Latin for Beginners_1061

【本文】
 2. The reflexive pronoun of the third person (himself, herself, itself, themselves)  has a special form, used only in these senses, and declined alike in the singular and plural.

               SINGULAR AND PLURAL
        Gen. suī                        Acc.
        Dat. sibi       Abl.


【訳文】
 2. 第3人称の再帰代名詞(himself〔彼自身〕, herself〔彼女自身〕, itself〔それ自身〕, themselves〔彼ら(彼女ら、それら)自身〕)は特別な語形を持っており、これらの意味でのみ用いられ、単数形と複数形で同じ格変化をする。

                       単数及び複数
        属格  suī                      対格 
        与格  sibi           奪格 


【新出ラテン語句】
suī

【コメント】
 these senses(これらの意味)とは、再帰代名詞としての意味のことと思われます。
 再帰代名詞は、述部において用いられ、前に戻って主語のことを指し示す語(Latin for Beginners_1049 参照)ですので、主格はありません。
 各人称の再帰代名詞をまとめてみると以下のようになります(それぞれ属格・与格・対格・奪格がありますが、ここでは対格のみ掲げておきます。)。

  単 数     複 数  
    1人称    nōs
    2人称 vōs
    3人称

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1062

【本文】

EXAMPLES ―  Puer sē videt, the boy sees himself
 Puella sē videt, the girl sees herself
 Animal sē videt, the animal sees itself
 Iī sē vident, they see themselves


【訳文】

例 ―  Puer sē videt.(少年は自分自身を見る。)
 Puella sē videt.(少女は自分自身を見る。)
 Animal sē videt.(動物は自分自身を見る。)
 Iī sē vident.(彼らは自分自身を見る。)


【コメント】
 第1文は、主語が3人称単数・男性の場合の例です。第2文は、主語が3人称単数・女性の場合の例です。第3文は、主語が3人称単数・事物(中性)の場合の例です。第4文は、主語が3人称複数・男性の場合の例です。
 主語が3人称複数・女性の場合、3人称複数・事物(中性)の場合も同様と思われます。これらの例を以下に挙げておきます。

 Eae sē vident.(彼女らは自分自身を見る。)
 Ea sē vident.(それらは自分自身を見る。)

 日本語では、いずれの再帰代名詞 も「自分自身」と訳すことができるかと思います。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1063

【本文】
 a. The form is sometimes doubled, sēsē, for emphasis.

【語句】
double:繰り返す、重ねる

【訳文】
 a. 変化形 は、強調のために、時として sēsē と重ねられることがある。

【新出ラテン語句】
sēsē

【コメント】
 3人称の再帰代名詞の対格及び奪格の sē は、その語を強調する場合には、sēsē という語形になることがあります。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1064

【本文】
 3. Give the Latin for

      I teach myself      We teach ourselves
      You teach yourself      You teach yourselves
      He teaches himself      They teach themselves


【訳文】
 3. 以下の文をラテン語にしてみよう。

      私は自分自身に教える。    私たちは自分自身に教える。
      あなたは自分自身に教える。    あなたたちは自分自身に教える。
      彼は自分自身に教える。    彼らは自分自身に教える。


【コメント】
 本文の6つの英文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。
 なお、これらの文は「自分自身教える」の意味ですが、「教える」の意味の doceō は与格ではなく対格を取るようですので、再帰代名詞は対格にしてみました(Latin for Beginners_480 参照)。また、動詞と再帰代名詞の語順を入れ替えてもよいと思われます。

      Doceō mē.            Docēmus nōs.
      Docēs tē.            Docētis vōs.
      Docet sē.            Docent sē.

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1065

【本文】
 282. The preposition cum, when used with the ablative of ego, , or suī, is appended to the form, as, mēcum, with me; tēcum, with you; nōbīscum, with us; etc.

