Latin for Beginners_178

【本文】
LESSON V
FIRST PRINCIPLES (Continued)
 41. The Dative Case. In addition to the relationships between words expressed by the nominative, genitive (possessive), and accusative (objective) cases, there are other relationships, to express which in English we use such words as from, with, by, to, for, in, at.(1)

(1) Words like to, for, by, from, in, etc., which define the relationship between words, are called prepositions.

【語句】
dative:与格の
relationship:関係
define:定義する、明確に定める

【訳文】
第4課
基本原則(続き)
 41.与格 主格、属格(所有格)及び対格(目的格)によって表される語の間の関係に加えて、他の関係もある。それらを表すのに、英語では from, with, by, to, for, in, at といった語(1)を用いている。

(1) to, for, by, from, in 等のような語は、語の間の関係を定めるものであり、前置詞と呼ばれている。

【コメント】
 to express which の which の先行詞は relationships と思われます。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_179

【本文】
 Latin, too, makes frequent use of such prepositions; but often it expresses these relations without them by means of case forms which English does not possess. One of the cases found in the Latin declension and lacking in English is called dative.

【語句】
make use of ~:~を用いる、~を利用する
lack:ない、欠けている

【訳文】
 ラテン語も頻繁にそうした前置詞を用いる。しかし、ラテン語はよく、前置詞を使わずに、英語にはない格の変化形によってこれらの関係を表すことがある。ラテン語の格変化に見られ、英語には欠けている格の一つが「与格」と呼ばれるものである。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_180

【本文】
 42. When the nominative singular ends in -a, the dative singular ends in -ae and the dative plural in -īs.

 NOTE. Observe that the genitive singular, the dative singular, and the nominative plural all have the same ending, -ae; but the uses of the three cases are entirely different. The general meaning of the sentence usually makes clear which case is intended.

【語句】
intend:意図する、もくろむ

【訳文】
 42. 単数主格が -a で終わる場合、単数与格は -ae で、また、複数与格は -īs で終わる。

 注: 単数属格、単数与格及び複数主格は全て語尾が同じ -ae であるが、この3つの格の用法は全く異なっていることに注意すること。たいていの場合、文の一般的な意味によって、どの格を用いることが意図されているかが明らかになる。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_181

【本文】
 a. Form the dative singular and plural of the following nouns: fuga, causa, fortūna, terra, aqua, puella, agricola, nauta, domina.

【訳文】
 a. 次の名詞の単数及び複数の与格形を作れ。fuga, causa, fortūna, terra, aqua, puella, agricola, nauta, domina

【コメント】
 本文の名詞の与格形は次のとおりです。

  単数 複数
fuga(逃亡) fugae fugīs
causa(原因) causae causīs
fortūna(運命) fortūnae fortūnīs
terra(土地) terrae terrīs
aqua(水) aquae aquīs
puella(少女) puellae puellīs
agricola(農夫) agricolae agricolīs
nauta(水夫) nautae nautīs
domina(女主人)   dominae     dominīs

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_182

【本文】
 43. The Dative Relation. The dative case is used to express the relations conveyed in English by the prepositions to, towards, for.

【語句】
convey:(意味等を)伝える;運ぶ

【訳文】
 43. 与格が表す関係 与格は、英語では前置詞 to, towards, for(…に、…のために)によって伝えられる関係を表すために用いられる。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_183

【本文】
 These prepositions are often used in English in expressions of motion, such as She went to town, He ran towards the horse, Columbus sailed for America. In such cases the dative is not used in Latin, as motion through space is foreign to the dative relation.

【語句】
motion:運動、動き、移動
towards:(=toward)…の方へ
for:…に向けて
as:…なので、…だから
space:空間;宇宙;場所
foreign to ~:~と無関係な

【訳文】
 英語では、これらの前置詞は、She went to town.(彼女は町に行った。) He ran towards the horse.(彼は馬の方へ走った。) Columbus sailed for America.(コロンブスはアメリカに向けて航海した。)のように、運動を表す表現においてよく用いられる。このような場合には、ラテン語では与格は用いられない。何となれば、「場所の移動」は、与格の表す関係とは無関係だからである。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_184

【本文】
But the dative is used to denote that to or towards which a benefit, injury, purpose, feeling, or quality is directed, or that for which something serves or exists.

【語句】
denote:表す、示す、意味する
that:こと、もの(関係代名詞の先行詞)
benefit:利益
injury:害、損害
purpose:目的
feeling:感覚、感じ、気持ち、感情
direct:向ける
serve:役立つ

【訳文】
そうではなくて、与格は、「それに対して」利益、損害、目的、感情又は性質が向けられるところの対象や、「そのために」何かが役に立ち又は存在するところの対象を表すために用いられるのである。

【コメント】
 与格は、「…に」、「…にとって」、「…のために」といった意味を表すのが基本になります。特に、動詞の間接目的語(“…に”~する)を表す場合に与格が用いられます。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_185

【本文】
 a. What dative relations do you discover in the following?

