【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

工藤隆一『大相撲 誰も教えてくれなかった見かた楽しみかた』河出書房新社、2015年

2015-09-27 10:05:59 | スポーツ/登山/将棋

                

  相撲人気が回復しつつあります。チケットはなかなかとれません。

  この文庫は、大相撲についての見方、そして背景にある広い意味での文化を伝えてくれる面白い本です。

   認識を新たにしたのは、相撲は相互のバランスの崩しあい、の競技だということです。だから、相手にバランスを崩されないように、四股を踏んで足腰を鍛えることが重要なのです。格闘技にはいろいろありますが、相撲の特徴がここにあるというのは、合点しました。そういうことを書いたり、言っている人は、あまりありません。言われてみれば、まさにそのとおりとうなずけます。

  目次を記します。
1章:ハッキヨイ!のこった!「取組」はココに注目する
2章:土俵入り、塩まき、仕切り・・・「パフォーマンス」の謎が解ける
3章:古いが意外に合理的?! この「仕組み」が大相撲を支える
4章:入門から昇進、定年まで・・・これぞ「力士の一生」
5章:角界入りでどれほど稼げる?! その「フトコロ事情」とは
6章:行司、呼び出し、床山・・・「裏方さん」の素顔を知る
7章:親方や関取りに聞けない ちょっときわどい「大疑問」
8章:今も語り継がれる時代を彩った「10の名勝負」

  勝ち力士は、土俵をまわる懸賞でいったいいくらもらえるのか?
  力士の給料はどれくらいなのか?
  番付は誰がどのように書くのか?
  土俵上で力士がまく塩はどれぐらいの量なのか?
  7勝7敗の力士が千秋楽に勝つ率はなぜ高いのか?
  大銀杏を結うのにはどれくらい時間がかかるのか?

 いろいろな疑問に最前線の資料で、答えています。 


三浦海岸まほろばマインズ

2015-09-26 12:57:09 | 旅行/温泉

            
 今年もゼミ合宿は、三浦海岸にある「まほろばマインズ」で行いました。「今年も」というのは、ここ7-8年、ここでの開催になっているからです。


  東京から約1時間数十分、比較的便利な場所にあります。東急線に乗ってしばらく左手に海が広く見えてきます。穏やかな海です。

 「三浦海岸」駅に降りて、徒歩で10分程のところにこのホテルはあります。普通のホテルと違うところは、一室がマンションのようになっていることで、部屋が広いです。部屋にもよるのでしょうが、和洋折衷になっています。ホテルの一室というよりは、小さなマンションの一室に入る感じです。ゆったりした気分になります。

 それと朝食、夕食がいずれもバイキングなのですが、食材が非常に豊富です。近くに漁港があるということもありますが、新鮮な海の幸という点ではどこにも劣らないのではないでしょうか。若い人は、それこそ食欲にまかせて、食べ放題をしています。満足げな表情はありありです。

 ディベート、論文中間報告を行って、一泊二日の合宿は終わりました。今年が都合で一泊でしたが、例年は二泊です。

              


青年劇場〈創立50周年記念/第6弾〉「真珠の首飾り」(ジェームス三木作・板倉哲演出)

2015-09-19 16:37:20 | 演劇/バレエ/ミュージカル

                   

  日本国憲法はどのようにつくられたのか。その作成過程で、いかなる議論があったのか。むずかしいテーマですが、ジェームス三木さんの脚色で、緊張感のある、説得力のある、清潔感のある舞台になっています。


  1946年2月4日。日比谷の第一生命ビルの一室。そこにGHQ(連合軍総司令部)民政局のメンバーが招集されました。マッカーサー元帥の指令を受けたホイットニー局長は、「一週間以内に日本の新しい憲法の草案を作成すること」を一同にもとめました。ただちにケーディス局次長を中心に、メンバーが運営委員会と各条項の委員会に分かれ、案の作成に入ります。

  ベアテ・シロタは22歳。彼女は、ロウスト大佐、ワイルズ博士とともに人権条項委員会にくわわり、女性の権利条項の作成にとりくみます。

   300年続いた封建主義の国、日本に民主主義をいかに定着させるか。委員は世界の憲法を集め、学びながら、課題の遂行をはかります。たびたびの激しい議論があります。天皇の位置づけは?、権利条項の記述が多すぎはしないか?、基本的なことを記すべき憲法に具体的な書き込みが多いのではないか? 内閣と国会の関係は? みな自分の担当した部分に自信をもって主張し、厳しいチェックに妥協せず白熱の討論が」くりかえされます。

