





春に咲いた梅に実ができて、それを塩漬けして、土用干しにする。
これが年末の大福梅になる・・・。
なんかあっという間の一年間だな。







昨日26日は、土用の丑の日でした。
夏バテが絶好調の時期ですね。



この日、「う」のつくものをを食べると夏バテにならない。
例/うどん、独活、牛、馬(タルタルステーキがいいな)、ウィンナー(タコの形で)、ウィンナー珈琲、ウイニー(商品名か)、梅干、雲丹、うさぎ(う~さ~ぎおいし~♪)、薄揚げ、鶉(カイユロリュー〈ウズラ壺抜き〉のフォアグラと茸詰め )、うまか棒、瓜(爪と違うしね)、宇宙(ちょっと大きいか)、ウラセンケ(お腹こわしそう)・・・



このような伝承を具体的に「鰻を食べる」と広めたのは、
平賀源内というのは有名な話。
最近は、鰻も外国からの輸入物が多くて、ちょっと怖いな。
特に蒲焼の冷凍状態はちょっとね。
鰻って食べている時は美味しいけど、後口が生臭い感じがしますよね。
本当は鰻じゃなくて、鰻の肝がいいんだけどな。


↑石焼ひつまぶし


↑台湾の鰻料理、私はこれが好き。四川料理の鰻もいいけど。

スペイン料理で、うなぎの稚魚をオリーブオイル、唐辛子、ニンニクで炒めた料理があります。
まだ食べたことがないけど、食べてみたい。
アナゴ類の稚魚のノレソレでつくったらどうやろ・・・。

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これも祇園祭・・・花笠巡行

2010年07月26日 05時09分22秒 | 行事


祇園祭は、1ヶ月続きます。
7月1日の吉符入りから始まり、31日の疫神社夏越祭まであります。
山鉾巡行だって昔は、二回行われていたそうです。
都の人々はよほど疫病や天変地異とかが怖かったんだろうな。
いまは、どうでしょう・・・。
現代人は、少々たくさん人が亡くなったり、天変地異やむごい事件が起こってもあまり感じていない。
その方がよほど怖いことだと思う。



さて、今日の写真は、24日の朝、法事があり、
さっと行ってから自宅で服を着替え、大阪へ行く。
高島屋に寄って手土産を買ってから阪急電車で大阪へ。
四条方面行きのバスに乗っていると運転手さんの無線で
「・・・祭が木屋町を通っている」というのがかすかに聞こえた。
そうか「花笠巡行」なんだ。
バスを四条大橋のところで降り、河原町の方に歩いて行くと行列が見えた。
「ラッキー!」
行列と出会えた。



暑い中小さな子供たちが着飾って歩いていました。
花傘巡行は、傘鉾や馬長稚児、児武者らが石段下を出発し、
四条通などを練り歩く。
八坂神社に到着後(午後零時ごろ)、舞踊の奉納を行うのだそうです。





ほんのすれ違い状態だったからあまりしっかり撮っていませんが、
珍しいのでご紹介しました。

↓宮川町のきれいどころが乗ったのもあります。真昼の白塗はなんだかすごかった。
2010祇園祭花傘巡行




ここは、四条寺町の四条御旅所。神輿が3基おさまっている。
この神輿が午後5時頃から四条御旅所を出発。





市中を巡り、三条御供社で祭典後、神輿に明かりを入れ、
午後9時ごろから11時ごろまでに八坂神社に還幸する。
夜だから見たことがないのですが。

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実に虫っぽい

2010年07月25日 05時09分17秒 | モノ
HEX BUG nanoをLoftで売っていたので手に入れた。
これが携帯のバイブレーションが入っているだけなんですが、
本物の虫のように動く。
それも予測不可能で力強くなんです。



これを大人買いでたくさん買って観ていたら面白いかも。
そういえば幼稚園の頃、アリを買っていたな。
巣穴をみていると不思議な気持ちになったものです。
その頃、いっぱい昆虫を飼っていた。
といっても特殊な昆虫じゃなく、身近なコオロギやバッタ、ベンジョコオロギ、カタツムリ、マルムシやヤスデ、クモ・・・。
マルムシはダンゴムシ、ベンジョコオロギはカマドウマのこと。



