【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

米原万里『必笑小咄のテクニック』集英社文庫、2005年

2018-03-10 21:30:22 | 地理/風土/気象/文化
米原万里『必笑小咄のテクニック』集英社文庫、2005年。

 世にあまたある笑い話、ジョーク、アネクドート、ショートショートをまとめて「小咄」とし、その方法論を11手に分類し、練習問題ももりこんで出来上がった本。

 そのテクニックは、
①詐欺の手口を利用する
②オチを効果的にするには持ち上げる
③常識的な論理とは異なる論理をぶつける
④視点を当事者から一挙に相手方にずらして論理を逆転させて笑いをとる
⑤どアップから突然ズームアウトさせる
⑥異なる論理や視点をあわせるために3つの立場を並べて見せる
⑦誇張と矮小化という手法を活用する
⑧絶対絶命の状況・極限状況を設定する
⑨最後まで言い切らず、想像の余地を残す
⑩細部をとりだして全体に奉仕させる
⑪権力・タブー・権威あるモノを一瞬のうちに破壊し転覆させる、といった具合です。

 文中、小泉元首相の愚かな言説を笑いとばして痛快。例えば、「小泉首相は今回もアメリカに対する迅速な心遣いと追随ぶりで際立ってしまった。「ブッシュ大統領の『テロとの戦い』を無条件で支持する」と世界の国々の中でもいち早く表明したのはいいが、ちょっと早すぎた。テロが起こる一時間前に表明してしまったのだ」(p.181)などなど。

 本書は「笑い」を高く評価し、「笑わせてくれる本が一番好き」で、「笑わせてくれる作家こそが、わたしにとっては最高の作家」(p.198)という著者ならではの快心作。

 とは言っても卵巣腫瘍、癌の左鼠径部リンパ節への転移という大病のなかで完成させた(p.201)とのこと。本書発刊後、1年足らずで他界されました。

 合掌。

松岡正剛『知の編集工学』(文庫)朝日新聞社、2001年

2018-03-08 22:14:47 | 地理/風土/気象/文化
          
 「編集工学」方法論の入門書です。編集という人間の知的営為の意味、その構造が多角的に考察されています。

 編集は情報の整理であり、情報の圧縮であり、記憶された情報を再生することです。著者の言葉によれば、「編集は人間の活動にひそむ最も基本的な情報技術」(p.338)ですが、より正確には「(編集とは)該当する対象の情報の構造を読みとき、それを新たな意匠で再生するもの」です(p.19)。

 編集という営為のなかでは、「情報は情報を誘導する」「情報は孤立していない」「情報はひとりではいられない」「情報は行先をもっている」(p.37)、要するに、情報は連携しあっているということです。

 情報のこの性質をたぐることによって、「<意味単位のネットワーク>を進むことを、私たちはごく一般的に『考える』と言っている。・・・このジグザグした進行が『考える』ということの正体なのだ。それが<ハイパーリンク状態>である。思想とは、畢竟、そのジグザグとした進行の航跡のことに他ならない」(pp.57-58)という見方も出てきます。

 編集とは実は日常的に誰もが無意識的にせよ行っていることなのです。著者はこれを自覚的に方法論の次元にまで昇華させ、新しい知の創案という世界を拓く武器にしようとしているのです。

 それでは編集は具体的にどのようプロセスを経て成立するのでしょうか? 著者はまず、「文節化は重要な編集の第一歩である」(p.73)。「文節化は情報編集のプロセスにとって最も基本的な基礎作業である」(p.75)。「比較や比喩や、推理や類推も<編集>なのである」(p.85)、と書きます。

 しかし、編集は多様です。何かひとつの方法が編集なのではありません。編集には「編集の背景に関する領域」、すなわちマザーコードがある(p.184)と言います。編集工学の「編集技術マトリックス」には8段階のエディティング・プロセス(p.189)があり、いくつかの作業仮説があります(p.192)。

