~ラテン語をゆっくりと自習するブログです~
PAGINA DIADUMENIANI
Latin for Beginners_2024
【本文】
436. Observe the following sentences:
1. Explōrātōrēs locum castrīs dēlēgērunt, the scouts chose a place for a camp.
【語句】
scout:斥候、偵察兵
【訳文】
436. 以下の各文を考察しよう。
1. Explōrātōrēs locum castrīs dēlēgērunt. 偵察兵は野営地のために〔野営地とするために〕場所を選んだ。
【新出ラテン語句】
dēligō
【コメント】
castrīs が、本課で学習する“目的の与格”と思われます。ここでは、「野営地“とするために”」、「野営地“とする目的で”」あるいは「野営地“として”」などと訳せるでしょうか。
dēlēgērunt は dēligō(選ぶ)の直説法能動相3人称複数完了形です。
-初学者のためのラテン語-
Latin for Beginners_2023
【本文】
LESSON LXXV
VOCABULARY REVIEW ・ THE DATIVE OF PURPOSE, OR END FOR WHICH
435. Review the word lists in §§521, 522.
【語句】
end:目的
【訳文】
第75課
語彙の復習 ・ 「そのために」を表す目的の与格
435. §§521, 522 の単語表を復習しよう。
【コメント】
§521 と§522 の復習については、後日、これらの項まで本文を読み進めていった段階で改めて学習することとします。
-初学者のためのラテン語-
Latin for Beginners_2022
【本文】
5. At what time did the boys return home ? I will ask at what time the boys returned home.
【訳文】
5. 何時に少年たちは家へ帰ったのか。 私は、何時に少年たちが家へ帰ったのかを尋ねるだろう。
【コメント】
本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。
5-① Quō tempore puerī domum revertērunt ?
(解説)
「何時に」は、“時の奪格”を用いて、英語を直訳してみました。
「家へ帰った」は、domum revertor で表してみました(Latin for Beginners_1509, 1697, 1698 参照)。revertor は現在系の時制では形式所相動詞ですが、完了形では通常の動詞のように活用します(Latin for Beginners_1458, 語彙の revertor の項参照)。
5-② Rogābō quō tempore puerī domum reverterint.
(解説)
5-①の疑問文を間接疑問にしたものです。
従属節の動詞 revertor は接続法3人称複数完了形にしますが、ここでは、直説法の場合と同様に、通常の動詞のように活用するものと解して、reverterint としてみました。
-初学者のためのラテン語-
Latin for Beginners_2021
【本文】
4. Whither did you go about the third watch ? You know whither I went.
【語句】
whither:どこへ
【訳文】
4. 夜の第3時にあなたはどこへ行ったのか。 あなたは私がどこへ行ったのかを知っている。
【コメント】
本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。
4-① Quō iistī dē tertiā vigiliā ?
(解説)
「どこへ」は、疑問副詞 quō を用いました。
「行った」は、eō の直説法2人称単数完了形 iistī を用いました(Latin for Beginners_1888 参照)。
「夜の第3時に」は、dē tertiā vigiliā を用いました(Latin for Beginners_2004 参照)。
4-② Scīs quō ierim.
(解説)
本文は間接疑問の表現です。
「知っている」は、sciō を用いましたが、cognōscō の完了形 cognōvī を用いてもよいでしょうか(Latin for Beginners_1921 参照)。
「行った」は、eō の接続法1人称単数完了形 ierim を用いました。なお、「知っている」に cognōvī(2人称単数形は cognōvistī)を用いた場合には、ierim は時制の一致により īssem と過去完了形になるでしょうか。
eō の接続法の完了形及び過去完了形は以下のようになるかと思われます。これらの時制の活用の仕方は規則的であると解しました(Latin for Beginners_1552, 1554 参照)。
1.接続法完了形 | |
単 数 | 複 数 |
1. ierim (īverim) | ierimus (īverimus) |
2. ieris (īveris) | ieritis (īveritis) |
3. ierit (īverit) | ierint (īverint) |
2.接続法過去完了形 |
|
単 数 | 複 数 |
1. īssem (īvissem) | īssēmus (īvissēmus) |
2. īssēs (īvissēs) | īssētis (īvissētis) |
3. īsset (īvisset) | īssent (īvissent) |
-初学者のためのラテン語-
Latin for Beginners_2020
【本文】
3. They asked who had inflicted those injuries upon their dependents.
【訳文】
3. 彼らは、誰が自分たちの家来たちにそれらの悪事を働いたのかと尋ねた。
【コメント】
本文は前回の文2を間接疑問にしたものです。間接疑問では、these が those に、our が their に変わっています。この their は主語の they を指しているものと解してみました。
本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。
3. Rogāvērunt quis illās iniūriās clientibus suīs intulisset.
(解説)
their は主語 they を指していると解しましたので、再帰所有形容詞 suus,-a,-um を用いてみました。
intulisset は īnferō の接続法能動相3人称単数過去完了形です。主節の動詞との“時制の一致”により過去完了形にしました。
-初学者のためのラテン語-
Latin for Beginners_2019
【本文】
2. Who has inflicted these injuries upon our dependents ?
【語句】
inflict:(upon ~:~に)加える、与える、負わせる
injury:悪、不正、危害
dependent:家来、従者
【訳文】
2. 誰が我々の家来たちにこれらの悪事を働いたのか。
【コメント】
本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。
2. Quis hās iniūriās clientibus nostrīs intulit ?
(解説)
「~に悪事を働く」は、“与格+ iniūriās īnferō”を用いました(Latin for Beginners_2005 参照)。
īnferō の完了形は intulī です(Latin for Beginners_1952, 1968 参照)。
「家来」は、男性名詞 cliēns,-entis を用いました。ここでは、複数与格形としました。
-初学者のためのラテン語-
Latin for Beginners_2018
【本文】
II.