 題名の「真珠の首飾り」というのは、真珠のひとつひとつが条文で、その全体で憲法が成り立っているという意味です。

ベアテ・シロタ・ゴードン  昆野美和子
ベアテ・シロタ                高木アヤ乃
コートニー・ホイットニー  吉村 直
チャールス・L・ケーディス 岡山豊明
アルフレッド・R・ハッシー 清原達之
マイロ・E・ラウエル         北 直樹
ガイ・J・スウォーブ          大木 豊
ピーター・K・ロウスト      杉本光弘
ミルトン・J・エスマン       川端悠吾
ジョセフ・ゴードン           山田秀人
リチャード・プール           船津 基
ハリー・エマーソン・ワイルズ  島本真治
サイラス・H・ピーク         葛西和雄
ルース・エラマン              大嶋恵子
ガートルード・ノーマン      磯野もえ
マーガレット・ストーン      池田咲子 


さっぽろオータム・フェスト2015(札幌・大通り公園)

2015-09-18 19:41:47 | イベント(祭り・展示会・催事)

  

  札幌市ではちょうど、オータム・フェスタというのが始まったところでした。よくわかりませんが、テレビのニュースでとりあげていたので、開催されている大通り公園によってみました。

   たくさんの屋台、模擬店やテントが並んで、秋の味覚、北海道の味覚が売られていました。北海道の各地のおいしいものを集めて、販売しているようです。蒸しカキ、変わったラーメン、ジンギスカン、日本酒、ワイン、さまざまなグルメです。

  会場は大変な賑わいです。家族づれ、友達どおし、カップルが目立ちました。わたしはひとりだったので、その雰囲気だけを味わって、とおりすぎでしたが、札幌の街の新しいイベントに少しだけ触れた思いでした。


「居酒屋 三善」(札幌市中央区南6条西4丁目4-5 ; tel.011-200-9530)

2015-09-17 14:49:25 | 居酒屋&BAR/お酒

                 


 岡山出張後、すぐに、今度は札幌出張でした。仕事は北海学園大学でありました。この大学は北海学園という学園のなかにある大学ですが、有名なのは高校野球界で古豪といわれる北海高校です。今年の夏の甲子園に出場しましたが、惜しくも一回戦で敗れました。その他、いまドラマでブレイクしている大泉洋さんは北海学園大学経済学部出身です。


 それはさておき、いつものように夕食をどこでとるかですが、わたしは札幌に出張すると必ず行くところがあります。それはすすきの4丁目のビルのなかにある、「くし路」です(本ブログ2007年7月27日に紹介しました)。豊富な食材がそろい、お酒も充実しています。何よりも、ここでは毎日10パイの制限がありますが、毛ガニが500円があります。わかい二人とともに、さっそく、この「くし路」の暖簾をくぐりました。心配だったのは、その毛ガニのサービスをまだ行っているかでした。なにしろ最終確認しているのは5年ほど前だったからです。しかし、まだ大丈夫でした。感激! 3人でそれぞれ1パイづつ注文し、それに北海道のおいしいものをいくつか注文しましました。

  2軒目ですが、ここからは適当に歩いて探します。「IZAKAYA MIYOSHI(居酒屋 三善)」に飛び込みました。二次会として、最適でした。マスターが大変気持ちのいい性格で、やはりこういうお仕事は愛想が大切です。それがつくったようなそれではなく、お人柄がにじみでているそれなので、好感度は高いです。
  「ニセコ」という珍しいお酒があるとのことで、それを注文しました。なるほど、おいしいお酒です。そのあと、わたしは2杯、ひれ酒を飲みました。あてには、ハタハタ、ダダ茶豆など。若者はお酒より、食い気で、いくら丼を注文していました。

   札幌の街は、東京にくらべると、街並みが綺麗です。すっきりとした清涼感があります。空気がおいしいです。すすきのは、それこそ異次元空間ですが、北の繁華街として殷賑をきわめています。


直島散策

2015-09-16 20:13:26 | 旅行/温泉

 

 岡山出張のあと、瀬戸内海に浮かぶ直島に足を延ばしました。直島にはベネッセの  があります。

  岡山駅から宇野港まで電車、そこから連絡船で約15分で直島です。すぐにレンタサイクルを利用して、地中美術館、ベネッセハウスミュージアム、ANDOミュージアムを回りました。

