Latin for Beginners_1957

【本文】
A number of verbs, some transitive and some intransitive, which in their simple form would not take an indirect object, when compounded with certain prepositions, have a meaning which calls for an indirect object.

【語句】
a number of ~:いくつかの、若干の;たくさんの、多くの
simple:単純な、普通の
compound:複合する、複合させる
call for ~:~を必要とする

【訳文】
いくつかの動詞は、他動詞であるものも自動詞であるものもあるが、単純な語形では間接目的語を取らないとしても、ある前置詞と複合語になった場合には、間接目的語を必要とする意味を持つことがある。

【コメント】
 a number of には、「いくつかの、若干の」の意味と「たくさんの、多くの」の意味とがあります。本文で解説されているような動詞がどのくらいあるのか分かりませんが、ここでは「いくつかの」と訳してみました。
 simple form は、複合語になっていない語形を意味しているものと思われます。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1956

【本文】
The whole question, then, as to whether or not a verb takes the dative, depends upon its capacity for governing an indirect object.

【語句】
as to ~:~に関して、~について
whether or not ~:~かどうか
depend upon ~:~によって決まる、~にかかっている、~次第である
capacity:機能、資格、能力、地位(for ~:~の)

【訳文】
そこで、ある動詞が与格を取るかどうかに関する問題全体は、その動詞の間接目的語を取る機能〔の有無〕によって定まる。

【コメント】
 The whole question, then, の部分の意味が難しいです。また、its capacity for ... の部分も訳し方が難しいです。
 前からの文脈で考えてみると、多くの自動詞は間接目的語すなわち与格を取るが、自動詞だけでなく他動詞の中にも間接目的語すなわち与格を取るものがあるということで、自動詞か他動詞かを問わず、ある動詞が与格を取るかどうかは、その動詞が間接目的語を取ることができるかどうか次第であるということを言っているのでしょうか。
 its は、その前にある a verb を指しているものと思われます。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1955

【本文】
Transitive verbs take a direct object in the accusative; but sometimes they have an indirect object or dative as well.

【語句】
transitive:他動詞の
or:すなわち
as well:~も、~もまた

【訳文】
他動詞は対格の直接目的語を取る。しかし、時としてそれらは間接目的語すなわち与格も取ることがある。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1954

【本文】
 425. The dative is the case of the indirect object. Many intransitive verbs take an indirect object and are therefore used with the dative (cf. §153).

【語句】
intransitive:自動詞の

【訳文】
 425. 与格は間接目的語の格である。多くの自動詞は間接目的語を取り、したがって、与格とともに用いられる(§153 参照)。

【コメント】
 §153 は Latin for Beginners_499 以下を御参照願います。
 自動詞は、直接目的語(対格の語)は取りませんが、間接目的語(与格の語)は取ることがあります。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1953

【本文】
   referō, referre, rettulī, relātus, bear back; report

【訳文】
   referō, referre, rettulī, relātus  持ち帰る、取り返す;知らせる

【新出ラテン語句】
referō

【コメント】
 完了形は、re- の後に t が2つ付いて rettulī となることに御注意願います。
 referō は、re(戻って、帰って)+ ferō(運ぶ)で、「持ち帰る、取り返す」の意味になるものと思われます。
 ところで、ferō の複合語で「知らせる、報告する」(report)の意味を持つ語は、これまでに見た中で adferō, dēferō, referō の3語もありました。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1952

【本文】
   dēferō, dēferre, dētulī, dēlātus, bring to; report; grant, confer
   īnferō, īnferre, intulī, inlātus, bring in, bring against

【語句】
grant:与える、授ける、譲渡する
confer:与える、授ける

【訳文】
   dēferō, dēferre, dētulī, dēlātus  持っていく;知らせる、報告する;与える、提供する、譲渡する
   īnferō, īnferre, intulī, inlātus  運び入れる、持ち込む