1. What hill did they seize ? I see what hill they seized.
【語句】
seize:つかむ、奪う、占領する
【訳文】
II.
1. 彼らはどの丘を占領したのか。 私は、彼らがどの丘を占領したのかを見る。
【コメント】
seize は、ここでは「占領する」の意味に解してみました。
本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。
1-① Quem collem occupāvērunt ?
(解説)
「丘」は、i-語幹の第3変化男性名詞 collis を用いました(Latin for Beginners_913 参照)。
「占領する」は occupō を用いましたが、capiō を用いてもよいかと思われます。
1-② videō quem collem occupāverint.
(解説)
1-①の疑問文を間接疑問にしたものです。従属節の動詞を occupāverint と接続法能動相3人称複数完了形にしました(Latin for Beginners_2000, 1552参照)。
-初学者のためのラテン語-
Latin for Beginners_2017
【本文】
10. Moneō nē in reliquum tempus peditēs et equitēs trāns flūmen dūcās.
【コメント】
本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。
10. 私は、将来あなたが歩兵と騎兵を河の向こうに率いていかないよう忠告する。
(解説)
“moneō nē +接続法”は、“目的の名詞節”の構文です(Latin for Beginners_1568, 1573, 1576 参照)。ここでは、接続詞 nē が用いられていますので、「~しないよう」と訳しました(Latin for Beginners_1507 参照)。
in reliquum tempus は「将来は、今後は」の意味の熟語です(Latin for Beginners_2007 参照)。ここでは「将来」と訳してみました。
trāns は対格の語を取り、「~を越えて、~を渡って、~の向こうに」の意味を表します。
dūcās は、dūcō(連れていく、導く)の接続法能動相2人称単数現在形です(Latin for Beginners_1474, 1476 参照)。
-初学者のためのラテン語-
Latin for Beginners_2016
【本文】
9. Nūntius referēbat quid in Gallōrum conciliō dē armīs trādendīs dictum esset.
【コメント】
本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。
9. 使者は、ガリア人たちの集会で武器を引き渡すことについて何が話されたかを報告していた。
(解説)
本文は間接疑問の表現です。主節の動詞としては referō(知らせる)が用いられています(Latin for Beginners_1953 参照)。
in Gallōrum conciliō は“P→G→N”の語順になっています(Latin for Beginners_396 参照)。
dē armīs trādendīs は、“動名詞+目的語”の代わりに用いられる動形容詞の構文と思われます(Latin for Beginners_1856 参照)。“dē +奪格”は「~について」の意味ですので、「武器を引き渡すことについて」と訳してみました。trādendīs は trādō(引き渡す)の動形容詞・複数奪格中性形です。
dictum esset は、dīcō(言う)の接続法受動相3人称単数過去完了形(中性形)です(Latin for Beginners_1561 参照)。過去完了形になっているのは主節の動詞との“時制の一致”によるものと思われます(Latin for Beginners_1537 参照)。
-初学者のためのラテン語-
Latin for Beginners_2015
【本文】
8. Lēgātīs convocātīs dēmōnstrāvit quid fierī vellet.
【コメント】
本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。
8. 副官たちを呼び集めると〔副官たちが呼び集められた後〕、彼は何が起こってほしいかを説明した。
(解説)
lēgātīs convocātīs は“絶対的奪格”の構文です(Latin for Beginners_1693, 1691 参照)。直訳すると〔 〕内のようになるかと思われますが、訳文では能動の意味に訳してみました。
dēmōnstrāvit ... は間接疑問の表現になっています。主節の動詞としては dēmōnstrō(示す、説明する)が用いられています。
quid fierī vellet の訳し方が難しいです。ここでは「何が起こってほしいか」と直訳してみました。これは“対格+不定法+ volō”(~に … してもらいたい)の構文で、vellet の主語は主節の主語と同じ、quid は fierī の主語となる対格と解してみました(Latin for Beginners_1680 参照)。fierī は、不規則動詞 fīō(なる、起こる)の不定法現在形と解しました(Latin for Beginners_1721, 1723 参照)。この他、fierī を faciō(する)の不定法受動相現在形と解し、「何がなされてほしいか」、すなわち「何をしてほしいか」と訳すこともできるでしょうか。
vellet は volō の接続法3人称単数未完了過去形です(Latin for Beginners_1678 参照)。主節の動詞 dēmōnstrāvit との“時制の一致”により未完了過去形になっています(Latin for Beginners_1537 参照)。
-初学者のためのラテン語-