Latin for Beginners_332

【本文】
LESSON XIV
THE POSSESSIVE ADJECTIVE PRONOUNS

 97. Observe the sentences
  This is my shield
  This shield is mine

【語句】
shield:盾

【訳文】
第14課
所有を表す形容詞的代名詞

 97. 次の文をよく見てみよう。
  This is my shield.(これは私の盾である。)
  This shield is mine.(この盾は私のものである。)

【コメント】
 adjective pronouns は何と訳したらよいのかよく分かりません。通常、meus, tuus 等は“所有形容詞”と呼ばれているようですが、これらは代名詞としても用いられるということで、このような表題を付けてあるのでしょうか。そうであれば、例えば「所有形容詞及び所有代名詞」とでも訳した方がよいのかもしれません。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_333

【本文】
 In the first sentence my is a possessive adjective; in the second mine is a possessive pronoun, for it takes the place of a noun, this shield is mine being equivalent to this shield is my shield. Similarly, in Latin the possessives are sometimes adjectives and sometimes pronouns.

【語句】
for:というのは…だから
take the place of ~:~の代わりをする
equivalent:同等の、等しい、相当する、同義の(to ~:~に・と)
similarly:同様に

【訳文】
 最初の文で my(私の)は所有を表す形容詞である。2番目の文で mine(私のもの)は所有を表す代名詞である。というのは、mine は名詞の代わりをしているからである。This shield is mine. はThis shield is my shield. と同じ意味である。同様に、ラテン語でも、所有を表す語は「形容詞」となるときもあれば「代名詞」となるときもある。

【コメント】
 ~ being equivalent ~ は、独立分詞構文と考えられますが、どのように訳したらよいか難しいです。

 my は人称代名詞 I の所有格ですが、名詞(shield)を修飾しているので、本文では possessive adjective と表現されていると考えられます。また、本文で、所有代名詞 mine は my shield を意味しています。このように、所有を表す語には、「誰々の」と名詞を修飾する形容詞になるものと、「誰々のもの」と代名詞になるものがあります。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_334

【本文】
 98. The possessives my, mine, your, yours, etc. are declined like adjectives of the first and second declensions.

【訳文】
 98. 所有を表す my(私の), mine(私のもの), your(あなたの), yours(あなたのもの)等は第1・第2変化形容詞と同様に格変化する。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_335

【本文】

SINGULAR

1st Pers.  meus, mea, meum my, mine
2d Pers. tuus, tua, tuum your, yours
3d Pers. suus, sua, suum his (own), her (own), its (own)

PLURAL

1st Pers. noster, nostra, nostrum   our, ours
2d Pers. vester, vestra, vestrum your, yours
3d Pers. suus, sua, suum their (own), theirs

【訳文】

単   数

1人称   meus, mea, meum 私の、私のもの
2人称 tuus, tua, tuum あなたの、あなたのもの
3人称 suus, sua, suum 彼〔彼女、それ〕(自身)の、
彼〔彼女、それ〕(自身)のもの

複   数

1人称 noster, nostra, nostrum   私たちの、私たちのもの
2人称 vester, vestra, vestrum あなたたちの、あなたたちのもの
3人称 suus, sua, suum 彼ら〔彼女ら、それら〕(自身)の、
彼ら〔彼女ら、それら〕(自身)のもの

【新出ラテン語句】
noster suus vester

【コメント】
 meus, tuus, noster, vester, suus は「所有形容詞」と呼ばれる語です。格変化はこれまで見てきた第1・第2変化形容詞と同じですので、変化表は省略します。
 なお、suus については、後で読みますが、括弧で括られている own(自分自身の)というところが重要になります。

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Latin for Beginners_336

【本文】
 NOTE. Meus has the irregular vocative singular masculine , as mī fīlī, O my son.

【訳文】
 注: meus は不規則な単数呼格男性形 を持つ。例 mī fīlī(おお、わが息子よ)

【コメント】
 meus の単数呼格男性形は mee ではなく、 となります。なお、すでに述べたように、fīlius の単数呼格も fīlī となります(Latin for Beginners_309 参照)。

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Latin for Beginners_337

【本文】
 a. The possessives agree with the name of the thing possessed in gender, number, and case. Compare the English and Latin in

  Sextus is calling his boy  Sextus  ― suum puerum vocat
  Julia is calling her boy  Iūlia


【訳文】
 a. 所有を表す語は、「所有される物」の名称と、性、数及び格が一致する。次の英文とラテン文を比較してみよう。

  Sextus is calling his boy.
(セクストゥスは自分の子供を呼んでいる。)
 Sextus  ― suum puerum vocat.
  Julia is calling her boy.
(ユーリアは自分の子供を呼んでいる。)
 Iūlia


【コメント】
 本文の英文で his は主語 Sextus 自身を、また、her は主語 Julia 自身を指しています。同様に、ラテン文の suum もそれぞれ主語 SextusIūlia を指しています。

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Latin for Beginners_338

【本文】
 Observe that suum agrees with puerum, and is unaffected by the gender of Sextus or Julia.