チンポキリというのもおったな、それは子供心にちょっと怖かった。
チンポキリというのは、ハサミムシのことです。
タイコウチのことをいう地方もありますね。
あの形状の虫を見ると男の子は股間をおさえたものです。
いまの子供はしらないかな・・・。
さすがにゴキブリは飼ったことがないか。



サラリーマン時代、会社でヒヨドリを飼っていた。
その時、机の引き出しでミルワームを養殖していたことがあったな・・・。
もちろん餌用です。ヒヨドリは美味しそうに食べていました。
だからといって私は食べたことはありません。
(食べるとしたら油で炒め、軽く塩をして食べるといいかも)
あの時、鳥カゴを風呂敷に包んで出勤していた。
中国の人っぽいですね。いまから思うと。

↓最後に脱走してしまいます

Bugの脱出!




この写真は、朝日が入ってきた状態。
妙にモダンアート風にみえました。

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カレー・・・ちょっと食べたい

2010年07月24日 05時12分40秒 | カレー


京都は連日の猛暑。
35~37度がコンスタントに続いています。
何も食べたくない・・・と一瞬(そこが京男らしい)思いますね。
私の実家に水と食料を運び込み、帰りにビィヤントによる。
カレールーをテイクアウト。
待つ間リアルタイムでビーフカレー辛口を食べる。
やっぱりいまは、ビィヤントのカレーが一番合っているかも。



さて、これはまた別の日。
長男と二人取り残されて夕食を食べることになった。
オープンカーで山科のグリルやまもとへ行く。



京男は、ドライカレー。
長男は、ミートソーススパゲティを注文。
実は彼、魚介類が苦手なので海老フライのセットを注文できない。



ドライカレーには、サラダとクリームコロッケがついていた。
このクリームコロッケがこのお店の名物ね。
カニや海老が入っている痕跡がないので長男にもわけた。



これが長男注文のミートソーススパゲティ。
懐かしい味だったな。
ミートソースもたまにはいいですね。



これは、また別の日。
寺町通を歩いていた。
すると錦玉堂からタダナラヌ雰囲気が漂っていた。



近づいて貼り紙をみた。
なんと閉店。
路渡カッパさんと店の奥のシガーサロンで葉巻を吸いに行こうと言っていたのに。
ヒュミドール(気温25度、湿度65%キープの葉巻保管庫)よかったのにな。
香水をつけた人は立ち入り禁止だった。
残念だ。
奥様とはよくタベルトでばったり会いましたよね。(笑)
お元気で。

昨晩、デザートのゴルゴンゾーラ(ピカンテ※)を食べていて思った。
実は、ちょっとタッパにいれておいて忘れていた。まだカビは生えていなかった。でもねカビが生えていてもわからへん。モワッとしていても青カビが大きくなったと前向きに解釈してしまいそう。ピリピリした味もたぶん熟成したんだろうと思うし。
黄や黒、赤のカビならちょっとだめだろうけど。
皆さんどうされます?

※ピカンテ(辛いという意)、逆にドルチェ(甘いの意)。ドルチェは脂肪分が高く、塩分や青カビの分量が少ないので甘く感じる。

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首振地蔵

2010年07月23日 05時47分49秒 | 社寺


地蔵院善光寺堂は、清水寺の入り口の左手にあります。
どうしても仁王門の方に目がいってしまいます。
だから観光の人たちは、あまり気付いていないようでひっそりとしている。
まあ、それでいいのかも。
みんなが首を回すと困るだろうな。



仁王門を見ていて左に向くとこの状態が見えます。
ここなんです。
結構見過ごしてしまうかもしれませんね。



説明を引き写して起きます。
地蔵院善光寺堂
16世紀中頃に描かれた清水寺古図「清水寺参詣まんだら」には、この場所に六地蔵の石仏が安置され、
小堂が建つ。この小堂が地蔵院の前身と考えられる。また奥の院の南庭に建つ美しい御堂は、
長野善光寺の本尊を勧請した善光寺如来堂と思われる。



