Latin for Beginners_1732

【本文】
 e. The conjunction introducing the consecutive or result clause is utso that; negative, ut nōnso that not.

【語句】
conjunction:接続詞
negative:否定の、否定的な、否定を表す

【訳文】
 e. 結果節を導く接続詞は〔肯定形は〕ut =「~なので」;否定形は ut nōn =「~なのででない」である。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1731

【本文】
 d. In the last example the clause of result is the object of the verb fēcit.

【訳文】
 d. 最後の例文において、結果節は動詞 fēcit の目的語である。

【コメント】

第3文     Terror fēcit
 (主節)
   → ut omnēs fugerent.
    (結果節:fēcit の目的語)

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1730

【本文】
 c. The subordinate clause has its verb in the subjunctive, though it is translated like an indicative. The construction is called the subjunctive of consequence or result, and the clause is called a consecutive or result clause.

【語句】
consecutive:結果を表す

【訳文】
 c. 従属節の動詞は、直説法のように訳されるが、接続法である。この構文は「帰結又は結果の接続法」と呼ばれ、その節は帰結節又は結果節と呼ばれる。

【コメント】
 本文の第1文は、直訳すると、「従属節は、その動詞が直説法のように訳されるけれども、接続法の動詞を持つ。」となるでしょうか。
 前に見た3文は「結果の接続法」の構文になっています。

 第1文        Terror erat tantus
(主節:原因を示す「~なので」)
  → ut omnēs fugerent.
   (結果節:結果を示す)
 第2文   Terror erat tantus
(主節:原因を示す「~なので」)
  → ut nōn facile mīlitēs sēsē reciperent.
   (結果節:結果を示す)

 第3文については、次回読みます。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1729

【本文】
 b. The principal clause names a cause and the subordinate clause states the consequence or result of this cause.

【語句】
name:示す;名を挙げる、名を言う
cause:原因、理由
state:述べる、言う、明言する
consequence:結果、帰結、結論
result:結果

【訳文】
 b. 主節は原因を示し、従属節はこの原因の「帰結」又は「結果」を述べている。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1728

【本文】
 a. Each of these sentences is complex, containing a principal clause and a subordinate clause.

【語句】
principal clause:主節
subordinate clause:従属節

【訳文】
 a. これらの文のそれぞれは複文であり、主節と従属節を含んでいる。

【コメント】
 前回までに読んだ文1~3において、ut 節が従属節になっています。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1727

【本文】
 3. Terror fēcit ut omnēs fugerent, terror caused all to flee (lit. made that all fled).

【語句】
cause:(cause A to do)Aに~させる

【訳文】
 3. Terror fēcit ut omnēs fugerent. 恐怖は全員に逃げさせた(逐語的には、「全員が逃げるようにさせた」)。

【コメント】
 faciō ut + A+接続法は、「Aが~するようにさせる」、「Aに~させる」の意味の構文のようです。本文のラテン文に即してみれば、「恐怖(terror)が、全員(omnēs)が逃げる(fugerent:主節の動詞との時制の一致により第二次時制(未完了過去形)になっている。)ように(ut)させた(fēcit)。」となり、「恐怖は全員に逃げさせた。」と訳せます。これをさらに意訳すると「恐怖のために全員が逃げた。」などとなるでしょうか。恐怖が、全員が逃げるという結果を生じさせたと解せます。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1726

【本文】
 2. Terror erat tantus ut nōn facile mīlitēs sēsē reciperent, the terror was so great that the soldiers did not easily recover themselves.

【語句】
recover:回復する、取り戻す(recover oneself:健康を回復する、立ち直る)

【訳文】
 2. Terror erat tantus ut nōn facile mīlitēs sēsē reciperent. 恐怖がとても大きかったので、兵士たちは容易には立ち直らなかった。

【コメント】
 facile は、「容易に」の意味の副詞です。
 sē recipere は、語彙の recipiō の項によれば「退却する;帰る、戻る」の意味ですが、本文では recover oneself(健康を回復する、立ち直る)と訳してあります。辞書によれば sē recipere には「全快する、元気を取り戻す」といった意味もあるようですので、ここでは「立ち直る」と訳してみました。
 sēsē は、再帰代名詞 sē の強調形ですLatin for Beginners_1063 参照)。
 ラテン文の ut 以下の部分が結果を表しているように思われます。reciperent は recipiō の接続法能動相3人称複数未完了過去形ですLatin for Beginners_1523 以下参照)。主節の動詞 erat が第二次時制(未完了過去形)なので、“時制の一致”により reciperent も第二次時制(未完了過去形)になっているようです(Latin for Beginners_1537, 1538 参照)。
 また、ここでは、否定の結果を表しているようですが、接続詞として、nē ではなく、ut nōn が用いられていることにも注目しておきましょう。

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Latin for Beginners_1725

【本文】
 384. Observe the following sentences:
 1. Terror erat tantus ut omnēs fugerent, the terror was so great that all fled.

【訳文】
 384. 以下の文を考察しよう。
 1. Terror erat tantus ut omnēs fugerent. 恐怖がとても大きかったので、全員が逃げた。

【コメント】
 so ~ that … は、「とても~なので、」の意味で、that 以下が結果を表す構文です。
 tantus は、「こんなに大きな」の意味を表す形容詞です。ここでは、英文にならい、「とても大きい」と訳してみました。
 ラテン文の ut 以下の部分が結果を表しているように思われます。fugerent は fugiō(逃げる)の接続法3人称複数未完了過去形ですLatin for Beginners_1523 以下参照)。主節の動詞 erat が第二次時制(未完了過去形)なので、“時制の一致”により fugerent も第二次時制(未完了過去形)になっているようです(Latin for Beginners_1537, 1538 参照)。

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Latin for Beginners_1724

【本文】
 a. The compounds of faciō with prepositions usually form the passive regularly, as,

           Active cōnficiō, cōnficere, cōnfēcī, cōnfectus
           Passive    cōnficior, cōnficī, cōnfectus sum


【訳文】
 a. 前置詞と faciō の複合語は、たいてい受動相を規則的に形成する。

  例    能動相      cōnficiō, cōnficere, cōnfēcī, cōnfectus
  受動相 cōnficior, cōnficī, cōnfectus sum


【コメント】
 cōnficiō は「仕上げる、完成する;終える」の意味の動詞です。この語はcōn-(← 前置詞 cum)+ ficiō(← faciō)という複合語になっています。

 faciō と cōnficiō の能動相と受動相を比較してみると、以下のようになると思われます(直説法1人称単数形のみ掲げておきます。)。

       faciō      cōnficiō
  能動相 受動相 能動相 受動相
現在形 faciō fīō cōnficiō cōnficior
未完了過去形      faciēbam        fīēbam cōnficiēbam        cōnficiēbar
未来形 faciam fīam cōnficiam cōnficiar
完了形 fēcī factus sum            cōnfēcī cōnfectus sum
不定法現在形 facere fierī cōnficere cōnficī

-初学者のためのラテン語-

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