【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

保阪康之『数学に魅せられた明治人の生涯』ちくま文庫、2012年

2013-11-30 23:39:34 | ノンフィクション/ルポルタージュ

                                                 
  こんな人が過去にいたことにまず驚かされた。

  数学に異常な才能をもった明治人。その人の名前は茂木学介。渡会県(三重県)N村で生まれた。明治6年生まれ。幼少のころから、幾何や代数に異常な関心をもっていた。上の学校に進学すれば、日清戦争に召集されることを避けられる可能性もあったが、そうしなかったため召集兵となる。九死に一生をえて帰還。

  ほとんど独学で数学を学ぶ。その後、日露戦争に参加。一時、山梨県で数学の教員になるも、その後、N村の村長になる。晩年はフィエルマーの定理の証明にとりくむ。

  著者は、この老人が定理を解いたとの記事に出会い、当人に直接話を聞いて本書をなした。「あとがき」によると、著者の父は数学の教師だったようである。父に医師になるようにさとされ、数学へ関心をむけるように言われたのであるが反発。しかし、著者は、後になって、その父が関東大震災のおりに事件にまきこまれ、医師の道を断念したことを知り、和解する。その和解の書が、本書だということである。


内田康夫『崇徳上皇殺人事件』中公文庫

2013-11-29 23:41:06 | 小説

                 
 皇統をめぐる争いに敗れ、呪詛のうちに流刑の地で没した崇徳上皇。特別養護老人ホーム「白峰園」を経営する理事長・栗石はこの上皇を敬っていた。

  その施設内で、老人の不可解な死が疑われた。天皇家にまつわる怨霊伝説を追う浅見光彦は、京都で見知らぬ女性から唐突にフィルムを受け取る。女性はフィルムを渡す人を間違えたのだった。現像してみると、それには老人の死体が写っていた。不思議なことに、女性があうとしていたフリーライターが坂出で殺された。殺人事件はさらに続く。

  浅見が真相究明を目的のために、探していたその女性が実はこの特養老人ホーム「大原荘」で働いていたのだが、突然行方が知れなくなる(後日、湖底に沈んだ車のなかで死体で発見される)。事件はますます、迷宮に入っていく。

  この小説、冒頭では、諏訪部恭一という人物が主宰する句会で、坂口富士子の句が評判になったところから始まる。富士子は仕事を探していたが、運よく老人保護施設の事務員におさまる。富士子はその仕事について、福祉行政、老人ホームがかかえているさまざまな問題を垣間見る。老人保護施設「白峰園」が実は一族総がかりで、福祉行政の隙間をねらって甘い汁をすっていたのだった。浅見と富士子は連携して、難しい事件の究明にあたる。老人殺しは、意外な人物がかかわっていた。


立教大学交響楽団 第104回定期演奏会(東京芸術劇場大ホール)

2013-11-23 20:21:56 | 音楽/CDの紹介

              

  秋になると、立教大学交響楽団の定期演奏が待ち遠しい。今年は何を演奏するのだろか? 若い学生たちがどんなハーモニーを聴かせてくれるのだろうか? 

 今年は東京芸術劇場・大ホールでの公演だった。メインの曲目は、ベルリオーズ:「幻想交響曲」。聞きなれてはいないが、知っている。しかし、耳は鍛えておいたほうがよいので、公演前から何度もCDを聴いて、確認する。作曲家のベルリオーズ自身の恋の物語を描いた、壮大な標題音楽だ。

 演奏は壮大、聞きごたえがある。指揮者も若く、エネルギッシュ。コントラバスのなかの女子学生はよく知っているが、どうしても、彼女に眼がいく。うらやましいほど達者に演奏している。

 金管、木管がよく響く。そうだ、秋の演奏には、オーボエ、クラリネット、トランペット、イングリッシュホルンがよく似合う。

 公演がはねても、しばし余韻にひったての帰宅だった。久しぶりの音楽会で、心地よい興奮を覚えた。

<演奏曲>
◆ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲

◆ドリーブ:バレエ「コッペリア」より抜粋
・前奏曲とマズリカ
・ワルツ
・スラブの主題による変奏曲
・機械仕掛けの人形の音楽
・チャルダッシュ

◆ベルリオーズ:「幻想交響曲」
Ⅰ 「夢・情熱」
Ⅱ 「舞踏会」
Ⅲ 「野の情景」
Ⅳ 「断頭台への行進」
Ⅴ 「サバトの夜の夢」

指揮:田尻真高


ザレ×ゴト第7回公演「らいおんの憂鬱」(作・演出:阿部泰之;於:参宮橋トランスミッション)