 地中美術館の側には、ハスやいろいろな花が咲きほこる池があり、モネの  のような雰囲気です。なかには、実験的な部屋がいくつもあり、さながら異次元空間でした。

 ベネッセミュージアムは、「自然・建築・アートの共生」をコンセプトに、美術館とホテルが一体となった施設です。このミュージアムを出た頃から、雨がポツリポツリ。しだいに強くなってきました。雨宿りをかね休憩タイムでコーヒーを飲み、40分ほどたってそこをでましたが、一向に止む様子はなく、仕方がないのでANDOミュージアムを覗いて、港に戻りました。

  直島はレンタサイクルで気持ちよくまわれます。ヴァッテーリーのついている自転車がお勧めです。島を一周あるいは半周できます。途中に草間さんによるデザインの巨大でカラフルなかぼちゃがあり、すっとんきょうな感じがしないでもありませんが、意外に景色に溶け込んでいました。

        

         


三上智恵監督「戦場ぬ止み(いくさばぬぅどぅみ)」(2015年) 埼玉会館(浦和市)

2015-09-15 18:39:50 | 映画

              


 「標的の村」の三上監督の最新作です。表題の「戦場ぬ止み(いくさばぬぅどぅみ)」は、辺野古のゲート前フェンスに掲げられた琉歌の一節からです。

   ♪  今年(くとぅし)しむ月(ぢち)や 戦場ぬ止み(いくさばぬぅどぅみ) 沖縄(うちなー)ぬ思(うむ)い  世界(しけ)に語ら
           (今年の11月の県知事選は、私たちのこの闘いに終止符を打つ時だ! その決意を日本中に、世界中に語ろうじゃないか)

  辺野古の海を埋め立て、アメリカ軍の基地をつくろうとする権力と沖縄県民の闘いを描いたもの。沖縄の実情はわかっていたつもりでも、その認識の甘さを痛感させられます。

  埋めたてを強行しようとする防衛局。その執行に抗議するのは沖縄県警機動隊と民間警備局です。警察が県民の日常の平和を守ってくれないのです。直接ぶつかりあっているのは、沖縄の県民同士です。まったく沖縄県民にとって腹立たしい限りなのは、アメリカの基地をつくろうとする政府が敵国のようにみえることです。

 2014年8月14日。大浦湾を防衛局と海上保安庁の大船団が包囲、日本政府は機関砲を装備した大型巡視艦を投入し、建設に抗議する4隻の船と20艇のカヌーを封じ込めました。なんという暴力行為でしょう。

  この映画を観ると米軍基地の辺野古移転が、単なる移転でないことがよくわかります。大がかりな基地を新たに作ろうとしているのです。なにしろあのオスプレイが100機、この基地に増強されようとしているからです。


 沖縄の怒りはおさまりません。11月の県知事選挙では、保革をこえた島ぐるみの闘いで、新基地反対をかかげる翁長氏が圧勝しました。涙を流し、エイサーを舞って勝利をいわう島民たち。続く衆議院選挙でも連勝しました。

 理不尽なのはこのような県民の声に政府がまったく耳をかさないばかりか、非道な国策を「粛々として」進めることです。「粛々として」というのは、権力がよく使う言葉ですが、要するに「意見を聞かないで」ということです。

  三上監督は、こうした政治の展開を、個々の県民の生活と声によりそって、ときに厳しく、ときに優しく映像化しています。権力と県民が対峙する個所では、沖縄戦をいきのびた85歳のおばあが身を挺して、行政措置を阻止しようとします。彼女にとって沖縄はずっといくさの島、それを押し付けるのは日本政府なのです。

 2時間7分の映画ですが、あっという間でした。涙が溢れる部分もたくさんありました。


戦争法案を廃案へ!

2015-09-14 11:17:28 | その他

今週は安保関連法案をめぐる戦いの正念場です。絶対に廃案に追い込みましょう。


▼安保法案をめぐる参院の論議では、衆院で政府が図で代表事例としたホルムズ海峡は実質的に撤回され、「邦人護送の米艦への攻撃に日本が参戦」が、「邦人はいなくてもよい」に変わってしまいました。衆院に戻して、再度、ゼロから論議すべきものです。

▼法的規定がないまま、ときの政府の「総合判断」で戦闘参加。これは戦争への参加への道を歯止めなしに広げるものです。

▼自衛隊の河野統合幕僚長が、すでに昨年、安保法案を先取りして米軍との共同行動を打ち合わせをするという「独走」があったことが明らかになりました。政府・与党・自衛隊は、野党の資料要求に応えないままです。

▼戦後70年、現行憲法は「集団的自衛権」を許さないとしてきた日本で、安倍政府は、突然、解釈を変更して
戦争への参加可能、としています。圧倒的多数の憲法学者と弁護士、さらには元内閣法制局長官、元最高裁判所長官が、それは許されず、違憲であると証言・発言する中でです。
 
