いっとき今井作品を集中的に観た時期がありました。「にごりえ」「ここに泉あり」「キクとイサム」「青い山脈」「また逢う日まで」などなど。シビアな社会問題を扱っても,人間的なふくらみのある作品が多いです。
本書は夫人の思い出の記です。再婚後40年間の生活のなかで知った監督の人間性が窺えます。
権力におもねることなく,財産に頓着なく,無精で,気難しいところもあるが子どものように純な監督の素顔が浮き彫りになっています。
佐藤文子さんの聞き書きで出来上がっています。
「今井監督を悼む」で熊井啓監督は「どっこい生きている」「山びこ学校」にデ・シーカやロッセリーニの影響を認め,「また逢う日まで」にリリシズムと知性を感じています。
作家の武田泰淳が今井作品を大変にかっていたという興味深い指摘もありました。
本書は夫人の思い出の記です。再婚後40年間の生活のなかで知った監督の人間性が窺えます。
権力におもねることなく,財産に頓着なく,無精で,気難しいところもあるが子どものように純な監督の素顔が浮き彫りになっています。
佐藤文子さんの聞き書きで出来上がっています。
「今井監督を悼む」で熊井啓監督は「どっこい生きている」「山びこ学校」にデ・シーカやロッセリーニの影響を認め,「また逢う日まで」にリリシズムと知性を感じています。
作家の武田泰淳が今井作品を大変にかっていたという興味深い指摘もありました。