 The teacher gave a prize to John because he replied so promptly to all her questions ― a good example for the rest of us. It is a pleasure to us to hear him recite. Latin is easy for him, but it is very hard for me. Some are fitted for one thing and others for another.

【語句】
prize:賞
promptly:素早く、敏速に、即座に
reply to ~:~に答える
the rest:残り、他の人・物
pleasure:楽しみ、喜び
recite:暗唱する、朗唱する、(予習したことについて)教師の質問に答える
fit:適合させる、合わせる(for ~:~に)
some ~ others …:~するものもいるし、…するものもいる。

【訳文】
 a. 次の文章の中には、どのような与格の表す関係が見出されるか。

 〔英文略〕

 [先生はジョンに賞を与えた。何となれば、彼は先生の全ての質問にとても素早く答えたからである。― その答えは私たちのうちの残りの者にとってよい例となった。私たちにとって、彼が暗唱するのを聞くことは楽しみである。ラテン語は彼にとっては易しい。しかし、私にとってはとても難しい。ある物事に適合する者もいれば、別の物事に適合する者もいるのである。]

【コメント】
 与格で表されると考えられる部分を挙げてみると、次のようなものになるかと思われます。
to John:ジョンに
for the rest of us:私たちのうちの残りの者にとって
to us:私たちにとって
for him:彼にとって
for me:私にとって
for one thing:ある物事に
for another:別の物事に
 “to all her questions”はどうなのでしょうか。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_186

【本文】
 44. The Indirect Object. Examine the sentence

  Nauta fugam nūntiat, the sailor announces the flight

 Here the verb, nūntiat, governs the direct object, fugam, in the accusative case. If, however, we wish to mention the persons to whom the sailor announces the flight, as, The sailor announces the flight to the farmers, the verb will have two objects:
 1. Its direct object, flight (fugam)
 2. Its indirect object, farmers

【語句】
examine:検査する、調査する、検討する
govern:(動詞等が目的語を)とる、支配する
mention:…のことを言う、…のことに触れる、言及する

【訳文】
 44. 間接目的語 次の文を検討してみよう。

  Nauta fugam nūntiat.(水夫は逃走を知らせる。)

 ここで、動詞 nūntiat は直接目的語 fugam を対格形で支配している。しかし、「水夫は逃走を“農夫たちに”知らせる。」のように、水夫が逃走を知らせる相手先の人物のことに触れたい場合には、その動詞 nūntiat は以下の2つの目的語をとることになる。
 1. 直接目的語 逃走を(fugam
 2. 間接目的語 農夫たちに

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_187

【本文】
 According to the preceding section, to the farmers is a relation covered by the dative case, and we are prepared for the following rule:

【語句】
according to ~:~に従って、~に応じて、~によれば
cover:…に及ぶ、…にわたる、…を含む

【訳文】
 前述した節(§43 参照)によれば、“to the farmers”(農夫たちに)は与格の表す意味に含まれる関係となる。こうして、我々は次の規則を学習する準備が整ったのである。

【コメント】
 the following rule は次回です。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_188

【本文】
 45. RULE. Dative Indirect Object. The indirect object of a verb is in the Dative.
 a. The indirect object usually stands before the direct object.

【語句】
stand:位置する、ある、存在する

【訳文】
 45. 規則 与格は間接目的語 動詞の間接目的語は与格形をとる。
 a. 間接目的語は通常は直接目的語の前に置かれる。

【コメント】
 ラテン語では、目的語の順序は、「間接目的語+直接目的語」(…に…を)となるのが通常のようです。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_189

【本文】
 46. We may now complete the translation of the sentence The sailor announces the flight to the farmers, and we have
  Nauta agricolīs fugam nūntiat.

【訳文】
 46. 今や我々は「水夫は農夫たちに逃走を知らせる。」という文のラテン語訳を完成させることができる。それはこうだ。
  Nauta agricolīs fugam nūntiat.

【コメント】
 agricolīsagricola(農夫)の複数与格で、間接目的語を表しています。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_190

【本文】
 47. EXERCISES
 First learn the special vocabulary.
 Point out the direct and indirect objects and the genitive of the possessor.
I.
1. Quis nautīs pecūniam dat?
2. Fīliae agricolae nautīs pecūniam dant.
3. Quis fortūnam pugnae nūntiat?
4. Galba agricolīs fortūnam pugnae nūntiat.
5. Cui domina fābulam nārrat?
6. Fīliae agricolae domina fābulam nārrat.
7. Quis Diānae corōnam dat?
8. Puella Diānae corōnam dat quia Diānam amat.
9. Dea lūnae sagittās portat et ferās silvārum necat.
10. Cuius victōriam Galba nūntiat?
11. Nautae victōriam Galba nūntiat.

