Latin for Beginners_798

【本文】
LESSON XXXIX

THE THIRD DECLENSION ・ CONSONANT STEMS

 230. Bases and Stems. In learning the first and second declensions we saw that the different cases were formed by adding the case terminations to the part of the word that did not change, which we called the base.

【語句】
in doing:~するとき、~している際

【訳文】
第39課

第3変化 ・ 子音語幹

 230. 語根と語幹 第1変化と第2変化を学習した際、我々は、異なる格は格を表す語尾を語の変化しない部分に付け加えることによって形成されることをみた。その変化しない部分を我々は語根と呼んだ。

【コメント】
 were formed, did not change が過去形になっているのは、主節の動詞である saw が過去形になっていることに伴う“時制の一致”のためと思われます。
 関係代名詞 that (did not change) の先行詞は part(部分)であると思われます。
 非制限用法(継続用法)の関係代名詞 which (we called the base) の先行詞も part であると思われます。ここでは、一旦文を終えた上で、改めて、「その変化しない部分を…」と訳してみました。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_799

【本文】
If to the base we add in the first declension, and -o in the second, we get what is called the stem.

【語句】
what is called:いわゆる

【訳文】
もし語根に、第1変化では -ā を、第2変化では -o を付け加えると、我々はいわゆる語幹を得る。

【コメント】
 「語根(base)」と「語幹(stem)」の関係については、Latin for Beginners_422 でも若干触れられていました。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_800

【本文】
Thus porta has the base port- and the stem portā-; servus has the base serv- and the stem servo-.

【語句】
thus:したがって、それゆえ

【訳文】
したがって、porta(門)は語根 port- 及び語幹 portā- を持ち、servus(奴隷)は語根 serv- 及び語幹 servo- を持つ。

【コメント】
 本文では、“語根(base)”とは、格変化をする際に全く語形が変わらない部分のことを指し、“語幹(stem)”とは、語根にその語を特徴付ける母音を付けたものを指すようです。
 したがって、例えば、第1変化名詞の porta は、porta, portae, portae, portam, portā; portae, portārum, portīs, portās, portīs と格変化しますが、変化しない部分は port- ですから、これが語根になります。他方、語根に第1変化を特徴付ける母音 -ā を付けた portā- が語幹になります(第1変化は「Ā- 変化」とも呼ばれますLatin for Beginners_218 参照)。)。
 また、第2変化名詞の servus は、servus, servī, servō, servum, servō; servī, servōrum, servīs, servōs, servīs と格変化しますが、変化しない部分は serv- ですから、これが語根になります。他方、語根に第2変化を特徴付ける母音 -o を付けた servo- が語幹になります(第2変化は「O- 変化」とも呼ばれますLatin for Beginners_261 参照)。)。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_801

【本文】
 These stem vowels, -ā- and -o-, play so important a part in the formation of the case terminations that these declensions are named from them respectively the Ā- and O- Declensions.

【訳文】
 これらの語幹母音 -ā- と -o- は、格を表す語尾の形成においてとても重要な役割を果たしているので、これらの格変化は、それら〔語幹母音〕にちなんで、それぞれ「Ā- 変化」及び「O- 変化」と名づけられている。

【コメント】
 an important part を so が修飾した場合の語順 so important a part に御注意ください。また、so ... that ~ は、「とても ... なので、~」の意味です。
 play a part は「役割を果たす」と訳してみました。
 from them は「それらから名前を取って」といった趣旨と思われますが、「それらにちなんで」と訳してみました。
 前回も述べたように、第1変化は Ā- 変化とも、また、第2変化は O- 変化とも呼ばれます。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_802

【本文】
 231. Nouns of the Third Declension. The third declension is called the Consonant or I- Declension, and its nouns are classified according to the way the stem ends.

【語句】
classify:分類する
according to ~:~に従って、~に応じて

【訳文】
 231. 第3変化名詞 第3変化は子音変化又は I- 変化と呼ばれ、その名詞は「語幹」の終わり方に従って分類される。

【コメント】
 the way the stem ends は、直訳すると「語幹が終わる方法」となるでしょうか。ここでは、「語幹の終わり方」と訳してみました。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_803

【本文】
If the last letter of the stem is a consonant, the word is said to have a consonant stem; if the stem ends in -i-, the word is said to have an i-stem.

【語句】
be said to do:~すると言われる、~すると言われている

【訳文】
語幹の末尾の文字が子音である場合には、その語は「子音語幹」(consonant stem)を持つと言われる。また、語幹が -i- で終わる場合には、その語は「i- 語幹」(i-stem)を持つと言われる。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_804

【本文】
In consonant stems the stem is the same as the base. In i-stems the stem is formed by adding -i- to the base. The presence of the i makes a difference in certain of the cases, so the distinction is a very important one.