 この<情報文化技術>が相手にする素材は、数値情報をはじめとする情報群があり、これらが64の「編集技法」によって編集されています。

 とにかく、編集という壮大なプランが、編集のフライジャルでノン・リニアな性格、編集における主語と述語の関係といった軸にそって分析されています。

 マルクス、トマス・モア、ダンテ、ソシュール、フーコー、ユング、ウィトゲンシュタイン、ミンスキー、クーン(パラダイム論の)が出てきたかと思えば、西田幾多郎、歌舞伎、浄瑠璃も登場するなど、著者の該博な知識には圧倒されます。それが自在な語り口で紡がれ、思想と方法が編まれていきます。

 著者が一番言いたかったことは、インターネットの進化が強調されながら、しかしそこに一向に文化的な芽が育っていない、編集工学の方法論の構築がその遅れをとりもどす契機になるのではないか、掛け声だけでなくそのための基礎的な議論(と言ってもかなり難解ですが)をこの本でしておきたかった、まとめておきたかった、ということなのではないでしょうか?


「寺川奈津美の気象講座-異常気象と冬の天気-」(朝日カルチャーセンター[新宿])

2015-10-31 20:35:54 | 地理/風土/気象/文化

                  
 朝日カルチャーセンター(新宿)で「寺川奈津美の気象講座-異常気象と冬の天気-」がありました。もう2か月ほど前に予約して、ようやくの今日でした。


  寺川さんは、「NHKニュース7」で最後の2分間ほど登場する気象予報士です(月~金)。ふだんは真面目に(当たり前)、しっかりしたお顔で、天気予報の解説をしていますが、ご本にはいたって明るく、フランクで、親しみやすいお人柄でした。

 講座のお話は、まず気象予報士の一日が説明されました。2分間だけ仕事をしているのではなく、ブリーフィングなど、朝から忙しいようです。

  次に今年の夏の暑さの特徴、5月31日に東京で32.2度を記録したこと、7月19日から8月16日まで真夏日が続き、その長さ歴代7位だったこと、9月に一転して東日本で5年ぶりの低温だったこと、そうなったわけの分析の説明がありました。
 
 さらに、9月9-17日の関東東北豪雨の実態の解説がありました(日光市で627.0ミリ、今市市647.5ミリ、鹿沼526.0ミリの雨量を記録)。寺川さんは個人的に現地に赴き、自分で撮った写真をパワポで示しながら(三坂地区、水街道)、防災の大切さを訴えました。

 そして最後に、今冬の暖冬の予測。しかし、暖冬といっても平均の話で、関東では大雪の可能性がないわけではない、ようです。

  寺川さんは、ときどきずっこけながらも(?)、楽しそうに講義をしていました。聞いている人は80人ほどでしょうか。ほとんど男性でした。(笑)
 


日本の四季おりおりを楽しむ

2015-09-03 20:04:11 | 地理/風土/気象/文化

日本生態系協会『日本のいきものの暦』アノニマ・スタジオ、2009年           

         

 「冬至」と「夏至」、「春分」と「秋分」で「二至二分」。このそれぞれの中間に「立春」「立夏」「立秋」「立冬」。「二至二分」と「四立」で「八節」。「八節」をさらに15日づつに分けると「24節気」となります。

 24節気は「立春」「雨水」「啓蟄」「清明」「穀雨」「立夏」「小満」「芒種」「夏至」「小暑」「大暑」「立秋」「処暑」「白露」「寒露」「霜降」「立冬」「小雪」「大雪」「冬至」「小寒」「大寒」。

 ひとつの節気をさらに3つにわって「72候」となります。

 これらのそれぞれに季節の様子、多くの動物、植物の写真、お話にページを割り振りしてよくできた日本の季節を紹介した優れ本です。

 語源の解説もあってためになります。「春(はる)」は、万物が「発る」、草木が「張る」、田畑を「墾る」、気候が「晴る」からきているのではなかろうかとか(p.14)、「紅葉(もみじ)」の語源は「揉みいず」で色が揉みだされるという意味(p.167)とか。

