実在し、28歳のときに不治の病に倒れたた天才的女性チェリスト・ジャックリーヌ・デュ・プレの生涯を描いた作品です。
ヒラリー(レイチェル・グリフィス)とジャクリーヌ(エミリー・ワトソン)の姉妹は、幼少の頃から音楽好きの母アイリスおもとで育ち、それぞれに才能を発揮します。姉はフルートで、妹はチェロで。
とくにジャックリーヌはパリの音楽を契機にチェリストとしての才能を開花させていきます。一方、ヒラリーは早くから自分の才能に限界を感じ、大学の同級生の指揮者キーファと結婚し、平凡な家庭夫人となります。
ジャックリーヌは22歳で、天才ピアニストのダニエル・ボレンバイム(ジェームズ・フレイン)と結婚し、さらに名声を高めますが、次第に演奏活動が彼女を疲労させて、精神的に病んでいきます。姉のヒラリーの家を訪れ、彼女の人生に嫉妬し、姉の夫のキーファと性関係をもちたいと突然に言い出す始末です。
それからもジャクリーヌの心身の異常は増し、闘病生活を続けましたが、1987年10月19日にこの世を去りました。天才女性チェリストの辛く悲しい人生の終焉でした。