2013-11-22 21:21:36 | 演劇/バレエ/ミュージカル

                
 近未来の宇宙。宇宙船内で織りなされた人間模様。若い俳優が、阿部泰之さんの脚本で、エネルギッシュに演じた舞台だった。
 遠い未来からナガトがミッションをもってタイムカプセルで飛ばされてくる。遠い未来では、太陽のエネルギーが弱り始めていた。ナガトは爆弾をもって近未来まで飛んできて、そこで太陽に爆弾を打ち込み、太陽を活性化しようとしたのだ。「らいおんの憂鬱」の「らいおん」は、太陽(らいおんの顔と太陽はかたちが似ている)。それがブルーになっている。憂鬱状態ということだ。

 宇宙には宇宙船が飛行し、そこには若者のカップルがのっている。いろいろな訳ありの3つのカップルが。また宇宙には、海賊船のような、宇宙船を襲うことを仕事にしているものもいる。

 海賊船にのっていたふたりは、そのエンジンを売って、しこたま買い物をするが、エンジンがなくなってしまうのだから漂流するしかない。このあたりは荒唐無稽な話。漂流した難破船のようになった海賊船の乗組員2人は、宇宙で飛行する観光船に体当たりして、のっとりを図るが・・・。

 宇宙船は地球に帰還しようとするが、全員は乗れず、何人かを置いていくことになる。訳ありのカップルが引き裂かれる局面に。

 テンポの速いセリフ。男女の愛(?)の葛藤。2時間たっぷり、楽しめた。

 若い俳優たちに拍手。

オシモト  岩崎さとし
ヤマグチ  丸山朋子
かおり   中津育美
北村    ビリー
三条    竹原成美
ロッキー  こーだ美里
カレン   柴田遥加
コウジ   市川唯
ナナ    亀山綾香
ナガト   川渕啓一郎
倉持タダシ森田武博
倉持ミワコ野中沙織 


池井戸潤『株価暴落』文藝春秋社、2007年

2013-11-16 22:48:41 | 小説

              

  主人公は白水銀行の審査部に所属する坂東洋史。取引先の巨大スーパーである一風堂への融資をめぐって企画部の二戸と対立。


  そんなときに、一風堂の支店で連続爆破事件が起こる。企業テロの犯行声明に一風堂の株価は大暴落。犯人と目される男の父は、以前、一風堂の強引な出店で自殺に追い込まれていた。その男の素性、行跡はまことに怪しい。事実、警察の追跡をさけ、逃亡をしている。本当に彼が犯人なのか。一風堂への融資をめぐる銀行内の対立が事件にからまっているようでもある。

  一風堂の経営陣は、業績不振で、再建計画も出せないまま、さらに追加融資を要請してくる。

  この小説の題名は「株価暴落」なので、経済小説家と思って読み始めたのだが、内容はスーパー爆破事件の犯人捜しで、やや期待を裏切られた。


いっこく堂「ぼくは、いつでもぼくだった」くもん出版、2012年

2013-11-15 22:45:48 | 詩/絵本/童話/児童文学

               
  腹話術の「いっこく堂」さんの自伝。子ども向けに書かれた童話。


  神奈川県に生まれたが、本土復帰前の沖縄で育つ。沖縄での家庭生活、学校生活、友達関係が、虚飾なく描かれている。海外での仕事で沖縄を離れた父のいない家庭、母の愛情。米軍「嘉手納基地カーニバル」での経験と基地への忍び込み。プロ野球選手にあこがれ野球チームに入ったものの、しかとにあい、つらい思いをしたこと。腹話術との出会い。東京へでて劇団に入ったものの、演出家と折り合いがわるくなり、事実上の退団。腹話術活動のスタート、子ども向けの本なので一気に読める。

  内容は大人が読んでも、子どもが読んでも、いい読書だったと思うように工夫されている。先日、「いっこく堂」の舞台を観てきたばかりなので、親近感をもって読了した。


マリア・グスマン&手塚健旨 ギターヂュオ・リサイタル(サロン・テラッセラ 世田谷区太子堂4-22-6)

2013-11-11 21:45:37 | 音楽/CDの紹介

              

  「マリア・エステル・グスマン&手塚健旨:ギターヂュオ・リサイタル」に、三軒茶屋まで、足を運びました。
 
  ギターは弟が学生時代、クラシックギター部に所属し、自宅では、わたしの隣の部屋でときどき練習していたので、耳にその音色がなじんで、受け入れやすいです。派手さはないのですが、落ち着きます。

  手塚さんは、15歳からスペインにとび、ギター演奏を一生の仕事とした本格派です。札幌出身。
  グスマンさんは、その手塚さんとくんで、演奏会をあちこちで開いています。25年前に、日本にきて、すっかり日本びいきになりました。しっかりした演奏をします。 

  今回のプログラムは、聴いたことがないものが大部分ですが、違和感なく、楽しめました。生演奏はいいです。会場は広くなく、アット・ホームな雰囲気でした。これは想像ですが、手塚さんがギター教室をもっていて、そこで学んでいる人たちが多かったのではないでしょうか。皆さんの会話から、そう思いました。