【語句】
presence:存在、あること
make a difference:違いを生じる、違いをもたらす
certain of ~:~のうちのいくつか(いくらか、いく人か)
distinction:区別

【訳文】
「子音語幹においては、語幹は語根と同じである。i- 語幹においては、語幹は語根に -i- を付け加えることによって作られる。」i の存在が格のいくつかにおいて違いをもたらすことになる。したがって、その区別は極めて重要なものである。

【コメント】
 the distinction とは「子音語幹であるか i- 語幹であるかの区別」のことと思われます。また、important one の one は distinction の代わりに用いられている代名詞と思われます。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_805

【本文】
 232. Consonant stems are divided into two classes:

 I.

 Stems that add -s to the base to form the nominative singular.

II.

 Stems that add no termination in the nominative singular.


【語句】
divide:分ける、分類する(into ~:~に)
class:種類、類

【訳文】
 232.子音語幹は2つの種類に分類される。

 I.

 単数主格を作るために語根に -s を付け加える語幹

 II.

 単数主格において何の語尾も付け加えない語幹

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_806

【本文】

CLASS I

 233. Stems that add -s to the base in the nominative singular are either masculine or feminine and are declined as follows:

【訳文】

第1類

 233. 単数主格において語根に -s を付け加える語幹は、男性名詞又は女性名詞のいずれかであり、以下のように格変化する。

【コメント】
 as follows は次回以降読みます。
 いよいよ第3変化名詞の格変化に入ります。第3変化では、単数主格とそれ以外の変化形とで語形がだいぶ異なるものが多いですので、注意が必要です。
 また、語形からは、男性名詞か女性名詞かを区別することができませんので、第3変化名詞を学習する都度、辞書等でその性を確認しておくことが重要です。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_807

【本文】

  prīnceps, m.,       
chief
mīles, m.,       
soldier
lapis, m.,       
stone
 
BASES
 OR
STEMS
prīncip- mīlit- lapid-  
 

SINGULAR

TERMINATIONS
M. AND F.
Nom.
Gen.
Dat.
Acc.
Abl.
prīnceps
prīncipis
prīncipī
prīncipem
prīncipe
mīles
mīlitis
mīlitī
mīlitem
mīlite
lapis
lapidis
lapidī
lapidem
lapide
-s
-is

-em
-e
 

PLURAL

 
Nom.
Gen.
Dat.
Acc.
Abl.
prīncipēs
prīncipum
prīncipibus
prīncipēs
prīncipibus
mīlitēs
mīlitum
mīlitibus
mīlitēs
mīlitibus
lapidēs
lapidum
lapidibus
lapidēs
lapidibus
-ēs
-um
-ibus
-ēs
-ibus


【語句】
chief:長、首長、元首
soldier:兵士、兵隊、兵卒、軍人、戦士

【訳文】

  prīnceps, m.       
(元首)
mīles, m.       
(兵士)
lapis, m.       
(石)
 
語根
又は
語幹
prīncip- mīlit- lapid-  
 

単   数

語尾
男性名詞及び女性名詞
主格   
属格
与格
対格
奪格
prīnceps
prīncipis
prīncipī
prīncipem
prīncipe
mīles
mīlitis
mīlitī
mīlitem
mīlite
lapis
lapidis
lapidī
lapidem
lapide
-s
-is

-em
-e
 

複   数

 
主格
属格
与格
対格
奪格
prīncipēs
prīncipum
prīncipibus
prīncipēs
prīncipibus
mīlitēs
mīlitum
mīlitibus
mīlitēs
mīlitibus
lapidēs
lapidum
lapidibus
lapidēs
lapidibus
-ēs
-um
-ibus
-ēs
-ibus


【新出ラテン語句】
mīles prīnceps

【コメント】
 本文の3つの単語は子音語幹の第1類ですので、語幹(=語根)に -s を付け加えたものが単数主格になりますが、以下のように、実際の単数主格は少し形が変化していますので、御注意願います。

 

・ prīncip- + -s →  prīncips  → prīnceps
・ mīlit- + -s →  mīlits  → mīles
・ lapid- + -s →  lapids  → lapis

 子音語幹の第1類の名詞は、前回見たように、男性名詞又は女性名詞です。mīles や prīnceps は、古代においては男性がなることが多かったので男性名詞なのだと覚えておくとよいでしょう。
 lapis(石)は、本書では男性名詞として扱われていますが、女性名詞とする辞書等もあります。

 なお、第3変化名詞の呼格は、主格と同じ語形です(Latin for Beginners_214参照)。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_808