【語句】
unaffected:影響を受けない

【訳文】
 suumpuerum と一致しており、Sextus 又は Julia の性によって影響を受けていないことに注意すること。

【コメント】
 所有形容詞 suum はその修飾する名詞 puerum と性(男性)・数(単数)・格(対格)が一致しています。主語の性は所有形容詞の語形には関係しません。

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Latin for Beginners_339

【本文】
 b. When your, yours, refers to one person, use tuus; when to more than one, vester; as,

 Lesbia, your wreaths are pretty  Corōnae tuae, Lesbia, sunt pulchrae
 Girls, your wreaths are pretty  Corōnae vestrae, puellae, sunt pulchrae

【語句】
more than ~:~より多い
refer to ~:~に言及する、~を言う、~に触れる

【訳文】
 b. your, yours が「1人」の人間のことを言う場合(あなたの、あなたのもの)には、tuus を用いる。また、「2人以上」の人間のことを言う場合(あなたたちの、あなたたちのもの)には、vester を用いる。例えば、
 Lesbia, your wreaths are pretty.
(レスビアよ、あなたの花冠は美しい。)
Corōnae tuae, Lesbia, sunt pulchrae.
 Girls, your wreaths are pretty.
(少女たちよ、あなたたちの花冠は美しい。)
Corōnae vestrae, puellae, sunt pulchrae.

【コメント】
 when to more than one, vester は、when [your, yours, refers] to more than one [person], [use] vester の [ ] 部分が省略されているものと考えられます。

 英語では、your, yours が「あなたの(もの)」と「あなたたちの(もの)」と2人称の単数・複数の両方の意味で用いられるため、tuusvester の使い分けについて説明しています。
 本文のラテン文で、tuae, vestrae はそれぞれその修飾する名詞 corōnae と性(女性)・数(複数)・格(主格)が一致しています。なお、叙述形容詞 pulchrae も、同様に corōnae と一致しています。

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Latin for Beginners_340

【本文】
 c. Suus is a reflexive possessive, that is, it usually stands in the predicate and regularly refers back to the subject.

【語句】
reflexive:再帰の

【訳文】
 c. suus は再帰所有形容詞である。すなわち、それはたいてい述部に置かれ、必ず前に戻って「主語」のことを指し示す語である。

【コメント】
 reflexive(再帰)とは、“主語自身のことを指す”といったような意味です。英語にも主語自身のことを指す再帰代名詞(-self の付く代名詞)というものがあります。

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Latin for Beginners_341

【本文】
Thus, Vir suōs servōs vocat means The man calls his (own) slaves. Here his (suōs) refers to man (vir), and could not refer to any one else.

【訳文】
したがって、Vir suōs servōs vocat. という文は The man calls his (own) slaves.(その男は自分(自身)の奴隷を呼ぶ。)という意味になる。ここで、his (suōs) は主語 man (vir) のことを指しており、他の誰かのことを指しているわけではない。

【コメント】
 再帰所有形容詞 suus は主語自身のことを指しますから、本文のラテン文では suōs は主語 vir のことを指しています。訳すときは「自分(自身)の」などと訳すとよいでしょう。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_342

【本文】
 d. Possessives are used much less frequently than in English, being omitted whenever the meaning is clear without them.(Cf. §22.a.)

【語句】
much:ずっと(形容詞・副詞の比較級を修飾する)
less:より…でない

【訳文】
 d. 所有を表す語は、それなしでも意味が明確である場合にはいつでも省略されるので、英語よりも用いられる頻度はずっと少ない(§22.a. 参照)。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_343

【本文】
This is especially true of suus,-a,-um, which, when inserted, is more or less emphatic, like our his own, her own, etc.

【語句】
true of ~:~に当てはまる
insert:挿入する、差し込む

【訳文】
このことは特に suus,-a,-um に当てはまる。この語は、挿入されたときには、英語における his own(彼自身の)、her own(彼女自身の)等と同様に、多かれ少なかれ意味が強調される。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_344

【本文】
 99. EXERCISES
 First learn the special vocabulary.