 また、写真が素晴らしいです。草木、動物、昆虫の名を唱え、写真をみているとそれだけで心が落ち着いてきます。

 生活のなかで自然との対話が乏しくなってしまった今日、こういう本はありがたいですね。

 テレビで八千草薫さんがこの本を手にしていて、よさそうだったので図書館で借りました。

太田和彦「新宿 街・人・酒」(朝日カルチャーセンター新宿)

2014-10-11 23:53:22 | 地理/風土/気象/文化

  こんにちは。

            


  今日は、先日、朝日カルチャーセンター新宿で行われた、太田和彦「新宿 街・人・酒」の話です。太田さんはBS11で、「ふらり旅、いい酒いい肴」という番組を担当して、日本中の居酒屋・BARを訪ねています。すっかりファンになってしまったのですが、このたび朝日カルチャーで上記のレクチャーがあるということで、行ってきました。受講生は27人ほど。

 話は太田さんが故郷の松本から東京に出てきた1964年ごろからの新宿です。東京教育大学の美術関係の学科に入学したのだけれど、授業が面白くなく、教授陣もたよりなく、しかし新宿の街と人が芸術家としての感性を育ててくれたとのこと。そこには唐十郎の状況劇場があり、寺山修司の天井桟敷があり、すっかり好きになった演劇をよく見に行ったとのこと。また映画でもエイゼンシュタインの「イワン雷帝」にであったときの衝撃、ジャズ喫茶があり反戦フォークがあり、デザイン関係の人との出会いもあった。新宿で感性を磨き、意地でデザイナーになったとのこと。当時、住んでいたのは下北沢と、言っていました。そして、「池林坊」での椎名誠氏との邂逅。

 その後「資生堂」に就職。生活の中心は銀座にうつり、そこでまた新しい人間関係、社会というものを学ぶが、そこをやめてアマゾンデザインを立ち上げ、再び新宿に出没するようになったとのことでした。

 当時の新宿、銀座の様子を語りながら、ご自身の青春と人生を重ね合わせた楽しい語りの1時間半でした。表情や姿勢はテレビ出演のおりの様子と全く同じ。温厚なお人柄と該博な知識、それが全然嫌味でなく、自然と出てくるのはこの方の個性の魅力です。

 レクチャー後、少しだけ声をかけさせてもらいました。「蓮田から来ました」というと、「遠いところわざわざ」、「神亀酒造をよくご存知のよですね」というと、「いろいろと」と控えめでした。

  人の話をゆっくり聞くのもいいことです。朝日カルチャーでは、各界で実力のある方が、ときどきレクチャーしてくれます。時間に余裕があったら足を運んではどうでしょうか?

  すっかり秋らしくなりましたね。でもまた台風がくるそうです。気をつけて、ご自愛ください。


好川之範・赤間均『北海道・謎解き散歩』新人物往来社、2011年

2014-02-19 22:18:28 | 地理/風土/気象/文化

                                     

  北の大地の不思議ワールド。「歴史一般編」「幕末維新編」「新撰組編」「人物編」「文学編」「社会・文化・生活編」「宗教編」「自然編」から成る。

  わたしは40年ほど札幌市とその近郊で生活していたが、この本に書かれていることのディテールは知らないことばかりである。たとえば、新撰組の土方歳三が幕軍のひとりとして戦い、戦死したことは知っているが、その彼を殺した人などは知らない。幸田露伴が余市電信局で働いていたことなどは知らない。「ラーメン」の生みの親は? 月光仮面の像がどうして函館にある?要するにこの類の逸話が、最初から最後まで続くのである。

  それを知っていてどうする、という話題かもしれないが、それが面白く書かれている。かと言って読んで頭に残るかと言えば、残りにくく、それを知っていて何になると思うから、ますます記憶にとどまりにくい。座右において、時々、ひもとくという本だろうか。

