Latin for Beginners_1795

【本文】
LESSON LXX

THE CONSTRUCTIONS WITH THE CONJUNCTION CUM
THE ABLATIVE OF SPECIFICATION

 395. The conjunction cum has the following meanings and constructions:

【語句】
specification:詳述、明細、明記、指定、列挙

【訳文】
第70課

接続詞 cum を伴う構文
指定の奪格

 395. 接続詞 cum には以下の意味と構文がある。

【コメント】
 following は次回読みます。
 specification には【語句】に記したようにさまざまな意味があり、訳し方が難しいです。ここでは、ablative of specification を「指定の奪格」と訳してみましたが、文法書の中には、この奪格の用法を「限定の奪格」としているものがありました。

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Latin for Beginners_1794

【本文】
7. There were (some) who called him the bravest of all.

【訳文】
7. 彼を全員の中で最も勇敢な人と呼ぶような人たちがいた。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

7. Erant quī eum fortissimum omnium vocārent.
(解説)
 「... 人たちがいた」は、英文で先行詞 some(人たち)が括弧で括られていますので、ラテン語訳では、先行詞(eī 等)を省略して、erant quī ... と表してみました(Latin for Beginners_1763, 1785 参照)。
 「彼を ... 最も勇敢な人と呼ぶ」は、2つの対格の構文を用いて、eum(「彼」:直接目的語・対格)+ fortissimum(「最も勇敢な人」:述語の対格)+ vocōで表してみました。vocō の代わりに appellō や nōminō を用いてもよいと思われます(Latin for Beginners_1777 参照)。
 「最も勇敢な人」は、fortis,-e(勇敢な)の最上級 fortissimus を用いてみました(Latin for Beginners_1211 参照)。
 「全員の中で」は、omnis,-e(すべての)の複数属格男性形(部分属格)を用いてみました(Latin for Beginners_1377 参照)。
 関係代名詞節の動詞は、特性又は記述の接続法を用いるとともに、主節の動詞との“時制の一致”により、vocō の接続法能動相3人称複数未完了過去形 vocārent を用いました。

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Latin for Beginners_1793

【本文】
6. These are not the men to(2) betray their friends.

(2) See §389.b.

【訳文】
6. これらの人たちは自分の友人を裏切るような(2)人たちではない。

(2) §389.b. 参照。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

6. Hī nōn sunt eī quī amīcōs trādant.
(解説)
 「... するような人たち」は、注(2)を踏まえて、is quī ... の複数形 eī quī ... を用いてみました。なお、eī を sunt の前に出してもよいと思われます(Latin for Beginners_1764, 1784 参照)。
 関係代名詞節の動詞は、“特性又は記述の接続法”を用いて、trādō(裏切る)の接続法能動相3人称複数現在形 trādant で表しました。
 their friends の their は主語を指しているものと解して、訳文では「自分の」と訳してみましたが、ラテン語訳では特に明記しませんでした。再帰所有形容詞を用いて、amīcōs suōs 等としてもよいかと思われます。

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Latin for Beginners_1792

【本文】
5. There was no one (1)to call me friend.

(1) A relative clause of characteristic or description.

【訳文】
5. 私のことを友人と呼んでくれるような(1)人は誰もいなかった。

(1) 特性又は記述の関係詞節。

【コメント】
 call me friend の friend には冠詞が付いていませんが、これは、friend が1人の人が占める地位や身分を表す語として用いられ、それが補語(目的格補語)になっているからでしょうか(Latin for Beginners_1790 参照)。それとも、呼びかけのように用いられているからでしょうか。

 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

5. Erat nēmō quī mē amīcum vocāret.
(解説)
 「... 人は誰もいなかった」は、動詞を主語の前に出して erat nēmō quī ... と表してみました(Latin for Beginners_1786 参照)nēmō は単数に扱われるので、動詞は単数形にしました(Latin for Beginners_1246, 1786語彙nēmō の項参照)。
 call me friend の部分は、2つの対格の構文を用いて、mē(「私を」:直接目的語・対格)+ amīcum(「友人と」:述語の対格)+ vocōで表してみました。vocō の代わりに appellō や nōminō を用いてもよいかと思われます(Latin for Beginners_1777 参照)。
 「呼んでくれるような」は、注(1)にあるように“特性又は記述の接続法”を用いて、quī ... vocāret と表してみました。vocāret は、主節の動詞との“時制の一致”により、第二次時制(未完了過去形)にしました。

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Latin for Beginners_1791

【本文】
4. The brave soldier was not the man to run.

