【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

今井ツヤ『夫今井正』今井監督を語り継ぐ会,2001年

2010-06-12 00:49:09 | 映画
  いっとき今井作品を集中的に観た時期がありました。「にごりえ」「ここに泉あり」「キクとイサム」「青い山脈」「また逢う日まで」などなど。シビアな社会問題を扱っても,人間的なふくらみのある作品が多いです。

 本書は夫人の思い出の記です。再婚後40年間の生活のなかで知った監督の人間性が窺えます。

 権力におもねることなく,財産に頓着なく,無精で,気難しいところもあるが子どものように純な監督の素顔が浮き彫りになっています。

 佐藤文子さんの聞き書きで出来上がっています。

 「今井監督を悼む」で熊井啓監督は「どっこい生きている」「山びこ学校」にデ・シーカやロッセリーニの影響を認め,「また逢う日まで」にリリシズムと知性を感じています。

 作家の武田泰淳が今井作品を大変にかっていたという興味深い指摘もありました。

               

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1 コメント

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DVD「また逢う日まで」を購入して仲間と観る (遠藤道雄)
2021-01-19 09:57:11
府中にいながら、府中で永年暮らしていた今井正監督の映画業績を正確には知りませんでした。これからぼちぼち、仲間たちと観ながら暮らします。

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