Latin for Beginners_1762

【本文】
 This construction is illustrated in the following sentences:

 1. Quis est quī suam domum nōn amet ? who is there who does not love his own home ?

【語句】
illustrate:説明する、例証する

【訳文】
 この構文は以下の例文において説明される。

 1. Quis est quī suam domum nōn amet ? 自分の家を愛さないような者が誰かいるか。

【コメント】
 quis est ? は、「誰であるか?」や「誰かいるか?」などと訳されるようです。
 qui ... は関係代名詞節で、その先行詞は文頭の疑問詞 quis と思われます。
 関係代名詞節中の動詞 amet は、amō(愛する)の接続法能動相3人称単数現在形です(Latin for Beginners_1474 参照)。
 この関係代名詞節が、前回読んだ「特性又は記述の接続法」の構文です。英訳では、単に does not love とされていますが、ここでは「愛さない“ような”」と訳してみました。特定の人が実際に「愛さない」のではなく、「愛さない」という“特性”を持っている誰かといった意味合いになるものと解してみました。

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Latin for Beginners_1761

【本文】
LESSON LXIX

THE SUBJUNCTIVE OF CHARACTERISTIC OR DESCRIPTION
THE PREDICATE ACCUSATIVE

 389. Akin to the subjunctive of consequence or result is the use of the subjunctive in clauses of characteristic or description.

【語句】
characteristic:特性、特徴、特質
description:記述、叙述
predicate:述語の;述語
akin:(to ~:~と)同種の、類似の

【訳文】
第69課

特性又は記述の接続法
述語の対格

 389. 帰結又は結果の接続法と類似のものに、特性又は記述の節における接続法の用法がある。

【コメント】
 akin to ~ is the use … は、倒置されているものと思われます。

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Latin for Beginners_1760

【本文】
9. What state is so weak that it is unwilling to defend itself ?

【語句】
state:国家、国
be unwilling to do:~することを欲しない、~する気がない

【訳文】
9. とても弱いので自らを守りたがらないのはどの国か。

【コメント】
 本文を直訳すると「どの国がとても弱いので自らを守りたがらないのか」となりますが、ここでは、訳文のように訳してみました。

 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

9. Quae cīvitās est tam īnfīrma ut sē dēfendere nōlit ?
(解説)
 「どの国」は、疑問形容詞 quī, quae, quod の女性形と女性名詞 cīvitās(国家、国)を用いて表しました。
 「とても~なので ...」は、結果の接続法の構文tam +形容詞+ ut +接続法を用いました。
 「守りたがらない」は、dēfendō(守る)の不定法と nōlō(欲しない)の接続法3人称単数現在形 nōlit を用いて表しましたLatin for Beginners_1678, 1680 参照)。

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Latin for Beginners_1759

【本文】
8. After the town was taken,(3) the townsmen feared that they would be made slaves.

(3) Ablative absolute.

【語句】
townsman:(複数形 townsmen)町の住民

【訳文】
8. 町が占領された後(3)、住民たちは奴隷にされるのではないかと恐れた。

(3) 絶対的奪格。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

8. Oppidō captō oppidānī veritī sunt nē servī fierent.
(解説)
 「町が占領された後」は、注(3)にあるように、絶対的奪格を用いて、oppidō captō と表してみました。captō は occupātō でもよいでしょうか。
 「~ではないかと恐れる」は、恐れの動詞+ nē +接続法の構文によって表されます(Latin for Beginners_1601, 1605 参照)。恐れの動詞は、ここでは、形式所相動詞 vereor の3人称複数完了形 veritī sunt を用いましたが、timeō の同じ語形 timuērunt を用いてもよいかと思われます。
 「(彼らが)奴隷にされるのではないかと」は、faciō(作る、する)の接続法受動相3人称複数未完了過去形 fierent を用いて(Latin for Beginners_1741 参照)、nē servī fierent と表してみました。servī は、この節の主語「彼ら」の補語ですので、主語と同格(主格)にしました。
  節の動詞は、主節の動詞との“時制の一致”により第二次時制(未完了過去形)にしました(Latin for Beginners_1537 参照)。

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Latin for Beginners_1758

【本文】
7. The fortification was made strong in order that it might not be taken.

【訳文】
7. その要塞は、占領されないように、頑丈に作られた。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

7. Mūnītiō facta est fortis nē caperētur.
(解説)
 本文は、前回の文6 とは異なり、“目的の接続法”を用いる文です。目的節には否定語が含まれていますので、接続詞としては を用いました(Latin for Beginners_1507 参照)。また、主節に副詞 tam は用いませんでした。
 「占領され(ない)」は、主節の動詞との“時制の一致”により、capiō の接続法受動相3人称単数未完了過去形 caperētur を用いました(Latin for Beginners_1526 参照)が、occupō の同じ語形 occupārētur を用いてもよいでしょうか。

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Latin for Beginners_1757

【本文】
6. The fortification was made so strong that it could not be taken.

