Latin for Beginners_2074

【本文】
7. Cum Caesar ab explōrātōribus quaereret quī illud oppidum incolerent, explōrātōrēs respondērunt eōs esse hominēs summā virtūte et magnō cōnsiliō.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

7. カエサルが偵察兵にどのような人たちがあの町に住んでいるのかと尋ねたところ、偵察兵は彼らは最高に勇敢で大いなる知恵を持った人々であると答えた。
(解説)
 cum +接続法は、「~するとき」を意味する時(状況)を表す cumの用法と解してみました(Latin for Beginners_1796, 1804 参照)。ここでは、「~したところ、」と訳してみました。
 ab +奪格 quaerōは、「~に尋ねる」の意味と思われます(Latin for Beginners_1228 参照)。ここでは、間接疑問の表現になっています(Latin for Beginners_1996, 2003 参照)。
 quī は間接疑問の疑問詞で、「誰」の意味ですが、ここでは複数形で用いられており、「どのような人たち」と訳してみました。
 対格+ incolōは、「~に住む」の意味と思われます(Latin for Beginners_1314 参照)。ここでは、間接疑問で用いられていますので、動詞は接続法になっています。
 respondeō +対格+不定法は、間接話法の表現です(Latin for Beginners_1914, 1920 参照)。hominēs(人々)は不定法の主語の対格 eōs(彼ら)に一致して対格となっています。eōs は「あの町に住んでいる人たち」のことを指しているものと思われます。
 summā virtūte, magnō cōnsiliō は、hominēs に係る“記述の奪格”です(Latin for Beginners_2063 参照)。summā virtūte は直訳すれば「最高の勇敢さを持った」となりますが、ここでは「最高に勇敢な」と訳してみました。また、cōnsilium はここでは「知恵、賢明」の意味に解してみました。
 各動詞の時制を見ると、quaereret は主節の動詞 respondērunt との時制の一致により未完了過去形に、また、incolerent も quaereret 又は respondērunt との時制の一致により未完了過去形になっているものと思われます(Latin for Beginners_1537 参照)。

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Latin for Beginners_2073

【本文】
6. Gallī quī oppidum fortiter dēfendēbant saxa ingentis magnitūdinis dē mūrō iaciēbant.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

6. 町を勇敢に守っていたガリア人は、巨大な大きさの岩を城壁から投げ落としていた。
(解説)
 ingentis magnitūdinis は“記述の属格”で、saxa(岩)に係っているものと思われます(Latin for Beginners_2053, 2063 参照)。ここでは、「巨大な大きさの(岩)」と直訳してみました。
 dē +奪格は、「~から(下へ)」の意味です(Latin for Beginners_581 参照)。

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Latin for Beginners_2072

【本文】
5. Omnēs ferē Germānī erant magnīs corporum vīribus.(1)

(1) From vīs. (Cf.§468.)

【訳文】
5. Omnēs ferē Germānī erant magnīs corporum vīribus.(1)

(1) vīs より。(§468 参照)

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

5. ほとんど全てのゲルマン人は、非常に体力があった。
(解説)
 ferē は「ほとんど、ほぼ」の意味の副詞ですが、ここでは omnēs(すべての)に係っているものと解してみました。
 omnēs は、ここでは Germānī に係っているものと解してみました。
 magnīs corporum vīribus は、“A→G→N”の語順です(Latin for Beginners_396 参照)。直訳すると「体の大きな力」となるでしょうか。ここでは、「非常に体力がある」と訳してみました。
 vīribus は注(1)にあるように vīs(力)の変化形ですが、複数与格又は複数奪格と思われます(Latin for Beginners_907 参照)。この部分の文法が難しいです。
 erant とともに用いられて、目的の与格+ sumの構文(Latin for Beginners_2029 参照)と解すると、「体力(となるためのもの)である」、「体力になる」等と訳されることになりそうですが、どうでしょうか。
 あるいは、erant を挟んで Germānī(ゲルマン人)に係る“性質又は記述の奪格”と解すると、「(ゲルマン人は)非常に体力がある」と訳せそうですがいかがでしょうか。ただ、記述の奪格がそのまま述語になれるのかが分かりません。また、「体力」は「身体的な特徴」に当たるのかどうか分かりませんが、「数値的な量」は含んでいませんので、奪格で表してあるものと思われます(Latin for Beginners_2061, 2062, 2063 参照)。

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Latin for Beginners_2071

【本文】
4. Germānī et Gallī nōn erant eiusdem gentis.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