【語句】
run:逃げる、逃走する

【訳文】
4. その勇敢な兵士は逃げるような男ではなかった。

【コメント】
 run は、ここでは「逃げる」の意味に解してみました。

 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

4. Mīles fortis nōn erat is quī fugeret.
(解説)
 「~するような男」は、is quī +接続法”で表してみました(Latin for Beginners_1769 参照)。
 「... 男ではなかった」は、nōn erat is quī ... と表してみましたが(Latin for Beginners_1768 参照)、is を erat の前に置く表し方もあるかもしれません(Latin for Beginners_1764, 1784 参照)。
 run は「逃げる」と訳してみましたので fugiō を用いましたが、単に「走る」の意味であれば、currō を用いることもできるかと思われます。
 関係代名詞節の動詞は、主節の動詞との“時制の一致”により、fugeret と、第二次時制(未完了過去形)にしました。

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Latin for Beginners_1790

【本文】
3. The better citizens wished to choose him king.

【訳文】
3. よりよい市民たちは彼を王に選ぶことを欲した。

【コメント】
 king には冠詞が付いていませんが、1人の人が占める地位や身分を表す語が補語(ここでは目的格補語)になる場合には、冠詞を付けないで用いられるようです。

 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

3. Cīvēs meliōrēs eum rēgem creāre voluērunt.
(解説)
 「よりよい」は、bonus(よい)の比較級 melior,-ius を用いました(Latin for Beginners_1267 参照)。
 「彼を王に選ぶ」は、2つの対格の構文を用いて、eum(「彼を」:直接目的語・対格)+ rēgem(「王に」:述語の対格)+ creōで表してみました(Latin for Beginners_1777, 1782 参照)。
 「~することを欲する」は、“不定法+ volōで表しました(Latin for Beginners_1680 参照)。

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Latin for Beginners_1789

【本文】
2. The city was called Rome by the Romans.

【訳文】
2. その都市はローマ人たちによってローマと呼ばれた。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

2. Urbs Rōma ā Rōmānīs nōmināta est.
(解説)
 前回の文1 を受け身にした文です。
 「AはBと呼ばれる」は、A(主格)+B(述語の主格)+ nōminō の受動相で表してみました(Latin for Beginners_1775, 1776 参照)。ā Rōmānīs“行為者の奪格”です。
 nōmināta est の代わりに、vocāta est や appellāta est を用いてもよいと思われます(Latin for Beginners_1777 参照)。

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Latin for Beginners_1788

【本文】
II.
1. The Romans called the city Rome.

【訳文】
II.
1. ローマ人たちはその都市をローマと呼んだ。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

1. Rōmānī urbem Rōmam nōmināvērunt.
(解説)
 「AをBと呼ぶ」は、2つの対格の構文を用いて、“A(直接目的語・対格)+B(述語の対格)+ nōminōで表してみました。
 nōminō の代わりに、vocō や appellō を用いてもよいと思われます(Latin for Beginners_1777 参照)。

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Latin for Beginners_1787

【本文】
10. Inter Helvētiōs quis erat quī nōbilior illō esset ?

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

10. ヘルウェティイ族の中で、あの人〔彼〕よりも有名〔高貴〕であるような人は誰であったか。
(解説)
 前置詞 inter は対格の語を取り、「~の中で、~の間で」等の意味を表します。
 quī ... esset は関係代名詞節ですが、ここでは、先行詞 is が省略されているものと解してみました(Latin for Beginners_1769, 1785 参照)。この解釈の他に、quis を先行詞と解することもできるでしょうか。その場合には、直訳すると「... 有名であるような誰がいたか。」などとなるでしょうか。いずれにしても、関係代名詞節の動詞は接続法になっていますので、“特性又は記述の接続法”の構文と解して、「... である“ような”」と訳してみました(Latin for Beginners_1771 参照)。
 nōbilior は nōbilis,-e(有名な;高貴な)の比較級・単数主格男性形です(Latin for Beginners_1205, 1209 参照)。
 illō は指示代名詞 ille, illa, illud(あれ;あの)の単数奪格男性形です(Latin for Beginners_1125 参照)。「彼」と訳してもよいかと思われます。この奪格は“比較級を伴う奪格”で、「~より」の意味を表します(Latin for Beginners_1244 参照)。この「あの人より」は quam を用いて quam ille と表すこともできるかと思われます。
 esset は sum の接続法3人称単数未完了過去形です(Latin for Beginners_1529 参照)。主節の erat との時制の一致の法則が働いています。

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