【語句】
fortification:とりで、要塞;防御

【訳文】
6. その要塞はとても頑丈に作られたので、占領することができなかった。

【コメント】
 was made so strong の strong は形容詞のようですが、ここでは、「頑丈に、丈夫に」と訳してみました。
 that it could ~ は受動態なので、直訳すると「それは占領されることができなかった」などとなりますが、ここでは、能動態で訳してみました。

 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

6. Mūnītiō facta est tam fortis ut capī nōn posset.
(解説)
 「要塞」は、英文では単数形になっていますので、mūnītiō を用いてみました。複数形であれば moenia を用いることもできるでしょうか。
 「作られた」は、faciō(作る)の直説法受動相3人称単数完了形(女性形)の facta est で表してみました。
 「頑丈に」の部分の訳し方が難しいです。ここでは、英文と同様に、主語に一致する補語とみて、fortis,-e(強い)の単数主格女性形 fortis で表してみました。
 so ~ that ... not ...(とても~なので ... ない)は、結果の接続法の構文tam ~ ut + nōn +接続法によって表してみました(Latin for Beginners_1726, 1737 参照)。
 「占領することができなかった」は、capiō(占領する)の不定法受動相現在形 capīLatin for Beginners_560 参照)と、possum の接続法3人称単数未完了過去形 possetLatin for Beginners_1595 参照)を用いて、capī nōn posset と表してみました。posset は主節の動詞との“時制の一致”により第二次時制にしています。「占領する」は occupō(不定法受動相現在形は occupārī)を用いてもよいでしょうか。

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Latin for Beginners_1756

【本文】
5. The soldiers are brave in order that they may conquer.

【訳文】
5. 兵士たちは、征服するために、勇敢である。

【コメント】
 in order that ~ may ... は、「~が ... するために(するように)」の意味です。

 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

5. Mīlitēs sunt fortēs ut superent.
(解説)
 in order that ... は“目的”を表していますので、“目的の接続法”を用いてut +接続法により表してみました(Latin for Beginners_1505 参照)。この場合、前回の文4 とは異なり、主節には tam 等は用いません(Latin for Beginners_1737, 1738 参照)。
 なお、superent は vincant でもよいかと思われます。

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Latin for Beginners_1755

【本文】
4. The soldiers are so brave that they conquer.

【訳文】
4. 兵士たちは、とても勇敢なので、征服する。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

4. Mīlitēs sunt tam fortēs ut superent.
(解説)
 so ~ that ...(とても~なので ...)は、結果の接続法の構文tam ~ ut +接続法によって表してみました(Latin for Beginners_1725, 1737 参照)。
 「征服する」は、第1活用動詞 superō の接続法3人称複数現在形 superent を用いてみましたが、第3活用動詞 vincō の接続法3人称複数現在形 vincant を用いてもよいでしょうか。接続法現在形については Latin for Beginners_1474 を御参照ください。

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Latin for Beginners_1754

【本文】
3. They are made, we were being made, lest it happen.

【訳文】
3. それらは作られる、我々は作られつつあった、それが起こらないように。

【コメント】
 接続詞 lest(~しないように)の後には動詞の原形(ここでは happen)が続きます。

 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

3. Fīunt, fīēbāmus, nē fīat.
(解説)
 fīunt は、fīō の直説法3人称複数現在形です(Latin for Beginners_1723 参照)。
 fīēbāmus は、fīō の直説法1人称複数未完了過去形です(同上)。
 「~しないように」は、nē +接続法によって表してみました(Latin for Beginners_1507 参照)
 fīat は、fīō の接続法3人称単数現在形です(Latin for Beginners_1740 参照)。

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Latin for Beginners_1753

【本文】
2. It happens, he will be made, to happen.

【訳文】
2. それは起こる、彼は作られるだろう、起こること

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

2. Fit, fīet, fierī.
(解説)
 fit は、fīō の直説法3人称単数現在形です(Latin for Beginners_1723 参照)。
 fīet は、fīō の直説法3人称単数未来形です(同上)。文1 の it will happen(それは起こるだろう)とラテン語訳は同じになります。
 fierī は、fīō の不定法現在形です(同上)。

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Latin for Beginners_1752

II.
1. It will happen, they were being made, that it may happen.

【訳文】
II.
1. それは起こるだろう、それらは作られつつあった、それが起こるように。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

1. Fīet, fīēbant, ut fīat.
(解説)
 「起こる」、「作られる」は、fīō を用いてみました(Latin for Beginners_1721 参照)。
 fīet は、fīō の直説法3人称単数未来形です(Latin for Beginners_1723 参照)。
 fīēbant は、fīō の直説法3人称複数未完了過去形です(同上)。「~しつつあった」は未完了過去形で表してみました(Latin for Beginners_449, 625 参照)。
 「~するように」は、ut +接続法によって表してみました(Latin for Beginners_1505 参照)
 fīat は、fīō の接続法3人称単数現在形です(Latin for Beginners_1740 参照)。

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