【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

「ファニー・ガール」(ビリー・ワイルダー,ハーバード・ロス監督、1964年、アメリカ)

2016-08-26 12:03:23 | 映画



   

 バーブラ・ストライサンドといえば、ロバート・レッドフォードと共演した「追憶」(1972年)が有名であり、わたしはその他の出演作品を知らない。

 この「ファニー・ガール」は初めて観たが、25-6歳のバーブラの魅力がいかんなく発揮されている。おちゃめな仕草のなかに垣間見られる女性の魅力、ブルーグレーの眼、やや面長のユトリロが描いたような顔、文字通りファニーだが、チャーミングだ。

 ファニー・ガールとは「おかしな娘」という意味だが、実際にジークフェルド劇団で舞台をはった人気女優「ファニー・ブライド」の半生を描いたのがこのミュージカル仕立ての作品。

 舞台を夢見てジークフェルド・フローレンツ劇団に入団したファニー(バーブラ・ストライサンド)、歌はそれなりのものだが、いまいち演技もダンスもうまくなく、解雇寸前に追い込まれる。しかし、実際の舞台では、そのなんともおかしな演技が逆に観客の喝采をあびる。

 楽屋にあらわれたのがニック・アーンスティン(オマー・シャリフ)。踊り子の間で人気者だった彼は賭博師でお金持ちだが、いつもリスクを背負って生きている。社交的で男前のニックはファニーを気に入り、彼女が階段をあがっていくために手だてを打ってくれた。そして、ふたりはいつか恋人関係に。そして結婚。

 ファニーは人気上昇で、この世界で好感度抜群。しかし、ニックは賭博でうまくいかず、手掛けようとした事業も失敗する。追い詰められた彼は、刑事事件に巻き込まれ、実刑判決を受ける。

 あれほど愛しあい、娘にもめぐまれた二人の結末は・・・。

   


リオデジャネイロ・オリンピック雑感

2016-08-20 11:51:35 | スポーツ/登山/将棋

 リオデジャネイロ五輪が真っ盛りです。日本の選手の活躍が光っています。

 感じたことは、あきらめない粘り強さが選手のなかにあることです。以前は、窮地にたつと日本の選手は、やっぱりダメか、といったことが多かったのですが、今回は違います。

 重量挙げの三宅宏美選手がそうでした。スナッチで2回失敗し、最後の3回目。これに失敗すると失格です。試合前から腰痛があったと聞いていたので、もう無理か、と思って聞いていましたが(深夜だったのでラジオで)、見事に成功。そのあとジャークでも銅メダル狙いの107キロを持ち上げました。すごい。たくましさを感じました。
      

 男子体操は予選でミスが続き、最強といわれた日本選手らしからぬ成績でした。そのため、決勝ではやや苦手のあん馬からスタート。山室選手が落下し、もうだめかと思わせました。ところが跳馬、床で挽回し、最後に内村選手が鉄棒で高得点をたたきだし、逆転優勝の金メダル。見事でした。あきらめない強い心を感じさせました。

     

 まだまだ、あります。男子柔道、女子レスリング(伊調選手:金メダル)、男子テニス(錦織選手:銅メダル)でも、それを感じさせました。男子柔道では、ロンドンの汚名挽回もさることながら、準決勝で敗退し、銅メダルを争う試合で勝ち、そこ力をみせてくれました。金メダルに届かずともあきらめず、気持ちを切り替えて、銅メダルをとったのには感心しました。

     

 ただ、ひとつだけ苦言を呈しますと、メディアの競技の紹介の仕方に問題があります。ほとんど日本選手しか映さない競技があります。
 体操やシンクロナイズドスイミングはその最たるもので、日本選手がメダルをとったその競技で、外国の誰がどのような演技をしたのかわからないものがありました。
 柔道、レスリングなどもその傾向がありました。
 その対極で、日本選手の同じ映像が何度もしつこく繰り返されます。

 報道の仕方がドメスティックになっています。


「男はつらいよ・奮闘編」(山田洋次監督)

2016-08-19 10:59:19 | 映画

「男はつらいよ」の第7作。1972年の作品です。
   

 話は2本の筋があり、ひとつは寅さんの母親が葛飾の「どらや」を訪ねてくること。旅先から寅さんが母親宛にだしたハガキにもうすぐ所帯をもつかもしれないとあったのに、その後、何も連絡がなく心配になってやってきたということです。もちろん、寅さんの恋が成就しているわけがなく、帝国ホテルでの久々の再開も、けんか別れになってしまいました。

 もうひとつの話は、寅さんがたまたまラーメン屋で出会った女の子、花子と寅さんがいい仲になるも、結局、うまくいかなくなるということ。花子は障害が少しあり、寅さんに心をひかれるが、結局、花子の面倒を長くみてきた故郷の施設の先生のところに戻るという設定です。

 
 兄想いのさくらの演技が光ります。寅さんのお母さんが、彼のことをめちゃくちゃけなすと、さくらは色をなして、そんなことを言わないでください、と怒ります。
 また、故郷にもどった花子を追って東北に行った寅さんを、さくらは心配で施設にたずねていきます。帰路、バスのなかで寅さんにバッタリ。寅さん想いのさくらの表情にわたしも安堵しました。 


「水神苑」(東京都調布市深大寺元町5-10-3;tel042-486-0811)

2016-08-18 10:53:26 | グルメ

 深大寺のそばにある「水神苑」です。昼食をとるために入り、そばとかき揚げなどを注文しました。
    

 深大寺まで足をのばしたのは、調布在住の友人とあうためです。調布駅で車にひろってもらい、15分弱で着きました。

 そばは細めでおいしく、かき揚げ、アナゴの白焼きも印象的でしたが、何分、数年ぶりであった友人なので、話しに夢中で、このお店の雰囲気などを描写する記憶がありません。

 もっとも、いごこちよく過ごすことができ、落ち着いた場所です。日本料理、懐石料理の店なので、夕食には適所と推測できます。

 緑に囲まれたここで昼食をとったあと、はす向かいの喫茶店にところを変えて話を続けました。 


「男はつらいよ」(山田洋次監督、1969年)