  多くの書き手が分担しているが、相当調べているので、その点、敬意を表する。そして、ほとんどが北海道出身者だとのことである。


国吉佳奈子『幸せになれる 渡嘉敷島』文藝社、2011年

2013-06-05 00:47:24 | 地理/風土/気象/文化

              幸せになれる渡嘉敷島
 沖縄在住で、ここでいい人生を過ごしている先輩のブログに紹介されていた本。Amazonで取り寄せました。

 すばらしい景色、ときどきその大自然のなかに子どもがいたり、女性の点景があったり、生き物がいたり、小さな宝物のような写真集です。

 詩がついているのも魅力です。写真についている言葉のようでもあり、最初から最後のページまでひとつづきのような詩でもあり、こういうゆたかな言葉と想いをもってくらしている人がいることがうれしくなります。

 広い群青色の海、涼しげな海のなか、雲、月、砂、花、風、岩、石、水玉。母の愛、親子の絆。ひとつひとつの言葉がこんなに美しかったのかと、いとおしくなります。

 猫のページがあったり、沖縄の方言が聴こえてきたり。

 しばし、とまった時間のなかで、ゆったりした気持ちになります。それこそ「無条件降伏 ブルーアイランド Tokashiki」です。

 著者は東京生まれのようですが、中学時代に沖縄の首里中学校と文通したことで、沖縄とかかわるようになったとか。渡嘉敷でペンションを経営しているらしいです。経歴紹介からの引用です。

 渡嘉敷島は調べてみると慶良間諸島のなかのひとつで、那覇市から比較的近く(那覇港から高速船で約35分、フェリーで約70分)、面積15.31㎢、周囲25㌔、人口は約700人とありました。


佐藤俊樹『桜が創った「日本」-ソメイヨシノ 起源への旅-』岩波新書、2005年

2013-01-02 21:39:51 | 地理/風土/気象/文化

             

  日本の春は桜とともに来て、桜とともにある。その桜は、いまではほとんどがソメイヨシノである。その桜、ソメイヨシノにまつわる桜物語の真偽、淵源、意味を問い、論じた本がこれだ。

  ソメイヨシノは幕末から明治にかけてできた桜の品種で(染井村[現在の駒込]のあたり)、品種として同定されたのは明治23年、正式な命名は明治34年という(p.50)。ソメイヨシノは、エドヒガンサクラとオオシマサクラを交配してつくられた人工の桜(クローン)、種から育てられるのではなく、接木、挿木による。比較的促成で(10年ほど)見栄えがする花をつける。

  東京では明治10年代から流行し、20年代に各所の公園整備に使われるようになった。その頃から東京近辺の園芸産地では苗木が大量に栽培されたと推測される(p.102)。日露戦争後、忠魂碑や記念公園の造成は数多かったが、そこを何かの樹木で飾ろうとするとソメイヨシノが優先的に受容された。関連して、景観整備に便利であるという理由から、急速に日本全国に広まった。

  ソメイヨシノは群生で愉しめる。また開花から散るまでが一週間から10日間程度。ソメイヨシノのこのような性質から、さまざまな思惑がこの花に託され、またいろいろなあまり根拠のない言説が伝えられた。たとえば、ソメイヨシノが日本人としての一体感、アイデンティティ、ナショナリティの象徴とされたり、散り際のはかなさが日本人の心情と結び付けられたりした。これらの桜物語は、いわば後知恵であり、意図的につくられた言説である。

  日本人がサクラを愛でたのは確かに古い。江戸のはるか前から日本人はサクラに強い関心がった。しかし、それはソメイヨシノではなく、他の品種であり、したがって群生でなかったし、いろいろなサクラを次々に愉しみ、その時期は比較的長期にわたった(一か月程度)。と考えると、ソメイヨシノ一色で染まる短い開花の時期とそれにともなう日本人の桜に対して現在ある固定観念は、せいぜいこの100年ほどの間にできあがったもの、ということになる。

  著者は近代の幕開けとともに登場したソメイヨシノに対して日本人がもった観念の不思議さ、曖昧さ、異常さ、不気味さを解きほぐし、現実の桜と作り上げられた桜のイメージとの間を行き来し、そこから派生してくる「日本」の姿を批判的に考察している。


