Latin for Beginners_1838

【本文】
Like the infinitive, the gerund governs the same case as the verb from which it is derived.

【語句】
govern:(動詞や前置詞が)(目的語の格)を支配する
be derived from ~:~に由来する、~から得られる、~から派生する

【訳文】
不定法と同様に、動名詞は、それが派生した元の動詞と同じ格を取る。

【コメント】
 it は gerund を指しているものと思われます。
 不定法は動詞の語形の一種ですから、例えば、他動詞であれば対格の目的語を取ることができます(Latin for Beginners_725 参照)。動名詞も動詞の語形の一種ですので、不定法と同様に、例えば、他動詞であれば対格の目的語を取ることができます。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1837

【本文】

  Nom.    superāre, { overcoming
to overcome
 } INFINITIVE
  Gen. superandī, of overcoming  } GERUND
  Dat. superandō, for overcoming
  Acc. superandum, overcoming
  Abl. superandō, by overcoming


【訳文】

  主格     superāre 征服することは      不定法
  属格 superandī 征服することの  } 動名詞
  与格 superandō 征服することに
  対格 superandum 征服することを
  奪格 superandō 征服することによって


【コメント】
 overcoming は動名詞、to overcome は不定詞です。ともに「征服すること」という意味を表します。

 不定法は、文の主語として用いられることがあります(Latin for Beginners_736 参照)。これは、不定法が主格の役割を果たしているといえます。
 また、不定法は、動詞の目的語のように用いられることもあります。この場合の不定法は、対格の役割を果たしていると解することができそうです(Latin for Beginners_7281835 の注(1)参照)。
 不定法には属格から奪格までの格変化がありませんので、これらの格にする必要がある場合には、動名詞が用いられます。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1836

【本文】
Hence, to decline in Latin the verbal noun overcoming, we should use the infinitive for the nominative and the gerund for the other cases, as follows:

【語句】
hence:したがって、それゆえ

【訳文】
したがって、動詞から派生した名詞 overcoming(征服すること)をラテン語で格変化させるためには、以下のように、主格では不定法を、その他の格では動名詞を用いなければならない。

【コメント】
 as follows は、次回読みます。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1835

【本文】
Latin, however, has another verbal noun of corresponding meaning, called the gerund, declined as a neuter of the second declension in the genitive, dative, accusative, and ablative singular, and thus supplying the cases that the infinitive lacks.(1)

(1) Sometimes, however, the infinitive is used as an accusative.

【語句】
supply:補う、満たす;供給する、与える
lack:~を欠く、~が足りない

【訳文】
しかし、ラテン語には、(不定法に)相当する意味の、動詞から派生した名詞がもう一つあり、動名詞と呼ばれている。それは、第2変化の中性名詞として、単数形の属格、与格、対格及び奪格に格変化する。そして、そのようにして、不定法が欠いている格(1)を補っている。

(1) しかし、時に不定法は対格として用いられることがある。

【コメント】
 動名詞(gerund)という用語の本書での初出は、Latin for Beginners_1463 です。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1834

【本文】
To translate this by the Latin infinitive would be impossible, because the infinitive is indeclinable and therefore has no ablative case form.

【語句】
indeclinable:格変化しない

【訳文】
これをラテン語の不定法によって訳すことは不可能であろう。なぜならば、不定法は格変化せず、したがって、奪格形を持たないからである。

【コメント】
 ラテン語の不定法は格変化しないので、奪格形にはなり得ません。したがって、奪格形によって表される意味を、不定法を用いて表現することはできないということになります。

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Latin for Beginners_1833

【本文】
We can see that overcoming here is a verbal noun corresponding to the English infinitive in -ing, and that the thought calls for the ablative of means.

【語句】
verbal:動詞の、動詞的な、動詞から派生した
corresponding to ~:~に一致する、~に対応する、~に相当する
thought:思考、思想、考え
call for ~:~を必要とする;~に値する、~がふさわしい

【訳文】
ここの overcoming(征服すること)は、動詞から派生した名詞で、-ing で終わる英語の不定詞に一致していることが分かる。また、その意味は手段の奪格を必要としていることが分かる。

【コメント】
 the English infinitive in -ing の意味が分かりにくいです。英語の不定詞は do, to do といった語形をしており、doing という語形は英語でも動名詞になります。しかし、英語では to do も doing も「~すること」という名詞的な意味を表す点では共通しています。本文の overcoming(征服すること)も動名詞です。
 the thought calls for ... も訳しにくいですが、ここでは訳文のように訳してみました。前回の例文では、by overcoming となっており、前置詞 by(~によって)が付いています。この by は「手段」の意味を表しており、ラテン語では“手段の奪格”で表されることになると思われます。

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Latin for Beginners_1832

【本文】
 402. The Gerund. Suppose we had to translate the sentence

     By overcoming the Gauls Caesar won great glory

【語句】
gerund:動名詞
suppose:仮定する
win:得る、獲得する
glory:名誉、栄誉、栄光

【訳文】
 402. 動名詞 我々は次の文を訳さなければならないと仮定しよう。

     ガリア人を征服することによって、カエサルは大きな栄誉を獲得した。

【コメント】
 suppose ... は、「... と仮定しよう」と訳してみました。we had to が過去形になっていますが、これは仮定法過去でしょうか。

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Latin for Beginners_1831

【本文】
LESSON LXXI

VOCABULARY REVIEW ・ THE GERUND AND GERUNDIVE
THE PREDICATE GENITIVE

 401. Review the word lists in §§510, 511.

【訳文】
第71課

語彙の復習 ・ 動名詞と動形容詞
述語となる属格

 401. §§510, 511 の単語表を復習しよう。

【コメント】
 §510 と§511 の復習については、後日、これらの項まで本文を読み進めていった段階で改めて学習することとします。

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Latin for Beginners_1830

【本文】
5. The Gauls and the Germans are very unlike in language and laws.

【語句】
unlike:異なった、違った、似ていない、等しくない、同じでない

【訳文】
5. ガリア人とゲルマン人は、言語と法において、非常に異なっている。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

5. Gallī et Germānī linguā et lēgibus dissimillimī sunt.
(解説)
 「非常に異なっている」は、dissimilis,-e(異なっている)の最上級 dissimillimus を用いてみました(Latin for Beginners_1215; 1238, 1240 参照)。
 「~(の点)において」は、“指定の奪格”を用いて表しました(Latin for Beginners_1812 参照)。
 「言語」は、初出の単語である第1変化女性名詞 lingua,-ae を用いました(本書の巻末の LATIN-ENGLISH VOCABULARY には掲載されていませんが、同じく巻末の ENGLISH-LATIN VOCABULARY には掲載されています。)。また、「法」は、初出の単語である第3変化女性名詞 lēx, lēgis を用いました。

-初学者のためのラテン語-

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