Latin for Beginners_2499

【本文】
Locus habēbātur idōneus castrīs (2)quī facile dēfendī posset et prope aquam esset.

(2) quī ... posset ... esset, §501. 45.

【訳文】
Locus habēbātur idōneus castrīs (2)quī facile dēfendī posset et prope aquam esset.

(2) quī ... posset ... esset §501. 45 参照。

【コメント】
 本書では、habēbatur と印刷されていますが、本稿では habēbātur としました。

 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

Locus habēbātur idōneus castrīs quī facile dēfendī posset et prope aquam esset.
(訳)
 容易に守ることができ、水の近くに位置するような場所が、野営地に適していると考えられていた。
(解説)
 habēbātur は habeō(持つ、持っている;考える)の受動相ですが、訳し方が難しいです。ここでは「考えられていた」と訳してみました。
 idōneus は主語 locus の補語と思われます。
 関係代名詞節 quī ... は主語 locus に係っているものと思われます。これは注(2)にあるように“特性又は記述の接続法”ですLatin for Beginners_1771 参照)。§501. 45“特性又は記述の接続法”について説明していますが、後日読むことにします。ここでは、「~するような」と訳してみました。
 facile は「容易に」の意味の副詞です(Latin for Beginners_1334, 1335 参照)。
 dēfendī は dēfendō(守る、防ぐ)の不定法受動相現在形です(Latin for Beginners_560, 563 参照)。この部分を直訳すれば「守られることができ」となりますが、ここでは「守ることができ」と能動に訳してみました。
 prope は対格の語を取る前置詞で、「~の近くに」の意味です。
 posset, esset は quī 節の接続法の動詞です。主節の habēbātur との時制の一致により未完了過去形になっています。
 esset は sum(いる、ある)の接続法3人称単数未完了過去形ですが(Latin for Beginners_1529 参照)、ここでは「位置する」と訳してみました。また、posset は possum(できる)の接続法3人称単数未完了過去形です(Latin for Beginners_1595 参照)。

-初学者のためのラテン語-

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )
« Latin for Beg... Latin for Beg... »
 
コメント
 
 
 
投稿の修正 (diadumenianus)
2024-03-29 23:08:23
投稿を一部修正しました。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。