「ベネルクス3国+1」かけ巡り③-ハイデルベルク大学-

2011-09-13 00:03:33 | 地理/風土/気象/文化

 往復ともフランクフルトに入って、そこから帰路となりましたが、そのフランクフルトからバスで約1時間15分の距離にあるのがハイデルベルク、そこにハイデルベルク大学があります。この時期のこのあたりの気候は、札幌のいまのような感じでしょうか。暑くはなく、やや肌寒さを感じます。
          
 ハイデルベルクは人口約14万、そのうち3万人ほどは学生という、学生中心の都市です。

 ハイデルベルク大学の正式名称はルプレヒト・カール大学ハイデルベルク(Ruprecht-Karls-Universität Heidelberg)。この大学は、1386年、プファルツ選帝侯ループレヒト1世によって創立されたドイツでは最古の大学です。フンボルト大学ベルリンなどと並びドイツで有数の、そして多くのノーベル賞受賞者を輩出しました。

 人文科学では、著名な教授が数多くここで教鞭をとりました。哲学史家のヴィルヘルム・ヴィンデルバント、哲学のヘーゲル、社会学のマックス・ヴェーバー、文芸学のフリードリヒ・グンドルフ、社会哲学のユルゲン・ハーバーマス、実存主義哲学のカール・ヤスパースなどです。というわけで、このキャンパスに立つと思わず、襟を正さざるをえません。
              


      ←キャンパスの一部
 
 京都にある哲学の道は、この大学にある哲学者の道に由来するそうです(聞きかじりです)。旧市街の対岸には多くの植物が生育する「バルコニー」があり、ここが「哲学者の道」と呼ばれているのです。

 近くに学生牢というのがあります。かつて学生たちが犯罪を犯したときに、彼らが入れられた牢屋です。そこの壁には多くのいたずら書があり、それなりの藝術作品(?)のようでもありました(下の画像)。ここを見物は有料です。確か3ユーロでした。

             


ベネルクス3国(+ドイツ)・豆知識⑥

2011-09-09 00:23:02 | 地理/風土/気象/文化

男女平等度

GEM(ジェンダー・エンパワーメント指数)[2008] *女性の政治・経済・意志決定への参与度

6位 オランダ 0.872

8位 ドイツ  0.852

9位 ベルギー 0.841

*参考

52位 日本  0.575 

 

GGI(ジェンダー・ギャップ指数)[2010] *社会的男女格差の程度、1に近いほど男女平等

11位 ドイツ  0.753

14位 ベルギー 0.750

17位 オランダ 0.744

26位 ルクセンブルク 0.723

*参考

94位 日本  0.652 

 

料理

ベルギーの料理は、フランスの料理とよく似たワロン料理とフランス料理を基礎に独自の発展を遂げたフランドル料理に分けられる。共に伝統的なフランスの料理を基礎とする。バターやクリームを使った煮込み料理とグラタンがよくでるのは、フランスの影響。フリッツ(フライドポテト)やマッシュポテトといったジャガイモの付け合わせが、主食。この他、ムール貝、ワッフルが有名。ビールは種類が豊富。ビールを使った煮込み料理も逸品。

ルクセンブルグは自国独特の料理というものはなく、長くフランスとドイツの食文化の影響を受けている。注目したいのは、焼きたてパン、そしてルクセンブルグ産ハムと、ルクセンブルグ産チーズ。ワインは白のリースリングがおいしい。

ドイツの伝統料理の基本は、ひとつの食材をまるごと使って一品作ること。メインディッシュは肉料理中心。一番充実しているのは豚肉料理。仔牛肉はドイツの定番メニュー「シュニッツェル」(カツレツ)に使われる。付け合わせでカバー、ジャガイモや「ザウアークラウト」(酸味のきいたキャベツの漬物)など。

オランダの典型的な料理は、以下のようなもの。ハリング:保存用に塩漬けした生ニシンの塩抜きをしたもの。パンネンクック:クレープの仲間。スタンポット:ジャガイモと野菜を一緒に茹で、それらを一緒につぶし、塩、こしょうで味付け、暖めた太いソーセージと一緒に食べる料理。エルテンスープ:えんどう豆のスープ。