【訳文】
 99. 練習問題
 はじめに「特別な語句」を学習せよ。

【新出ラテン語句】
aeger auxilium castra castrum cibus cōnsilium crēber dīligentia magister miser

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Latin for Beginners_345

【本文】
I.
1. Mārcus amīcō Sextō cōnsilium suum nūntiat.
2. Est cōpia frūmentī in agrīs nostrīs.
3. Amīcī meī bonam cēnam ancillae vestrae laudant.
4. Tua lōrīca, mī fīlī, est dūra.
5. Scūta nostra et tēla, mī amīce, in castrīs Rōmānīs sunt.
6. Suntne virī patriae tuae līberī? Sunt.
7. Ubi, Cornēlī, est tua galea pulchra?

【コメント】
 本文のラテン文(I.の前半部分)を訳してみると以下のようになるかと思います。誤りがあれば御容赦願います。

1. マルクスは友人のセクストゥスに自分の計画を伝える。
 (解説) amīcō Sextō は同格(ここでは与格)と考えられます。また、suum は主語のマルクスを指しています。

2. 我々の畑には豊かな穀物がある。
 (解説) 主語の前の est ~ は「~がある」と(Latin for Beginners_330 参照)、また、cōpia +属格 は「豊かな…」と訳してみました。

3. 私の友人たちはあなた方の女召使いの(作った)おいしい食事を賞賛している。
 (解説) ancillae は単数属格で cēnam を修飾していると思われますが、「女召使いの作った食事」という意味に解釈してみました。なお、通常は主語は文頭に置かれますが、Amīcī を単数属格(cēnam を修飾)と、ancillae を複数主格(文の主語)と解釈することも可能でしょうか。

4. わが息子よ、あなたのよろいは堅固だ。
 (解説) Tua は文頭に置かれ、かつ、lōrīca を前から修飾しており、強調されているようです。また、mī fīlī は呼格なので文頭には置かれていません。

5. わが友よ、我々の盾と(攻撃用の)武器はローマ軍の野営地にある。
 (解説) sunt は文末に置かれていますが、「…がある」の意味と考えられます。また、mī amīce は呼格です。

6. あなたの祖国の男たちは自由であるか。 そうである。
 (解説) -ne は疑問を表す後倚辞で、文頭の語の語末に付けられます。この種の疑問文には動詞を繰り返して答えます。否定で答える場合には、Nōn sunt. となるのでしょう(Latin for Beginners_216 参照)。

7. コルネリウスよ、あなたの美しいかぶとはどこにあるのか。
 (解説) Cornēlī は Cornēlius の呼格です。

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Latin for Beginners_346

【本文】
8. Mea galea, Sexte, est in casā meā.
9. Pīlum longum est tuum, sed gladius est meus.
10. Iūlia gallīnās suās pulchrās amat et gallīnae dominam suam amant.
11. Nostra castra sunt vestra.
12. Est cōpia praedae in castrīs vestrīs.
13. Amīcī tuī miserīs et aegrīs cibum et pecūniam saepe dant.

【コメント】
 本文のラテン文(I.の後半部分)を訳してみると以下のようになるかと思います。誤りがあれば御容赦願います。

8. セクストゥスよ、私のかぶとは私の家にある。
 (解説) Sexte は Sextus の呼格です。est は文中にありますが、「…がある」の意味と考えられます。

9. 長い槍はあなたのものだが、剣は私のものだ。
 (解説) tuum, meus は叙述形容詞として述部で用いられています。

10. ユーリアは美しい自分の雌鶏を愛しており、そして、その雌鶏は自分たちの飼い主を愛している。
 (解説) 再帰所有形容詞の suās は前の文の主語 Iūlia を、suam は後の文の主語 gallīnae を指しています。dominam はユーリアのことですから、「(女性の)飼い主」と訳してみました。また、gallīnae は、英語で言えば定冠詞 the を付けて「その雌鶏」と訳してみました(Latin for Beginners_144 参照)。

11. 私たちの野営地はあなた方のものである。
 (解説) nostra は castra を直接修飾する限定形容詞として、また、vestra は述部中で叙述形容詞として用いられています。

12. たくさんの戦利品はあなた方の野営地にある。
 (解説) 文頭の Est ~、cōpia +属格 の用法は、前回の I.2.文と同様です。

13. あなたの友人たちは、しばしば、哀れな人々や病人たちに食べ物とお金を与える。
 (解説) miserīs, aegrīs は形容詞ですが、修飾する名詞がないので、「…な人々」と名詞として用いられていると考えられます。英語の the +形容詞 の用法と同様のものでしょう。ここでは、男性形又は女性形の複数与格(「…な人々に」の意味)と考えられます。

-初学者のためのラテン語-

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