【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

Akiko Suwanai: Sibelius/Walton Violin Consrtos

2015-05-31 11:41:16 | 音楽/CDの紹介

                       

 今年はシベリウス(1865-1957)生誕150年です。

 明日、サントリーホールでロシアのヴァイオリニスト、ヴェンゲーロフがシベリウスの「ヴァイオリン協奏曲・ニ短調」を弾きます。もうひとつ曲目があり、それはヴェルリオーズの「幻想協奏曲」です。チケットが手に入りました。

   シベリウスの「ヴァイオリン協奏曲・ニ短調」は聴いたことがなく、さっそくAmazonで諏訪内さん(チャイコフスキーコンクール一位)の弾くこの曲を購入し、いま聴いています。

 「解説」によるとシベリウスは、「ヴァイオリン協奏曲」をこの一曲しかつくっていないとのことです。38歳のときに手掛けました。

   シベリウスのよき理解者だったアクセル・カルペラン男爵の薦めで作曲をしたのがこの曲です。友人でヴァイオリニストのウィリー・ブルメスター(1869-1933)の進言もあったようです。

  初演は1904年2月、ヘルシンキ音楽院のヴィクトル・ノヴァーチェクの独奏、シベリウスの指揮でした。この初演の評判はあまりよくなかったとか。ブルメスターは当然、初演は自分と思っていたようですが、それがかなわず怒ったけれども、作品のよさを理解していたというエピソードもあります。
 
  シベリウスはその後、改訂したものをベルリンで、1905年10月に演奏しました(指揮:リヒャルト・シュトラウス)。この曲が有名になったのは、のちにハイフェッツが演奏し、好評を博したことによるようです。


 構成は次のようです。
・第一楽章  アレグロ・モデラート  ニ長調
・第二楽章  アダーキョ・ディ・モルト 変ロ長調
・第三楽章  アレグロ・マノン・タント ニ長調

  このCDにはサー・ウィリアム・ウォルトンの「ヴァイオリン協奏曲・ロ短調」も入っています。


「伊奈バラまつり2015」(伊奈町制施行記念公園)

2015-05-17 16:55:06 | イベント(祭り・展示会・催事)

                
 伊奈の「バラまつり」が始まりました。場所は伊奈町制施行記念公園です。マイカー自粛とあったので、蓮田駅西口から出ている「けんちゃんバス」を利用しました。そこから公園までは、25分ほどです。天気がよく、日差しの強い一日でした。


 300種以上のバラがあります。株数では4500株以上だそうです。「まつり」の最初の日だったので、3分咲きとのアナウンスでしたが、相当満開に近い印象でした。

 写真をとる人がたくさんです。バラをめでるひとたちの顔は、みな笑顔です。

  園の外では、ばらを販売しています。うどん、蕎麦屋さんも店を開いています。バラの花を使ったジャムがあったので買ってきました。

  この「まつり」は31日までです。途中、コーラス、太鼓演奏、ハーモニカ演奏などのイベントがたくさんあります。ライト・アップされる日もあります。


「銀座福助 サンシャイン60店」(東池袋3-1:サンシャイン60 59F)

2015-05-08 15:12:25 | グルメ

 5月6日、池袋のサンシャインビル60階にある展望台が一時的に閉鎖されました。37年間の展望台としての役割をおえ、リニューアルされて来年春、オープンとのことです。

  その少し前に、このビルの59階にある「銀座・福助」というお店に行きました。知り合いとの会食でした。


 59階で、会食も夕方からでしたので、夜景がきれいにみえるはずでしたが、あいにく天候が悪く、着いたことろは下界がかすんで見えません。残念でした。お店の方も同情してくれました。

 ところが時間がたつにつれ、雨が少しづつあがってきたのか、夜景がみえるようになり、霧の帳(とばり)からみえる街のあかりが、それは幻想的でした。

  夜景がきれいだというので、このお店を予約したので、期待が満たされました。

  「銀座・福助」は、もともとはお寿司屋です。メインはお寿司でしたが、旬のものが豊富に出てきました。お刺身、鰆の焼き物、ホタルイカの柳川鍋、お寿司6カンなどに舌鼓。久しぶりの会食で話もはずみました。

              


足利フラワーパーク

2015-05-04 11:14:41 | 旅行/温泉

        