4. ゲルマン人とガリア人は同じ部族のものではなかった。
(解説)
 eiusdem は īdem(同じ)の単数属格女性形で(Latin for Beginners_1094 参照)、gentis に係っているものと解しました。
 gentis は gēns(部族)の単数属格ですが、名詞を修飾せずに単独で述語として用いられているようです。すると、この属格は“述語となる属格”でしょうか(Latin for Beginners_1861, 1862, 1863 参照)。そこで、ここでは「同じ部族のもの」と訳してみました。
 こなれた訳は作れませんが、要は、「ゲルマン人とガリア人は同じ部族ではなかった」という意味かと思われます。

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Latin for Beginners_2070

【本文】
3. Eōrum amīcitiam cōnfīrmāre voluit quō facilius Rōmānīs bellum īnferret.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

3. 彼は、もっと容易にローマ人どもに戦争を仕掛けるために、彼らの友情を確かなものにすることを欲した。
(解説)
 cōnfīrmō は「確立する、強める」等の意味ですが、ここでは「確かなものにする」と訳してみました。
 不定法+ volōは、「~することを欲する、~したがる」の意味です(Latin for Beginners_1680 参照)。
 quō +比較級+接続法は、「~するために」と目的を表します(Latin for Beginners_1506, 1510 参照)。
 facilius は、副詞 facile(容易に)の比較級です(語彙の facile の項参照)。
 与格+ bellum īnferōは、「~に戦争を仕掛ける」の意味の熟語です(Latin for Beginners_1973 参照)。
 īnferret は接続法能動相未完了過去形ですが、主節の完了形の動詞 voluit との時制の一致により未完了過去形になっています。

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Latin for Beginners_2069

【本文】
2. Prīnceps Helvētiōrum, vir summae audāciae, prīncipibus gentium fīnitimārum sorōrēs in mātrimōnium dedit.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

2. ヘルウェティイ族の首長は、最高に大胆な男であったが、近隣の部族の首長たちに姉妹たちを嫁がせた。
(解説)
 summae audāciae は、vir に係る“記述の属格”です。これは量の数値的な記述でも身体的な特徴の記述でもないので、summā audāciā“記述の奪格”で表してもよいものと思われます(Latin for Beginners_2057, 2060, 2063 参照)。
 vir は prīnceps と同格になっています。
 gentium は i-語幹の第3変化女性名詞 gēns(部族)の複数属格です。
 与格(A)+対格(B)+ in mātrimōnium dōは、「AにBを嫁がせる」の意味の熟語になると思われます(Latin for Beginners_2065 参照)。

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Latin for Beginners_2068

【本文】
 447. EXERCISES
I.
1. Mīlitēs fossam decem pedum per eōrum fīnīs perdūxērunt.

【訳文】
 447. 練習問題
I.
1. Mīlitēs fossam decem pedum per eōrum fīnīs perdūxērunt.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

1. 兵士たちは、彼らの国土を通る10ペースの溝を作った。
(解説)
 decem pedum は、fossam に係る“記述の属格”です。これは数値的な量を表していますので、属格が用いられています(Latin for Beginners_2057, 2058, 2061 参照)。
 fossam perdūcō は「溝(堀)を作る」の意味の熟語です(Latin for Beginners_2067 参照)。
 per eōrum fīnīs“P→G→N”の語順になっています(Latin for Beginners_396 参照)。ここでは、「~を通る」と、fossam に係るように訳してみました。
 eōrum は「彼らの」の意味ですが、この「彼ら」は再帰代名詞ではありませんので、主語の「兵士たち」とは異なる第三者のことを指しているものと思われます(Latin for Beginners_388, 389 参照)。
 fīnīs は fīnis(境界、終わり)の複数対格ですが、この語は複数形では「領域、国土」といった意味を表します(語彙の fīnis の項参照)。

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Latin for Beginners_2067

【本文】
fossam perdūcere, to construct a ditch (lit. to lead a ditch through)

【語句】
construct:建築する、建造する、作る

【訳文】
fossam perdūcere 堀(溝)を作る(文字どおりには「堀(溝)を導き通す」)

【新出ラテン語句】
perdūcō

【コメント】
 lead through の訳し方が難しいです。
 construct a ditch は「堀(溝)を作る」と訳してみました。

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Latin for Beginners_2066

【本文】
nihil posse, to have no power

【訳文】
nihil posse 力がない

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