【語句】
append:添える、付ける、付加する

【訳文】
 282. 前置詞 cum は、ego, tū 又は suī の奪格とともに用いられるときには、これらの変化形〔の後〕に添えられる。例 mēcum(私とともに);tēcum(あなたとともに);nōbīscum(私たちとともに)等。

【コメント】
 to the form(その変化形に)とは、「ego, tū 又は suī の奪格形の後ろに」の意味と思われます。
 人称代名詞を前置詞 cum とともに用いる場合、日本語の「○○と」と同じように、“奪格+-cum”の語順で一語に綴ります。以下にこのような書き方をするものを列記しておきます。

cum + mē  →   mēcum(私と(ともに))
+ tē  →   tēcum(あなたと(ともに))
+ nōbīs    →   nōbīscum(私たちと(ともに))
+ vōbīs  →   vōbīscum(あなたたちと(ともに))
+ sē  →   sēcum(彼(彼女、それ)(ら)自身と(ともに))

 また、疑問代名詞や関係代名詞の場合にもこの書き方をするようです(例 quibuscumLatin for Beginners_788 参照)。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1066

【本文】
 283. EXERCISES

 First learn the special vocabulary.

【訳文】
 283. 練習問題

 はじめに「特別な語句」を学習せよ。

【新出ラテン語句】
amīcitia itaque littera metus nihil nūntius pāx placeō rēgnum sūmō supplicium sustineō

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1067

【本文】
I.
1. Mea māter est cāra mihi et tua māter est cāra tibi.
2. Vestrae litterae erant grātae nōbīs et nostrae litterae erant grātae vōbīs.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

1. 私の母は私にとって愛すべきものであり、あなたの母はあなたにとって愛すべきものである。
(解説)
 mihi は ego の与格で「私にとって」と、また、tibi は tū の与格で「あなたにとって」と訳してみました。
 “形容詞+与格”は「~にとって…だ」の意味を表すものと思われます(Latin for Beginners_473 以下参照)。

2. あなたたちの手紙は私たちにとって喜ばしいものであった。そして、私たちの手紙はあなたたちにとって喜ばしいものであった。
(解説)
 litterae は littera の複数形ですが、ここでは「手紙」と訳してみました。
 nōbīs は nōs の与格で「私たちにとって」と、また、vōbīs は vōs の与格で「あなたたちにとって」と訳してみました。
 “grātus +与格”は、「~にとって喜ばしい」と訳してみました(Latin for Beginners_474 参照)。

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Latin for Beginners_1068

【本文】
3. Nūntius rēgis quī nōbīscum est nihil respondēbit.
4. Nūntiī pācem amīcitiamque sibi et suīs sociīs postulāvērunt.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

3. 私たちと一緒にいる王の使者は何も答えないだろう。
(解説)
 rēgis は第3変化男性名詞 rēx(王)の単数属格です。
 関係代名詞節 quī nōbīscum est は「私たちと一緒にいるところの」の意味で、関係代名詞 quī(単数主格男性形)の先行詞は nūntius と思われます。nōbīscum は「私たちとともに、私たちと一緒に」の意味です。cum が nōbīs の後ろに付いていることに御注意ください
Latin for Beginners_1065 参照)。
 nihil(何もないこと、無)は不変化の中性名詞ですが、ここでは respondēbit(答えるだろう)の目的語として対格の役割を果たしているものと思われます。nihil respondēbit を直訳すると「何もないことを答えるだろう」となりますが、ここでは「何も答えないだろう」と訳しました。

