Latin for Beginners_716

【本文】
4. Ubi oppidum ā perfidō Sextō occupātum est, oppidānī miserī gladiō interfectī sunt.
5. Id oppidum erat plēnum frūmentī.
6. Nōnne Sextus ab oppidānīs frūmentum postulāvit? Vērō, sed iī recūsāvērunt frūmentum dare.

【訳文】
 本文を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

4. Ubi oppidum ā perfidō Sextō occupātum est, oppidānī miserī gladiō interfectī sunt.
(訳)
 町が不実なセクストゥスによって占領されたとき、哀れな住民たちは剣によって殺された。
(解説)
 ubi ~ は、「~のとき」を表す接続詞です(Latin for Beginners_713 参照)。
 主節、従属節(ubi の節)ともに受身の文です。ā perfidō Sextō は行為者の奪格です。occupātum est は occupō の受動相3人称単数完了形(中性形)です。gladiō は手段の奪格です。interfectī sunt は interficiō の受動相3人称複数完了形(男性形)です。

5. Id oppidum erat plēnum frūmentī.
(訳)
 その町は穀物に満ちていた。
(解説)
 plēnum は「満ちている、いっぱいだ」の意味の形容詞ですが、「~に、~で」に当たる語句は属格(ここでは frūmentī )で表されますLatin for Beginners_638 参照)。

6-① Nōnne Sextus ab oppidānīs frūmentum postulāvit?
(訳)
 セクストゥスは住民たちに穀物を要求したのではないか。(要求したのだろう?)
(解説)
 この疑問文は nōnne が用いられていますので、肯定の答えを期待した疑問文です。
 ab oppidānīs は直訳すると「住民たちから」ですが、「住民たちに」と訳してもよいと思われます。postulō + 対格 + ab + 奪格 で「~に(から)…を要求する」の意味になるようです。“要求して住民たちから穀物を取る”といったニュアンスでしょうか。

6-② Vērō, sed iī recūsāvērunt frūmentum dare.
(訳)
 はい、確かに。しかし、彼らは穀物を与えることを拒否した。
(解説)
 vērō は肯定の答えをするときの応答の仕方の一つで、「確かに、まったくだ」といった意味です(Latin for Beginners_711 参照)。
 iī は eī と綴ってもよいと思われます。ここでは、oppidānī(住民たち)を指していると思われます。
 frūmentum dare は不定法(dare)が用いられていて、「穀物を与えること」の意味になり、ここでは recūsāvērunt の目的語になっていると思われます。したがって、「“穀物を与えること”を拒否した」の意味になるものと思われます。

-初学者のためのラテン語-

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