以来、観音信仰の盛行によって地蔵院に如意輪観音の尊拝を博し、
堂正面に「洛陽第十番如意輪観世音地蔵院」の額を揚げている(洛陽観音第11番は奥の院、
第12番は本堂、第13番は朝倉堂、第14番は子安の塔である)
明治中期の境内整理によって善光寺如来堂を合併し「善光寺堂」を称してきた。
如意輪観音坐像を中央に、向かって右側に善光寺阿弥陀仏三尊像、左側に地蔵菩薩立像を安置。
なお堂右手前の「首振地蔵」は、願い事のある方向に首をまわして拝めば願いが叶うといわれ、
江戸時代以来、衆庶の深甚な信仰を伝統している。



このお地蔵さんが「首振地蔵」さんです。
首が360度回る。
・願い事がある方向に向けて拝むと願いが叶う
また
・ぐるっと一回転すると願い事が叶う
・回らない人は身体の調子が悪い
なんてことがいわれております。

首振地蔵




このお地蔵さんは二代目で、初代は後ろのお堂にあります。
前に立っているのはお前立ちということなのかな。

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夏真っ盛りの清水寺

2010年07月22日 05時21分24秒 | 社寺


夏真っ盛りになりましたね。
お客様があり、時間があまりないので清水寺にご案内しました。
夏空という感じの清水寺もいいものです。
さすがに人が少なかった。



京都市内と違い木の多いので日陰は案外涼しく
「夏風や 音羽の滝の 清水を むすぶ心は 涼しかるらん」
です。
日の当たるところは、沖縄的な暑さですが。



いま、大講堂の「多宝閣仏足」と寺宝が特別公開していました。
残念ながら撮影はできなかったですが。
「多宝閣仏足」のところで散華をさせていただいた。
お釈迦さんの足の絵(4メートルもある)で上の部分は空洞になっている。
見えないけど、お釈迦さんが立っている雰囲気がすばらしい。
大きな仏像を置くよりもこの方がいいかも。







宝蔵殿の寺宝も素晴しいものがありました。
大黒さんのいまの大黒さんの前段階の仏像もはじめてみました。
あの方がありがたく感じた。
絵馬もたくさんありました。
絵馬の馬の絵で、黒い馬は、雨降り祈願。
赤や白の馬の絵は、晴天祈願を表すというのははじめて知りました。



また、境内で不思議なことを今回はかなり回りました。
何回かわけてご紹介します。
観光の方はほとんどご存知ない清水寺観光スポットなんですよ。
お楽しみに。

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よそ行きの蕎麦

2010年07月21日 06時04分07秒 | 
京女と二人で買い物。
食事ということになり、大黒屋へ。
二人の時は、大黒屋。
子供と一緒の時は、永正亭と決まっている。
コストの関係でございます。



大黒屋の蕎麦はわが家的にはハレの食べ物ね。
この日、京女は季節の蕎麦を注文。
「胡麻(うごま)そば」でした。
白ごまのつゆとスプラウトで食べるざるそば。



蕎麦の新芽と6種類のスプラウトが薬味。
ブロッコリー、マスタード、クレソン、レッドキャベツ、大根、赤芽という内容。
赤芽というのがわからない。
赤芽球とかしか浮かばない。赤血球の前駆細胞。
それが異常を起こして貧血になったりする。巨赤芽球性貧血ね。
その赤芽じゃなく、この場合の赤芽、赤芽じそというお造りの飾りに使う赤黒い小さな葉っぱね。



それを白ごまのつゆに入れ、そばをいただく。
ちょっとだけ味をみました。
これもアイデアですね。
後のそば湯をいれて飲むと美味しかったそうです。
味見してない・・・。



京男は、いつもの定番「木の葉丼」。
やっぱりこれが好き。
京女とワケワケやね。



そばは普通のざるそば。
家で生そばを湯がいて食べる時は、大きな笊籬(いかき、ざるのこと)それも梅を干す時のような巨大なやつに15玉ぐらいで食べる。
それも出汁を丼にいれて・・・。
たまにはこういう普通のかわいいのが食べたくなる訳やね。