4. 使者たちは、自らと自らの仲間たちのために、平和と友情を求めた。
(解説)
 -que は「~と…」の意味を表す後倚辞です。“A Bque”で「AとB」の意味になります。
 与格 sibi et suīs sociīs の意味が取りにくいですが、ここでは、「平和と友情」が向けられる対象の意味と解して、「自らと自らの仲間たちのために」と訳してみました(Latin for Beginners_184 参照)。sibi は3人称の再帰代名詞、suīs は3人称の再帰所有形容詞ですので、それぞれ、主語 nūntiī のことを指していますLatin for Beginners_1049 参照)。ここでは「自ら」と訳しました。
 postulāvērunt は「要求した、求めた」の意味ですが、要求する相手方のことは“ab +奪格”で表されるようです(Latin for Beginners_716 参照)。したがって、この文の与格 sibi et suīs sociīs は「~に」とも訳せますが、上述のように求める相手方を示すものではないと思われます。

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Latin for Beginners_1069

【本文】
5. Sī tū arma sūmēs, ego rēgnum occupābō.
6. Uter vestrum est cīvis Rōmānus? Neuter nostrum.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

5. もしあなたが武器を取るのであれば、私は王国を占領するだろう。
(解説)
 sī は「もし~ならば」の意味の接続詞です。
 sūmēs は sūmō の2人称単数未来形です。ここでは「(武器を)取るだろう」と訳してみました。
 この文では、sī で始まる従属節、主節ともに、動詞には未来形が用いられています。
 また、この文では、従属節の主語「あなた」と主節の主語「私」を対比させているので、主格 tū, ego が明示されているものと思われます
Latin for Beginners_1059 参照)。

6. あなたがたのうちのどちらがローマ市民であるか。 私たちのうちのどちらもローマ市民ではない。
(解説)
 第1文の uter は「(2つのうちの)どちら?」の意味を表す疑問詞です(Latin for Beginners_369 参照)。したがって、この文には疑問を表す後倚辞 -ne は用いられていません。また、uter は名詞を修飾せずに単独で用いられていますので、疑問代名詞として用いられていると思われます。
 cīvis(市民)は男性名詞としても女性名詞としても用いられますが、ここでは、男性形の形容詞 Rōmānus が修飾していますので、男性名詞として用いられています。
 第2文の neuter は「(2つのうちの)どちらも~ない」の意味を表す代名形容詞です。ここでは、名詞を修飾せずに単独で用いられていますので、名詞として用いられています。

 第2文には“est cīvis Rōmānus”が省略されているものと思われます。
 第1文の vestrum は vōs(あなたたち)の属格ですが、「あなたたち(2人)のうちの」を意味し、uter に係っていると思われます。また、第2文の nostrum は nōs(私たち)の属格ですが、「私たち(2人)のうちの」を意味し、neuter に係っていると思われます。このように、属格 nostrum, vestrum は、それぞれ、「私たちのうちの」、「あなたたちのうちの」の意味を表します。このような属格を「部分属格」と呼びます。なお、同じ属格でも nostrī, vestrī には、部分属格としての用法はないようです。
 ところで、vestrum, nostrum は、それぞれ、所有形容詞 vester, noster の単数主格中性形、単数対格中性形又は単数対格男性形と同じ語形ですが、これらの語が係っている uter, neuter は単数主格男性形ですので、これらの語を所有形容詞と解することはできないと考えられます。

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Latin for Beginners_1070

【本文】
7. Eō tempore multī supplicium dedērunt quia rēgnum petierant.
8. Sūme supplicium, Caesar, dē hostibus patriae ācribus.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

7. そのとき、多くの者たちは、王国を攻撃してしまっていたので、罰を受けた。
(解説)
 eō tempore は「時の奪格」で、「そのときに」と時点を表しています(Latin for Beginners_1023 参照)。
 supplicium dō は、「罰を与える」ではなく、「罰を受ける」の意味の慣用表現と思われます(語彙supplicium の項参照)。
 petierant は petō の3人称複数過去完了形です。ここでは dedērunt[完了時制]が表す動作・行為の時点(過去)よりも前に行われた動作・行為を表すので、過去完了時制が用いられているものと思われます。なお、petō の完了語幹Latin for Beginners_602 参照)には peti- と petīv- の2種類がありますので、petierant は petīverant と表すこともできると思われます(語彙の petō の項参照)。
 rēgnum petierant は「王国を攻撃してしまっていた」と訳してみましたが、rēgnum には「王国」の他に「王権、統治権」といった意味も、また、petō には「攻撃する、襲う」の他に「求める、得ようとする」といった意味もありますので、この部分は「統治権を得ようとしてしまっていた」と訳すこともできるでしょうか。