 プログラムの後半は、江部賢一さんの編曲作品です。江部さんは会場にいらしていました。
 手塚さんが、演奏の合間に、江部さんの編曲のことを、何度も素晴らしいと言っていました。演奏者が、編曲者とその作品をほめるという場面にはであったことがありません。わたしなど、ど素人は、編曲は原曲をたとえばギターという楽器用に弾きやすく書き直しただけのものと考えていましたが、大きな間違いでした。編曲も独自のアートなのです。演奏者はそれがわかっているわけですが、わたしは無知で、またまた恥ずかしい思いをしました。
 


<Program>

Ⅰミラージュ(F.クレンジャンス)
 不良少年(武満徹)
 アンクラージュマン(F.ソル)
 イタリア協奏曲(J.S.バッハ)

Ⅱ ~江部賢一編曲作品を集めて~
 オリエンタル(E.グラナドス)
 星に願いを(H.アレン)
 ロンドンの街(H.エルガー)
 オルビオン/天使のミロンガ(A.ピアソラ)
 
 2台のギターとピアノ(賛助出演:高木洋子)
 アヴェ・マリア(カッチーニ)
 ガリシアン・キャロル(C.ヌーニェス)
 

 


林英哲コンサートスペシャル2013 迷宮の鼓美術少年(世田谷パブリックシアター)

2013-11-10 20:17:08 | 音楽/CDの紹介

           

 林英哲さんは、和太鼓で有名です。しかし、まだ、その勇姿をみたことがなかったのですが、機会があって観てきました。

 2時間の公演時間と聞いて、どのような催しになるのか、見当がつきませんでした。太鼓を各種たたいて、いろいろなばちさばきを披露しても、2時間??

 しかし、この予想は、いいほうに裏切られました。飽きないで、観ることができた、あっというまの時間でした。

 この芸術は、他では経験できません。巨大な太鼓、小さな太鼓、それらをとにかく打ち続けます。打ち方にもヴァラエティがあり、たくましい肉体、腕から肩にかけての筋肉、腰のすわりようは、鍛えられた人間のたくましさ、美しさを感じさせてくれました。

 林さんは、もともとは美術表現者(画家?)になりたかったようです。若いころ、横尾忠則さんにあこがれ、横尾さんにあいに旅に出たのが、はぐれてしまい、迷宮の太鼓打ちになったようです。今回の公演の第二部は、それがテーマになってました。

[出演]
林英哲
英哲風雲の会
 ・上田秀一郎
 ・はせみきた
 ・田代誠
 ・辻祐
 ・ジョー・スモール

【演奏曲目】
第1部 
M1 「風の使者」
M2 「鼓美術少年」
M3 「コブナ少年」
M4 「時空少年」
M5 「木霊少年」
M6 「災少年」

第2部
[迷宮の鼓美術少年]
1 迷宮への海
2 船出
3 天神
4 屋台船
5 石取
6 Y字路
7 歪視航路
8 Y氏のエチュード


「いっこく堂★モアチャンス」(練馬文化センター・こぶしホール)

2013-11-06 20:32:11 | 演劇/バレエ/ミュージカル

    

 「いっこく堂」(いっこくさんと人形のチームを総称してこの名称がある)の「いっこくさん」といえば、腹話術の達人として有名です。腹話術は、人形を片手に、その人形をあやつる人間が、人間の声を、唇を動かすことなく、あたかもその人形が声を発声しているかのようにみせる芸です。腹話術をする人は何人かいるのでしょうが、「いっこく堂」は、その技術が最高水準まで達していること、海外でも活躍していること(当然、いくつかの外国語で)、さまざまなパフォーマンスができることなど、この業界ではあらゆる点でとびぬけた能力をもっています。それを生でみたいと思い、だいぶ前にticketをかいました。


 会場の「練馬文化センター」はすごい観客の数で、まずびっくりしました。人気がただものではありません。子どもももちろんいましたが、ほとんど大人です。わたしのように見たい、その芸にふれたいという人がこんなにいるとは思いませんでした。

 舞台は2部にわかれ、前半はたくさんの人形を使っての寸劇を一時間ほど。後半は歌手のものまねです。かなり前にticketを購入したのに席はかなり後方、あまり見えないのではとオペラグラスをもっていったのですが、舞台の上方に大きなスクリーンがあり、肉眼で十分に楽しめました。

 歌手のものまねでは、さだまさしさん、井上陽水さん、水前寺清子さん、八代亜紀さん、中島みゆきさん、サザンオールスターズの桑田さん、和田アキ子さん、長渕剛さんなど、数えきれないほどの歌手の歌をうたって、ものまねをしてくれました。それぞれの歌手の人形をかかえ、その人形と「いっこく堂」さんが二重唱をするというしかけでした。なんと「じゃぱねっとたかた」の高田さんのマネもありました。