【新出ラテン語句】
dēferō īnferō

【コメント】
 inlātus は illātus と綴られることもあるようです。in- は子音 -l- の前では il-l のように綴りが変わることがあるようです。なお、-nf- の前の母音は長母音になりますので、īnferō, īnferre の īn- の母音 -ī- は長母音になりますLatin for Beginners_107 参照)。
 dēferō は、dē(下へ)+ ferō(運ぶ)ですが、そこから「知らせる」や「与える」といった意味が派生してくるようです。
 īnferō は、in(中へ)+ ferō(運ぶ)で、「運び入れる、持ち込む」の意味になるものと思われます。

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Latin for Beginners_1951

【本文】
   adferō, adferre, attulī, adlātus, bring to; report
   cōnferō, cōnferre, contulī, conlātus, bring together, collect

【語句】
report:伝える、知らせる

【訳文】
   adferō, adferre, attulī, adlātus  持ってくる、運ぶ;伝える、知らせる
   cōnferō, cōnferre, contulī, conlātus  運び集める、運ぶ、集める、一緒にする

【新出ラテン語句】
adferō cōnferō

【コメント】
 adferō, adferre は、それぞれ afferō, afferre と、また、adlātus は allātus と綴られることもあるようです。ad- は後に続く子音によって af-f, at-t, al-l のように綴りが変わることがあるようです。
 conlātus も collātus と綴られることもあるようです。con- は子音 -l- の前では col-l のように綴りが変わることがあるようです。なお、-nf- の前の母音は長母音になりますので、cōnferō, cōnferre の cōn- の母音 -ō- は長母音になります(Latin for Beginners_107 参照)。
 adferō は、ad(~へ)+ ferō(運ぶ)で、「運ぶ、持ってくる」の意味に、また、持ってくるものが何らかの情報であれば、「伝える、知らせる」の意味になるものと思われます。
 cōnferō は、con(= cum;ともに)+ ferō(運ぶ)で、「運んで一緒にする、集める」の意味になるものと思われます。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1950

【本文】
 1. Learn the principal parts and meanings of the following compounds of ferō, bear:

【訳文】
 1. 以下の ferō(運ぶ、もたらす、耐える)の複合語の主要部分と意味を学習しよう。

【コメント】
 「以下の複合語」は次回以降読みます。

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Latin for Beginners_1949

【本文】
 424. Learn the principal parts and conjugation of the verb ferō, bear (§498).

【語句】
bear:運ぶ、耐える

【訳文】
 424. 動詞 ferō(運ぶ、もたらす、耐える)の主要部分と活用を学習しよう(§498)。

【新出ラテン語句】
ferō

【コメント】
 §498 に記載されている不規則動詞 ferō の主要部分と直説法能動相の活用形は以下のとおりです。

主要部分 ferō, ferre, tulī, lātus

1.現在形
  単  数          複  数
1. ferō ferimus
2. fers fertis
3. fert ferunt
 
2.未完了過去形
  単  数 複  数
1. ferēbam ferēbāmus
2. ferēbās ferēbātis
3. ferēbat ferēbant
 
3.未来形
  単  数 複  数
1. feram ferēmus
2. ferēs ferētis
3. feret ferent
 
4.完了形
  単  数  複  数
1. tulī tulimus
2. tulistī tulistis
3. tulit tulērunt
 
5.過去完了形
  単  数 複  数
1. tuleram tulerāmus
2. tulerās tulerātis
3. tulerat tulerant
 
6.未来完了形
  単  数 複  数
1. tulerō tulerimus
2. tuleris tuleritis
3. tulerit tulerint

 ferō は第3活用に似ていますが、以下のような不規則な部分があります。

・ 不定法現在形 ferre       × ferere
・ 2人称単数現在形    fers × feris
・ 3人称単数現在形    fert × ferit
・ 2人称複数現在形   fertis × feritis

 また、完了語幹は tul- という現在語幹とは全く異なる形をしています。分詞語幹も lāt- という現在語幹や完了語幹とは全く異なる形をしています。

-初学者のためのラテン語-

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