↑このメニューをみてすごいと思った。
ちょっと味を見たい気持ちになりましたが、どうしても外で食べないですね。
天ぷら付きなら・・・だけど。ちょっとね。

京女との会話。
京男「具が少ないね。上品につくってある」
京女「具のないそうめんを食べる家庭が多いのよ、○○さんの家もそうらしい」
京男「うちの場合は、錦糸卵とか椎茸の炊いたんとか胡瓜やわかめをつけるよね」
京女「最近は、薄めないタイプの出汁で、生姜もチューブ、葱もスーパーで切ったものを使う。つまりそうめんを湯がくだけみたいよ」
京男「そういえばテレビのCM多いね。なんかいややな・・・」
京女「うちもそうする」
京男「かんにんして・・・」



ちょっとだけ贅沢なランチでした。
子供には内緒。
まさか記事を見てないよね。

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チャパティがなつかしい

2010年07月20日 05時40分29秒 | 

↑タンドリー定食

ここは、大阪のカンテ・グランデ中津本店。
昔々、梅田の泉の広場で焼売太楼(しゅうまいたろう、本当は違う漢字なんですが表示しないだろうな)
の隣にあった頃よく行った。
あの辺りは梅田でも独特の雰囲気だったな。



チャイというのを知ったのもこのカンテ・グランデだったし、
紅茶を買っていたのもこのカンテ・グランデの泉の広場にある店だった。
穴ぐらのようなところでよく本を読んでいた。
あの頃がコーヒーから紅茶に興味を持ち出した頃だったな。



きっと実家にカンテ・グランデの素焼きのチャイカップがある筈。
私のことだから複数存在している。
気に入ったら必ずバックアップを手に入れておく習性がある。



プランタンのクロワッサンやペストリー懐かしい。
もうお店は無くなりました。
朝のモーニングによく行ったな。
お店でクロワッサンを買って、店内で食べられた。
コーヒーにピスタチオ2個がついていた。
結婚してからでも大阪に行くとカメやワニの形をしたパンを
よく買って帰った。





いつからかわからないけど、本店がこの中津にできていた。
あの頃の雰囲気を引きついでいるといえばそうです。
ちょっと天井が高いけど。
メニューは、昔より増えている。
三番街の店があるのは知っているけど、まだ入ったことはない。
三番街ならインデアンに行くものね。


↑カバブ定食



ここの特徴は、インド料理ではおなじみのナンではなく、チャパティだということ。
全粒粉の小麦粉でつくります。
家では、チャパティをつくっていた時期もあります。
フライパンで簡単に焼けるから便利なんです。
ナンもつくれるけど、オーブンで焼くのが邪魔臭かった。
インド料理は、家でも簡単につくれますよ。
昔は、ターリ(お盆と小さなボール)が欲しかったな。
いまなら、比較的簡単に手に入るのですが。


↑チャイ


↑カボチャのプリン
そうそう、カボチャのプリンをはじめて食べたのもこのお店だ。
このカボチャのプリンは、かたいのが特徴。


↑ベリーカスタード

なんか懐かしい感じがするひとときでした。
また機会があればきたいな。
場所は、駅から少々歩かないと行けないけど。
カンテ・グランデ中津本店地図

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暑くなりそう・・・

2010年07月19日 06時26分58秒 | 和菓子


梅雨明けし、京都は本格的に暑い時期になりました。
そういえば、7月23日は「大暑」一番暑い時期。
京都は、もともと蒸し暑さ日本一というぐらいだから暑い。
しかも盆地と最近のヒートアイランド現象ですごい状態。




↑総本家駿河屋「水ぼたん」
この生菓子は、見た目が涼しげですね。
ちょっとだけ冷やして食べるといい。
冷やさないと錦玉は甘い。
錦玉は、冷蔵庫に入れても葛のようにかたくなったり、濁ったりしない。


↑錦玉、道明寺、白こしあん

ちなみに土用は7月26日。
夏バテ防止が必要ですね。
こういう時期は、甘酒(2)をプレーンヨーグルト(1)で割って飲んでいます。
甘酒は、酒粕からつくったものではなく、麹でつくったもの。
ヨーグルトの乳酸菌と麹で最強の腸内細菌活性化ね。
朝飲むといいですよ。
冷やし飴の素も大活躍。
ヨーグルトのソースとして少量かけます。



ここのBGMも水琴窟になりました。
ブラインドを下ろして薄暗くして、水琴窟がいいですよ。
外に出るのが億劫になる時期ですね。


↑京都鶴屋鶴壽庵「草の露」
いまぐらいから8月いっぱいまでは、生菓子がシーズンオフ。
どうしてもこういう葛をつかったものが多くなる。


↑くず製、緑あん

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オムレットライス?