 舞台からおりて、観客のみなさんとの握手交流、サービス満点でした。舞台でのいろいろな工夫は、きっと協力者がいるのでしょう。「情熱大陸」をもじったもの、またいっこく堂さん自身が沖縄でそだったので、沖縄の歌も披露してくれました。歌はたしかに、上手です。


「PRIDE 誰が為に」(中野区立野方区民ホール)

2013-11-05 22:29:35 | 演劇/バレエ/ミュージカル

            

 劇団「ギルドq」の第8回公演「PRIDE 誰が為に」を、10月25日の夕方、観てきました。

 
 ミュージカルです。テーマは不正を暴く新聞記者たちの戦いと情熱。PRIDEは、正義と真実を伝える使命をもった新聞にかかわるものの誇り。記者はもちろん、販売にたずさわる人たちみながもっているものです。

 主人公は星野いずみ。全国紙・東都日報の入社3年目のかけだしの記者です。地方支局から本社異動。配属されたのは、社会部の特捜班「庄司組」。ここにはキャップの庄司に、スクープに生きがいを見出す辣腕の女性記者・素子、お調子者の西孝弘など個性的ですが、正義感あふれる記者がそろっていました(庄司は、いずみの父を知っていました)。いま、彼らは原発事故事件の真の原因究明のために、取材にとりくんでいました。

 そのようなとき、突然、東都日報は外資系資本に買収されました。政界とのかかわりで何か裏があるようです。新社長の柏原と、かつて東都新報の記者で編集長に格上げされた王島響子が新聞社に乗り込んできます。そして、原発問題の編集方針の転換を庄司たちにせまります。
 いずみは女性政務次官・久我にせまって、スクープネタの取材に成功しました。しかし、久我政務次官が受託収賄容疑事件で逮捕されたとの情報が飛び込んできます(この事件は、その後、東都日報と城北新聞との共同取材で、民事党幹事長阿東らの謀略であることが明らかになる)。久我の無実を信じるいずみは、事件の真相をあばくために、独自の行動に入ります。また、お調子者記者だった西は、後輩の女性記者が北陸に左遷されたことに自責の念にかられ、原発のある福島にとび、現地取材に入ります。


 人間関係もよく描かれています。いずみの父は著名な記者の娘でしたが、事故で亡くなりました。彼女はそれを知らないで大きくなり、それを知らないで記者になりました。しかし、庄司はいずみの父を知っていて、いずみの母は、庄司に娘のことを見守ってくれるように頼むのです。いずみの父の死は、実は、久我事務官の父との関係がありました。政治家だった久我の父は、かつて起きた収賄事件(?)にかかわったと疑いがかけられ、その疑いをはらすことができずに、自殺したのですが、それを助けようとしたいずみの父は彼の自殺に巻き込まれ、なくなったのでした。いずみの父もこの事件を追及していました。また東都日報にはライバル社があり、ここで働く記者とのかかわりも微妙です。

 現在進行形で進んでいる庄司組に属する記者たちは、こうしたいろいろなわけありの過去の人間関係を背景に、そして同じ業界に生きる記者たちのかかわりのなかで生きているのです。
 
 さて、この結末は・・・。たくさんの歌とダンス、若者たちのエネルギーが舞台にみなぎっています。久しぶりに社会性のある、さわやかな、気持ちのよい、後味のよい舞台でした。


<ミュージカルナンバー>
M1 スクープをつかめ!
M2 走れ! いずみ①
M3 メディア不夜城
M4 ようこそ、庄司組へ!①
M5 What's Happened?①
M6 誰が為に①
M7 誘惑と絶望と①
M8 Leak From Derkside (inst)
M9 What's Happened?②
M10 恐竜は何色の夢を見るか?
M11 誰が為に②
M12 人生はかくも不条理なことか
M13 誘惑と絶望と②
M14 ようこそ庄司組へ!②~新たなる出発
M15 PRIDE
M16 走れ! いずみ②
M17 真実は隠すことはできない
M18 世直し数え歌~PRIDE②
M19 PRIDE フィナーレ

主宰: 藤本洋
作曲:金井信
作・演出:田中広喜
振付:柴田桃子

<配役>
・星崎いずみ(有栖川ソワレ)
・宮地素子(柴田桃子)
・庄司論(竹野諭)
・王島響子(鈴木千夏)
・柏原浩一(島倉学)
・磯谷裕美(横井恵)
・西孝弘(岩崎慧)
・朝比奈美結(森麻衣子)
・藤村憲司(横山清崇)
・久我由美子(斎藤清美)
・星崎美智子(タナカ直子)
・阿東甚三郎(習志野大吾)