8. カエサルよ、熱狂的な祖国の敵どもに罰を与えよ。
(解説)
 呼びかけを表す呼格 Caesar が文中に挿入されています(Latin for Beginners_215 参照)。
 sūme は sūmō の命令法2人称単数現在形です。
 “sūmō supplicium dē +人(奪格)”は、「(人)に罰を与える、(人)を罰する」の意味の慣用表現と思われます(語彙sūmō 又は supplicium の項参照)。
 ācribus は ācer の複数奪格男性形で、hostibus を修飾しています。ācer は「鋭い、激しい、熱烈な」等の意味を表しますが、ここでは「熱狂的な」と訳してみました。

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Latin for Beginners_1071

【本文】
9. Prīmā lūce aliī metū commōtī sēsē fugae mandāvērunt; aliī autem magnā virtūte impetum exercitūs nostrī sustinuērunt.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

9. 夜明けに恐怖に突き動かされて逃走に自らの身をゆだねた者たちもいたが、大いなる勇気をもって我々の軍隊の攻撃に耐えた者たちもいた。
(解説)
 prīmā lūce は prīma lūx(夜明け)の単数奪格時の奪格)で、「夜明けに」の意味です。
 aliī ..., aliī ~ は「... する者たちもいれば、~する者たちもいる。」と訳してみましたLatin for Beginners_373 参照)。
 metū は第4変化男性名詞 metus(恐怖)の単数奪格手段の奪格)で、commōtī に係っていると思われます。また、commōtī はその前の aliī に係っていますが、ここでは、これらを「恐怖に(よって)突き動かされて」と叙述的に訳してみました。
 sēsē は3人称の再帰代名詞の対格 sē の強調形です
(Latin for Beginners_1061, 1063 参照)。
 sēsē fugae mandāvērunt の訳し方が難しいですが、ここでは「自らの身を逃走にゆだねた」と直訳してみました。すなわち、fugae は fuga(逃走)の単数与格とみました。
 autem は逆接の意味の接続詞「しかし、…だが」と解してみました。
 magnā virtūte は様態の奪格です。ここでは、形容詞 magnā が付いており、前置詞 cum は省略されています
Latin for Beginners_355 参照)。
 impetum sustinuērunt は「攻撃に耐えた、攻撃を持ちこたえた」と訳してみました。exercitūs は第4変化男性名詞 exercitus(軍隊)の単数属格で、impetum に係っていると思われます。

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Latin for Beginners_1072

【本文】
10. Soror rēgis, ubi dē adversō proeliō audīvit, sēsē Pompēiīs interfēcit.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

10. 王の姉(妹)は、不利な戦いについて聞くと、ポンペイで自殺した。
(解説)
 ubi は「~のとき、~すると」の意味の接続詞です。本文の ubi で始まる副詞節の主語は文頭の soror であると思われます。
 dē ~ audiō は「~について聞く」と訳してみました。
 adversus は「逆の、反対の」の意味ですが、ここでは「不利な」と訳してみました。
 sēsē interfēcit は直訳すると「自分自身を殺した」となりますが、「自殺した」と訳してみました。なお、sēsē は sē の強調形です
Latin for Beginners_1063 参照)。
 Pompēiīs は Pompēiī の奪格(場所を表す奪格)です。町の名称なので、前置詞 in が省略されていますLatin for Beginners_985 参照)。なお、Pompēiī は複数形の第2変化名詞ですので、所格はありませんLatin for Beginners_993 参照)。

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Latin for Beginners_1073

【本文】
II.
1. Whom do you teach? I teach myself.
2. The soldier wounded himself with his sword.