【本文】

  rēx, m.,        
king
iūdex, m.,        
judge
virtūs, f.,
manliness      
 
BASES
 OR
STEMS
rēg- iūdic- virtūt-  
 

SINGULAR

TERMINATIONS
M. AND F.
Nom.
Gen.
Dat.
Acc.
Abl.
rēx
rēgis
rēgī
rēgem
rēge
iūdex
iūdicis
iūdicī
iūdicem
iūdice
virtūs
virtūtis
virtūtī
virtūtem
virtūte
-s
-is

-em
-e
 

PLURAL

 
Nom.
Gen.
Dat.
Acc.
Abl.
rēgēs
rēgum
rēgibus
rēgēs
rēgibus
iūdicēs
iūdicum
iūdicibus
iūdicēs
iūdicibus
virtūtēs
virtūtum
virtūtibus
virtūtēs
virtūtibus
-ēs
-um
-ibus
-ēs
-ibus


【語句】
judge:裁判官、審判者
manliness:男らしさ、勇敢さ

【訳文】

  rēx, m.       
(王)
iūdex, m.        
(裁判官)
virtūs, f.         
(男らしさ)
 
語根
又は
語幹
rēg- iūdic- virtūt-  
 

単    数

語尾
男性名詞及び女性名詞
主格  
属格
与格
対格
奪格
rēx
rēgis
rēgī
rēgem
rēge
iūdex
iūdicis
iūdicī
iūdicem
iūdice
virtūs
virtūtis
virtūtī
virtūtem
virtūte
-s
-is

-em
-e
 

複    数

 
主格
属格
与格
対格
奪格
rēgēs
rēgum
rēgibus
rēgēs
rēgibus
iūdicēs
iūdicum
iūdicibus
iūdicēs
iūdicibus
virtūtēs
virtūtum
virtūtibus
virtūtēs
virtūtibus
-ēs
-um
-ibus
-ēs
-ibus


【新出ラテン語句】
iūdex rēx virtūs

【コメント】
 本文の3つの単語の単数主格の語形についてみてみると、以下のとおりです。

・ rēg- + -s  → rēgs  → rēx
・ iūdic-  + -s  → iūdics  → iūdex
・ virtūt- + -s  → virtūts  → virtūs

 rēx と iūdex は、古代においては男性がなることが多かったので男性名詞なのだと覚えておくとよいでしょう。ただし、iūdex は女性名詞として扱われることもあるようです。
 他方、virtūs は、意味は「男らしさ」ですが、女性名詞です。

-初学者のためらのラテン語-

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Latin for Beginners_809

【本文】
 1. The base or stem is found by dropping -is in the genitive singular.

【訳文】
 1. 語根又は語幹は、単数属格において -is を取り除くことによって見出される。

【コメント】
 子音語幹の第3変化名詞の語根(=語幹)は、単数属格形から語尾の -is を取り除くことによって得られます。
 これまでにみた第3変化名詞を例にとると、以下のとおりです。

  単数属格 語根(=語幹)
iūdex(裁判官) iūdicis iūdic-
lapis(石) lapidis lapid-
mīles(兵士) mīlitis mīlit-
prīnceps(元首)      prīncipis          prīncip-
rēx(王) rēgis rēg-
virtūs(男らしさ) virtūtis virtūt-


 なお、子音語幹の第3変化名詞では、語根と語幹は同じ形になっています(Latin for Beginners_804 参照)。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_810

【本文】
 2. Most nouns of two syllables, like prīnceps (prīncip-), mīles (mīlit-), iūdex (iūdic-), have i in the base, but e in the nominative.
 a. lapis is an exception to this rule.

【語句】
most:たいていの、大多数の、ほとんどの

【訳文】
 2. prīnceps(語根 prīncip-)、mīles(語根 mīlit-)、iūdex(語根 iūdic-)のように、たいていの2音節の名詞は、語根に i を含んでいるが、〔単数〕主格には e を含んでいる。
 a. lapis はこの規則に対する例外である。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_811

【本文】
 3. Observe the consonant changes of the base or stem in the nominative:
 a. A final -t or -d is dropped before -s; thus mīles for mīlets, lapis for lapids, virtūs for virtūts.

【訳文】
 3. 〔単数〕主格における語根又は語幹の子音の変化に注意すること。
 a. 語根末の -t 又は -d は -s の前では脱落する。したがって、mīlets は mīles となり、lapids は lapis となり、virtūts は virtūs となる。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_812

【本文】
 b. A final -c or -g unites with -s and forms -x; thus iūdecsiūdex,  rēgsrēx.

【語句】
unite:一つになる、結合する(with ~:~と)

【訳文】
 b. 語根末の -c 又は -g は -s と結合して -x となる。したがって、iūdec + s = iūdex,  rēg + s = rēx となる。

-初学者のためのラテン語-

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