ベネルクス3国(+ドイツ)・豆知識⑤

2011-09-08 00:03:25 | 地理/風土/気象/文化

 

主要都市と人口(最新)

・ルクセンブルク
  ルクセンブルク(9.0万)

・オランダ
   アムステルダム(75.5万)、ロッテルダム(58.3万)、ハーグ(47.9万)

・ベルギー     ブリュッセル(100.5万)、アントワープ(46.1万)

・ドイツ
   ベルリン(338.2万)、ハンブルク(171.5万)、ミュンヘン(121.0万)、
ケルン(96.3万)、フランクフルト(64.9万)

 

 


ベネルクス3国(+ドイツ)・豆知識④

2011-09-07 00:30:17 | 地理/風土/気象/文化

失業率[2010]

・ルクセンブルク 6.1

・オランダ      4.5

・ベルギー     8.3

・ドイツ         6.9

 

物価上昇率(2010年)

・ルクセンブルク 2.8

・オランダ       1.8

・ベルギー      2.3

・ドイツ        1.6% 

 

国名の由来

・オランダ          ネザーランドともいわれますが「低い土地」という意味

・ルクセンブルク  「小さい城」という意味

・ドイツ             Germany ゲルマン(民族)に由来

・ベルギー           先史時代の「ベルガエ族」


ベネルクス3国(+ドイツ)・豆知識③

2011-09-06 00:06:42 | 地理/風土/気象/文化

元首

ルクセンブルク:アンリ大公

ベルギー:アルベール2世国王

オランダ:ヴェアトリックス女王

ドイツ:クリスチャン・ブルフ大統領

 

産業

ルクセンブルク:金融、鉄鋼業

ベルギー:化学、機械、金属

オランダ:石油精製、化学、電気

ドイツ:自動車、機械、電子工学、化学

 

 

国旗

・オランダ  上から赤(国民の勇気)、白(神の永遠の祝福)、青(祖国への忠誠)のの横縞

・ルクセンブルク オランダの統治国だったので似ている。オランダの青の部分がが「淡青」

・ベルギー フランス国旗をまねている。黒、黄、赤(黒地に赤い舌をだした黄色のライオンの意味)の縦縞。

・ドイツ(19世紀のドイツ統一時の学生義勇軍の征服をイメージ)上から黒(マント)、赤(肩章)、黄色(金ボタン)の横縞


ベネルクス3国(+ドイツ)・豆知識②

2011-09-05 00:02:04 | 地理/風土/気象/文化

GDP[IMF:2010年,単位10億US$] 

ドイツ:3315.64(4位)

オランダ:783.29(16位)

ベルギー:465.68(21位)

ルクセンブルク:54.95(69位)

<参考>

日本:5458.89(3位)

一人当たりGDP[IMF:2010] 
ルクセンブルク:108832ドル(1位)
オランダ:47172ド
ル(10位)
ベルギー:42630
ドル(17位)
ドイツ:40631ドル(19位)

<参考>

日本:42820ドル(16位)


ベネルクス3国(+ドイツ)・豆知識①

2011-09-04 00:02:20 | 地理/風土/気象/文化

■人口(2010年推計)・面積

オランダ 首都アムステルダム 人口1661万 4.2万㎢

ベルギー 首都ブリュッセル  人口1071万  3.1万㎢

ルクセンブルク 首都ルクセンブルク  人口51万  0.3万㎢

ドイツ  首都ベルリン  人口8230万  35.7万㎢

 

    政体

  <政治体制>            <議会>                    <行政区分>

ベルギー 立憲君主制      二院制(上院[71議席]下院[150議席]])     3地域+3言語共同体

オランダ 立憲君主制       二院制(上院[75議席]下院[150議席]])     12

ルクセンブルク 立憲君主制   一院制(60議席])      3広域行政区

ドイツ  連邦制・議院内閣制  連邦議会(622議席),連邦参議院(69議席)  16連邦

 

日本   議院内閣制              二院制(衆議院[480議席]参議院[242議席]] 一都道二府43