【語句】
wound:傷つける
sword:剣

【訳文】
II.
1. あなたは誰を教えるのか。 私は私自身を教える。
2. 兵士は自分の剣で自分自身を傷つけた。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

1. Quem docēs? Mē doceō.
(解説)
 「(人を)教える」は“doceō +対格”となるようです(Latin for Beginners_480 参照)。
 第2文の は「私自身を」の意味で、再帰代名詞として用いられています(Latin for Beginners_1060 参照)。

2. Mīles gladiō suō sē vulnerāvit.
(解説)
 「自分の剣で」は、手段の奪格を用いて、gladiō suō と訳してみました。
 「自分自身を傷つけた」は sē vulnerāvit と訳してみましたが、「~を害する」(noceō +与格)を用いれば、sibi nocuit とすることもできるかと思われます。

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Latin for Beginners_1074

【本文】
3. The master praises us, but you he does not praise.
4. Therefore he will inflict punishment on you, but we shall not suffer punishment.

【語句】
master:主人、あるじ;師匠、先生
inflict:(罰など)を与える、科する(on ~:~に)
suffer:受ける、被る

【訳文】
3. 教師は私たちを賞賛する。しかし、あなた〔たち〕のことは彼は賞賛しない。
4. それゆえ、彼はあなた〔たち〕に罰を与えるだろう。しかし、私たちは罰を受けることはないだろう。

【コメント】
 3. の you he does not praise は he does not praise you が倒置されたものと思われます。

 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

3. Magister nōs laudat, sed tē [vōs] nōn laudat.
(解説)
 master は、ここでは「教師、先生」の意味に解して、magister を用いてみましたが、「主人」の意味に解すれば、dominus を用いることになるでしょう。
 you は、「あなた」と「あなたたち」の両義に解することができますが、us(私たち)との対比で考えると、ここでは、「あなたたち」の意味に解する方がよいでしょうか。

4. Itaque supplicium sūmet dē tē [vōbīs], sed supplicium nōn dabimus.
(解説)
 「それゆえ」は itaque を用いました。
 「~に罰を与える、~を罰する」は“supplicium sūmō dē +奪格”で表してみました。ここでは、動詞は3人称単数未来形の sūmet としました。
 「罰を受ける」は“supplicium dō ”で表してみました。ここでは、動詞は1人称複数未来形の dabimus としました(Latin for Beginners_436, 461 参照)。

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Latin for Beginners_1075

【本文】
5. Who will march (i.e. make a march) with me to Rome?
6. I will march with you to the gates of the city.

【語句】
march:行進する、行軍する;行進、行軍

【訳文】
5. 誰が私と一緒にローマへと行軍する(すなわち、行軍をする)だろうか。
6. 私があなたと一緒にその都市の門まで行軍しよう。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

5. Quis mēcum Rōmam iter faciet?
(解説)
 「行軍〔行進〕するだろう」は、本文の括弧内の表現を直訳して、iter faciet と表してみました。
 「私と一緒に」は mēcum です
Latin for Beginners_1065 参照)。
 「(場所)へ」は、通常は前置詞 ad や in(いずれも対格を取ります。)を用いて表されますが、「ローマ」(Rōma)は町の名称を表す名詞ですので、「ローマへ」は、これらの前置詞を省略して、単に対格 Rōmam で表されます(Latin for Beginners_985, 1016 参照)。

6. Ego tēcum ad portās urbis iter faciam.
(解説)
 本問は前問の「誰が」に対する答えとみて、「私が」を強調するために、主語 ego を明示してみました(Latin for Beginners_1059 参照)。
 「あなたと一緒に」は tēcum です。
 「門まで」は、前置詞 ad を用いて、ad portās と表してみました。「その都市の」は、第3変化女性名詞 urbs の単数属格 urbis を用いました。

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