2010年07月18日 05時11分14秒 | 
オムライスというのは日本で生まれた料理。
ケチャップで味付けしたチキンライス(バターライスの場合もある)を
卵焼きでオムレツのように包んだ料理。
フランス語のomeletteと英語のriceを組み合わせた和製外来語。
そういえばカレーライスというのも不思議な言葉ですね。


↑キノコのオムライス、スペシャルセット

「オムライス発祥の店」を自称する店はいくつかある。
中でも有名であり有力とされるのは大阪心斎橋の「北極星」、
東京銀座の「煉瓦亭」ね。
煉瓦亭が元祖オムライスを世に送り出したのが明治34年、
北極星がケチャップライスを使ったオムライスを作り出したのが大正15年であるという点、創業年代(煉瓦亭が明治28年、北極星が大正11年)などからか、雑誌や本など一般的には煉瓦亭が元祖とされることが多い。
まあ、いずれにしても平安時代ではないのは確か。


↑貝柱のオムライス、スペシャルセット

そういえば、昔、一年ぐらい毎日プレーンオムレツを練習した時期がある。
あの時は、卵を2パックぐらい使っていた。
オムレツは専用のフライパンで作る。
専用のフライパンは鉄製を油を満たし、数日弱火にかけて作る。
そのオムレツ用のフライパンでは、炒め物などしては絶対にいけない。
使用後は、中性洗剤等で洗ってはいけない。
テレビのCMでやっているからついやってしまうだろうな。
テフロンのフライパンなら構わないけど。
中華鍋も同じ。
使い込んだフライパンは黒光りして美しい。



プレーンオムレツを作る場合、
卵3個なら楽なんですが、2個は極めて難しい。
2個の場合、時間の猶予があまりないから。
経験的には20~25秒ぐらいで作れたかな。
30秒だと半熟と中身のヒダヒダがいい具合にならない。
しかも表面はつややかで、きめ細かくなければならない。
最初に入れる時の温度がとても大事。
失敗か成功かは、卵をいれた時の音で決まる。
火は常に強火、だし巻きの時もそうだった。



塩加減も卵は難しい。
オムレツができたらコックとして一人前といわれるのがわかるな。
最近、オープンキッチンでみてるとテフロンが多いし
チャンとした仕事ができていない。
お皿に絵を描くのはうまくなったし、イケメンも多い。
でも腕は二流が多いかな。


↑コールスローサラダ

この間の北極星も卵に包むのはテフロンを使っていた。
昔は、違ったのに。
だからオムライスの表面がなんとなく艶やかさなないように思う。
形も丸くなったのはフライパンのせいかな。

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白の蓮は清楚かな・・・

2010年07月17日 05時37分21秒 | 社寺


この白い蓮が好きだな。
白にほんのちょっとピンクがおしゃれ。



もちろんこの形もいい。
葉っぱの色が濃くてきれい。



雨が多かったから杉苔も元気。



薄日がさして輝いていた。



そうそう蓮の葉女ってご存知ですか?
蓮の葉女(はすのはおんな)とは、
古くは蓮葉女(はすはめ)、蓮葉(はすば、はすわ)といい、
また現在ではあまり使われなくなっているが蓮っ葉女(はすっぱおんな)、
蓮っ葉(はすっぱ)と表現される。



意味としてはお転婆、生意気、媚を売る、
馴れ馴れしいなど軽はずみな言動をする女性や浮気性や根無し草のように
住処を転々とする女性をさす。
この蓮の葉女って最近よく見かけるかも。
同じ蓮でも全然違う内容もあるんだな。



ここにも夏椿がきれいに咲いていた。
今日は祇園祭の巡行、いよいよ夏が到来です。
今年は暑さがこたえるかな。
しっかり乗り切りましょう!

Twitter→@kyo_otoko
コメント (6)
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