  安保関連法案が憲法違反であり、しかも法案の説明が支離滅裂であり、アメリカ合衆国の軍からの要請が背後にあることが明らかになり、この点の国民の理解が広まる中、政府・与党が「説明できない状態」に追い込まれて選択しているのが参院での強行採決です。
 
 NHKに、参院の今週の動き、特に16~18日の国会中継、反対運動の動向を、しっかり放映することを求めながら、本日14日からの行動に参加しましょう。
 
 これらの行動は、安保関連法案の廃案をめざすものですが、同時に、SEALDsが「民主主義って何だ」⇒「これだ!」と主張しているように、目を覆う悪法を、国民の意向を無視して成立させている政府・与党・官僚に抗議の声をあげ、様々の手立てで、日本の民主主義」を回復し、実質化する今後の長い過程への土台になるものです。
 
 多くの方々が全国各地で、安保関連法案廃案・沖縄支援・原発再稼働反対の意思表示をされることをお願いします。

(以上の記事はわたしの知人のメールを一部削除し、手を加えたものです。ご本人の許可を得て掲載しました。)

「道楽息子」(岡山市北区幸町-5-12 パークサイド幸町1F)

2015-09-13 22:47:49 | 居酒屋&BAR/お酒

                   
     
  岡山2日目の夜は、「道楽息子」というお店を見つけました。名前だけで判断すると妙なお店のようにも思えますが、そんなことはぜんぜんありませんでした。

   できて一年半という新しい、それだけに綺麗な内装です。そしてお店の若い人たちも丁寧で明るく、感じがよいです。飾ってあるお花は、見事です。

  この夜は、黄ニラのおひたし、金目鯛の煮つけ、ほたてカツ、枝豆、海鮮丼などを注文。〆張鶴(新潟県)、三千盛り(岐阜)、それに店員さんに聞いて岡山の日本酒「神代」にしましました。

  席はカウンターにしてもらったので、板前さん(女性)の動きがよく見えました。奥にかなりのスペースで個室があるようです。



 


「べんがら酒場」(岡山市北区駅前町1-9-7:tel086-234-3366)

2015-09-12 22:01:37 | 居酒屋&BAR/お酒

 岡山に出張で出かけました。
           

  夕食をどこでとろうかと、もらったパンフレットから選んだのが、ここです。東口から桃太朗通りを歩いて10分ほど。

  知らない町でパンフレットから選んだ、いわばあてずっぽのお店だったのですが、結構、いい感じでした。壁に焼酎のラベルがところせましと張ってあります。ものすごい数です。焼酎でそろえている銘柄は250種類以上とか。

 せっかく岡山にきたのですからというわけで、焼きママカリの酢漬け、酢だこ、しゃこの天ぷら、鰆のお刺身、ひるぜん焼きそば(B級グルメ)、などを注文しました。その他あさりのバター蒸し、などなど。お酒のリストに東洋美人(山口)があったので、アルコールはそれにしました。

  店内はカウンターにサラリーマン風の方が多数。ひとりで来ている人もいれば、熱く語っている二人連れも。なんと高校生風の女の子がふたり。もちろん、お酒は飲んでいませんでしたが、そんなこともあるのかと少々びっくりでした。

 


「空楽(そら)」(蓮田市本町2-23 武蔵野銀行2F)

2015-09-11 21:01:54 | 居酒屋&BAR/お酒

                      

  蓮田駅西口、武蔵野銀行の2Fにあります。比較的あたらしいお店です。落ち着いた雰囲気です。それにマスターがいつも笑顔で迎え、送ってくれます。

   カウンター8席、テーブル20席。元祖はお蕎麦屋さんだったようです。それで今でも「おそば」があります。旬のものがきめ細かく用意されていて、うれしいです。季節には「はまち」などがメニューに出ます。刺身、串揚げ、てんぷらなどみな、おいしいです。

  家族、若いカップル、女性が多いです。「女子会」用のコースがあるせいでしょうか?