2016-08-07 18:00:00 | 映画

 今年は「男はつらいよ」で寅さんを演じた渥美清さんが亡くなって20年です。そんなに時間がたったのかと、驚きます。

 渥美さんの思い出番組が放映されています。最初はテレビ番組でした。渥美さんを主演に、と話を山田洋次さんにもっていったフジテレビの編成部の人(白川文造氏)が、あっさり断られたも、あきらめず2回目のおしかけで、山田さんがそれでは渥美清さんにあってみるということになったそうです。山田さんは、渥美さんのテキ屋の語りにほれ込み、それで「男はつらいよ」が出来上がったとのこと。

 ところがテレビ番組の「男はつらいよ」では、寅さんが最後、ハブに噛まれて死んでしまったことに対して、視聴者から抗議、苦情が続々とあったことがあって、映画化につながりました。第一作は1969年。それから48作(1995年)まで続きました。
         
 機会があって、第一作を見ました。「男はつらいよ」は3分の2は観ているのですが、この第一作は初めてでした。
 
 渥美さんの若いこと。元気いっぱいにはじけています。テキ屋の語りはいくつか出てきますが、この名調子には感心してしまいます。また滑舌のよさは、才能です。

 この作品は寅さんが20年ぶりに突然、葛飾柴又に帰ってくるという設定です。おいちゃん(森川信)、おばちゃん(三崎千恵子)、妹(異母)のさくらとの邂逅。そして彼女のお見合いが付き添いの寅さんの破廉恥なふるまいで破談となるも、「とらや」に隣接する印刷会社の博(前田吟)と結ばれるという筋です。

 前口上、美人(マドンナ)に惚れるがダメになるパターンなど、大枠は第一作ですでに固まっています。さくらを演じた倍賞千恵子さん、御前様(笠智衆)の娘を演じた初代マドンナ光本幸子さん、若くてきれいで、かわいいです。


「混声合唱とオーケストラのためのカンタータ・土の歌」(佐藤眞作品集)

2016-08-06 18:00:00 | 音楽/CDの紹介

        

 一年に一度、NHKだったと思いますが、高校生の合唱コンクールがあります。時間があれば見ます(テレビ)。合唱、コーラスは、テーマをもった歌を多数の人たちで作り上げ、そのプロセスが見えるので、好きです。
 子どもが小学生、中学生だったころには学級ごとのコーラスのコンクールのようなものがあるのが普通で、親御さんは子どもの成長をかみしめながらそれを聴きます。その親御さんも自分たちがその経験をもっていて、その記憶とともに子どもたちの歌を鑑賞するのです。

 最近、よく取り上げられるのが、大木敦夫作詞・佐藤眞作曲の「土の歌」の第7楽章です。第7楽章しか知らず、ほかの各章はどのようなものかを知りたくてこのCDを買って聴いているところです。

 第7楽章の歌詞は、以下のとおりです。

 母なる大地のふところに
 われら人の子の喜びはある
 大地を愛せよ
 大地に生きる人の子ら
 その立つ土に感謝せよ

 平和な大地を
 静かな大地を
 大地をほめよ たたえよ土を
 恩寵のゆたかな大地を
 われら人の子の
 大地をほめよ
 たたえよ 土を

 母なる大地を
 たたえよ ほめよ
 たたえよ 土を
 母なる大地を ああ
 たたえよ大地を ああ
 
<CD収録作品> 東京混声合唱団
「混声合唱とオーケストラのためのカンタータ・土の歌」
第1楽章 農夫と土
第2楽章 祖国の土
第3楽章 死の灰
第4楽章 もぐらもち
第5楽章 天地の怒り
第6楽章 地上の祈り
第7楽章 大地讃頌

「混声合唱団のための組曲・蔵王」
・蔵王讃歌
・投げよう林檎を
・苔の花
・どっこ沼
・おはなし
・雪むすめ
・吹雪
・樹氷林
・早春

「混声合唱のための組曲・旅」
・旅立つ日
・村の小径で
・旅のよろこび
・なぎさ歩めば
・かごにのって
・旅のあとに
・行こうふたたび


「イル・ディーボ ライヴ・アット・ザ・グリーク」(IL DIVO LIVE at the Greek Theatre)

2016-08-05 18:00:00 | 音楽/CDの紹介

                

「IL DIVO」が結成された2004年の2年後、ロサンゼルスのグリーク・シアターでの公演。4人のメンバー、カルロス、デービット、ウルス、セバスチャンがまだ若い。溌剌としたステージです。
 すでにこの頃から、4人の声量の大きさ、豊かさ、そしてそのハーモニーが美しく響いています。イル・ディーボォのマジックが前面に出ていて、心地よいです。 
 
・Unbreak my heart(アンブレイク・マイ・ハート)
・All by myself(オール・バイ・マイセルフ)
・Passera(パセラ)
・Nella fantasia(ネッラ・ファンタジア)
・Rejoice(リキョジョイス)
・Pour que tu M'almes encore(愛をふたたび)
・I believe in you(ビリーブ・イン・ユウ)
・Unchained melody(アンチェインド・メロディ)
・Everytime I look at you(アブリタイム・アイ・ルック・アット・ユウ)
・Si tu me amas(君が愛してくれるなら)
・Feelings(フィーリング)
・Mama(ママ)
・Somewhere(サムホエア)
・Heroe(ヒーロー)
・My way (マイ・ウェイ)