 今年も足利フラワーパークに出かけました。

 好天で、藤の花などは満開。絶好の日和でした。

 ここに行くのに一番便利なのは、上野から出ている臨時列車にのると、2時間少しで富田につきます。上野、赤羽、浦和、大宮、蓮田、久喜、小山、富田と止まっていきます。富田からは、12-3分ほど歩くと、パークに着きます。クラブツーリズム、読売旅行などのツアーも観光バスで次々と乗りつけてきます。

  大変なにぎわい。中国人観光客も多いです。

  白藤のプロムナードを通過し、園内を一周します。藤の大棚が2箇所ほど。なんという広がりでしょう。140年ほどの樹齢で、強い生命力です。写真をとる人がたくさんいて、なかなか前にすすみません。

  ほかに満開の花々がひしめいています。花の名前に明るくないので残念ですが、おおてまり、クレマチス,シャクナゲなどです。

  夜には、ライトアップがあるようです。まだ観たことはありませんが、それもきれいでしょう。今後です。

                          


「王妃の館」(橋本一監督、浅田次郎原作,2015年) 於:MOVIXさいたま

2015-05-01 13:20:50 | 映画

           

  浅田次郎の小説「王妃の館」を読んだ人は観てほしい。

  パリの美しい都市風景を味わいたい人は、観てほしい。
  個性的な俳優の演技に触れたい人は観てほしい。
  面白い映画をたっぷり楽しみたい人は観てほしい。

  さいたま新都心の「MOVIXさいたま」で、「王妃の館」を観ました。
  浅田次郎のこの原作のストーリーは、およそ次のようなもの。ある倒産寸前の旅行会社が、パリの名門でかつ超豪華ホテル「シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ」に宿泊することを目玉にした2つのツァーをセットし、同じ日程でかわるがわるに夜と昼とで交替でルームを利用する詐欺まがいの企画をたてた。一方が150万円のデラックスなポジコース、他方格安のネガコース。それぞれのコースに、訳ありの個性の強い参加者がいる。ポジコースには作家、北白川右京(水谷豊さん)が参加していて、旅行中、小説を執筆中。そのタイトルが「王妃の館」で、ルイ15世のいわくつきの人生の子供時代を描き、映画の中では、2つのコースのドタバタ奇想天外な現在の展開とルイ15世の子供時代という過去の展開とで視点が往還する仕掛けになっている。

  ポジコースの添乗員・朝霞玲子(田中麗奈さん)とネガコースの添乗員・戸川光男(尾上寛之さん)は、離婚したもの同士。玲子が全体をしきっているが、戸川の不手際で両コースの参加者が鉢合わせしそうになり戦々恐々、いらだっている。コースのメンバーはそれぞれに思惑があり、ポジコースには、売れっ子作家の北白川右京(水谷豊さん)、振られた彼氏の慰謝料を全部この旅行につぎ込んだ 桜井香(吹石一恵さん) 、熱血系警察官・近藤誠(青木崇高さん)、おかまのクレヨン(中村倫也さん) 。ネガコースには、大手出版社の編集者・香取良夫(山中崇史さん)、香取の後輩(野口かおるさん)、イケイケ成金実業家・金沢寛一(緒方直人さん)、寛一の恋人でホステスのミチル(安達裕実さん)、謎の男・丹野二八(石橋蓮司さん)。

  映画はほとんど原作に近い。観ているうちに、過去に読んだ小説が髣髴としてきた。またあの複雑な人間関係、状況展開を2時間の映画にまとまたものだと、監督、脚本家の才能に驚いた。

 パリの風景を存分に楽しめる。ルーブル美術館、ヴェルサイユ宮殿は借り切ってロケをしている。エッフェル塔を向こうにみる美しいパリ市街が懐かしかった。

  あの緒方直人さんが全くの逆のキャラで演じているし、プチ・ルイを育てるルイ14世の寵姫ディアナを演じた安田成美さんが美しい。そしてプチ・ルイの山田瑛瑠君はかわいいし、けなげに演じている。丹野役の石橋蓮司さんの存在感は圧倒的だ。しかし、なんといっても、作家・北白川右京を演じた水谷豊さん、衣装がぴっくりするほどサイケデリックで変だが、おかしい。すごい俳優だと再認識した。

 人は誰も人生という名の主人公。(北白川右京)