  お酒のリストには、蓮田の有名な「神亀」が並んでいます。今度は、カウンターに座って、マスターと話をしてみようと思います。

 


「喜劇・有頂天旅館」(新橋演舞場)

2015-09-10 20:57:10 | 演劇/バレエ/ミュージカル

      
  京都南座でこの7月に観た「喜劇有頂天旅館」が新橋で公演中で、また観てきました。


  出演者はほとんど同じですが、京都で村田雅浩さんが演じていた亭主直三郎の役どころを、新橋では段田安則さんが演じています。

  琵琶湖の畔にたつ古い旅館「魚吉楼」の女将おかつ(渡辺えりさん)は、この旅館の後妻。暦占いや祈祷師のまじないなどに入れ込んでいます。後妻ということで何となく気おくれがあるようです。

  そこにつけこんで、この旅館を乗っ取ろうとする輩がいました。旅館の女中頭信代(キムラ緑子さん)です。祈祷師(椿真由美さん)を呼び、占わせると、おかつはいずれここから追い出されるだろう、主人の女に心せよ、という。
  
   おかつが祈祷に熱中している間、番頭の善助(曾我廼家文童さん)
が人相の悪い人と、物陰に隠れ、何かよからぬ相談をしています。

   光尊の口利きで若い板前さん(新納慎也さん)も入ってきました。女性っぽく、怪しい雰囲気をかもしだしています。実は板前さんも、祈祷師・光尊も信代の手引きによるものでした。


 舞台回しは巡査の溝呂木(徳井優さん)。その溝呂木巡査が凶悪犯人の手配書をもって魚吉楼にやってきます。

  このあたりから、旅館のなかが落ち着かなくなってきます。おかつの差配で女性従業員が変わり、腕のいい中居は暇をだされ、芸者も入れなくなりました。信代に吹き込まれたおかつによるしきりでした。

  人間関係がだんだんギスギスしてきます。その時、隣家で盗難事件が起こります。事件との関係でひとりひとり過去、現在が明るみになりとんでもないことになります。

  芝居の終わりのほうでは、おかつと信代のつかみあいの大喧嘩があり、直三郎とおかつのしんみりした会話もあります。
 
  2回見ても面白い芝居でした。








オール埼玉総行動!戦争法案を廃案へ!

2015-09-04 21:47:48 | イベント(祭り・展示会・催事)

         

安保関連法案阻止! 戦争法案を廃案へ!


  6時半、大宮駅西口で、戦争反対の大集会。1万5千人が集まりました。駅前はプラカードをもった人たちがぎっしりいっぱい。広場を埋め尽くしました。SOGO前の歩道橋は立錐の余地がないほどです。


  9条の会の事務局長で東京大学の小森陽一さん、同志社大学の浜矩子さん他、戦争法案反対のアッピールがありました。小森陽一さんは、元最高裁長官が「集団自衛権は違憲」と表明をしたこと、東大で学生の大集会が成功したことなどを報告、浜矩子さんは首相の戦後レジューム脱却のねらいがとどのつまり戦前回帰志向であること、アベノミクスの経済復興が防衛予算の増額をねらったものであることなど、現政権の危険性を暴きました。

 高校生の代表が、「戦争反対」「憲法守れ」などシュプレヒコール、集会参加者が唱和しました。新鮮でした。

  当初、ゲストで来られる予定だった、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんは都合で参加できず、テープでメッセージが届けられました。

   戦争法案反対、憲法守れの声は、日本中に燎原の火のように広がっています。国民の願いがかなうまで、もう少しのがんばりが必要です。



日本の四季おりおりを楽しむ

2015-09-03 20:04:11 | 地理/風土/気象/文化

日本生態系協会『日本のいきものの暦』アノニマ・スタジオ、2009年           

         

 「冬至」と「夏至」、「春分」と「秋分」で「二至二分」。このそれぞれの中間に「立春」「立夏」「立秋」「立冬」。「二至二分」と「四立」で「八節」。「八節」をさらに15日づつに分けると「24節気」となります。

 24節気は「立春」「雨水」「啓蟄」「清明」「穀雨」「立夏」「小満」「芒種」「夏至」「小暑」「大暑」「立秋」「処暑」「白露」「寒露」「霜降」「立冬」「小雪」「大雪」「冬至」「小寒」「大寒」。

 ひとつの節気をさらに3つにわって「72候」となります。

 これらのそれぞれに季節の様子、多くの動物、植物の写真、お話にページを割り振りしてよくできた日本の季節を紹介した優れ本です。

 語源の解説もあってためになります。「春(はる)」は、万物が「発る」、草木が「張る」、田畑を「墾る」、気候が「晴る」からきているのではなかろうかとか(p.14)、「紅葉(もみじ)」の語源は「揉みいず」で色が揉みだされるという意味(p.167)とか。

 また、写真が素晴らしいです。草木、動物、昆虫の名を唱え、写真をみているとそれだけで心が落ち着いてきます。

 生活のなかで自然との対話が乏しくなってしまった今日、こういう本はありがたいですね。

 テレビで八千草薫さんがこの本を手にしていて、よさそうだったので図書館で借りました。