【語句】
point out:指摘する、指し示す

【訳文】
 47. 練習問題
 はじめに「特別な語彙」を学習せよ。
 直接目的語及び間接目的語並びに所有者の属格を指摘せよ。
 〔略〕

【新出ラテン語句】
corōna cui(→quis/単数与格・誰に/cooi(クイ)と発音する1音節語である。) dat(→/3人称単数現在) fābula nārrat(→nārrō/3人称単数現在) pecūnia pugna quia quod victōria

【コメント】
 練習問題 I の訳と答えを書いてみると以下のようになるかと思います。誤りがありましたら御容赦ください。

1. 誰が水夫たちにお金を与えるのか。
  直接目的語:pecūniam 間接目的語:nautīs

2. 農夫の娘たちが水夫たちにお金を与える。
  直接目的語:pecūniam 間接目的語:nautīs 属格:agricolae

3. 誰が戦いの運を知らせるのか。
  直接目的語:fortūnam 属格:pugnae

4. ガルバが農夫たちに戦いの運を知らせる。
  直接目的語:fortūnam 間接目的語:agricolīs 属格:pugnae

5. 女主人は誰に物語を話すのか。
  直接目的語:fābulam 間接目的語:cui

6. 女主人は農夫の娘に物語を話す。
  直接目的語:fābulam 間接目的語:fīliae 属格:agricolae

7. 誰がディアナに花冠を与えるのか。
  直接目的語:corōnam 間接目的語:Diānae

8. 少女がディアナに花冠を与える。何となれば、彼女はディアナを愛しているからである。
  直接目的語:corōnam, Diānam 間接目的語:Diānae

9. 月の女神は矢を運び、そして、森の野獣どもを殺す。
  直接目的語:sagittās, ferās 属格:lūnae, silvārum

10. ガルバは誰の勝利を知らせるのか。
  直接目的語:victōriam 属格:cuius

11. ガルバは水夫の勝利を知らせる。
  直接目的語:victōriam 属格:Nautae
 (なお、この文は、10の答えということにとらわれなければ、「ガルバは水夫に勝利を知らせる。」とも解釈できそうです。この場合、Nautae は与格で間接目的語となります。)

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_191

【本文】
 Imitate the word order of the preceding exercise.
II.
1. To whom do the girls give a wreath?
2. The girls give a wreath to Julia, because Julia loves wreaths.
3. The sailors tell the ladies(1) a story, because the ladies love stories.
4. The farmer gives his(§22.a) daughter water.
5. Galba announces the cause of the battle to the sailor.
6. The goddess of the moon loves the waters of the forest.
7. Whose wreath is Latona carrying? Diana's.

(1) Observe that in English the indirect object often stands without a preposition to to mark it, especially when it precedes the direct object.

【語句】
mark:(印で)表す、示す
wreath:花冠、花輪

【訳文】
 前の練習問題の語順を模倣せよ。
II.
1. 少女たちは誰に花冠を与えるのか。
2. 少女たちは花冠をユリアに与える。何となれば、ユリアは花冠が好きだからである。
3. 水夫たちは女主人たちに(1)物語を話す。何となれば、女主人たちは物語が好きだからである。
4. 農夫は自分の(§22.a 参照)娘に水を与える。
5. ガルバは水夫に戦いの原因を知らせる。
6. 月の女神は森の水を愛している。
7. ラトナは誰の花冠を運んでいるのか。ディアナのだ。

(1) 英語では、特に間接目的語が直接目的語の前に置かれる場合は、間接目的語に、間接目的語であることを示す前置詞 to が付かないことがよくある点に注意すること。

【コメント】
 練習問題 II のラテン語訳を書いてみると以下のようになるかと思います。誤りがありましたら御容赦願います。

1. Cui puellae corōnam dant?

2. Iūliae puellae corōnam dant quia Iūlia corōnās amat.

3. Nautae dominīs fābulam nārrant quia dominae fābulās amant.

4. Agricola fīliae aquam dat.

5. Galba nautae causam pugnae nūntiat.

6. Dea lūnae aquās silvae amat.

7. Cuius corōnam Lātōna portat? Diānae.

 なお、4. で his(§22.a) とありますが、ラテン語では文意が明らかであれば所有格の代名詞は省略される点に注意を喚起しています。
 また、注(1)は、英語の動詞が第3文型(S+V+O)をとる場合には、「動詞+直接目的語(~を)+ to/for +間接目的語(~に)」となって、間接目的語に前置詞が必要となりますが、第4文型(S+V+IO+DO)をとる場合には、「動詞+間接目的語(~に)+直接目的語(~を)」となって、間接目的語に前置詞は付けないことを述べています。
例 He gave me a present.(第4文型)
   He gave a present to me.(第3文型)

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_169

【本文】
LESSON IV
FIRST PRINCIPLES (Continued)
 35. We learned from the table (§33) that the Latin nominative, genitive, and accusative correspond, in general, to the nominative, possessive, and objective in English, and that they are used in the same way.

【語句】
correspond to ~:~に一致する、~に相当する

【訳文】
第4課
基本原則(続き)
 35. 我々は、§33 の表から、ラテン語の主格、属格及び対格は、一般には英語の主格、所有格及び目的格に相当すること、そして、それらは同じように用いられることを学習した。

-初学者のためのラテン語-

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