Latin for Beginners_871

【本文】
LESSON XLIII
THE THIRD DECLENSION ・ I-STEMS

 241. To decline a noun of the third declension correctly we must know whether or not it is an i-stem. Nouns with i-stems are

【語句】
correctly:正しく、正確に
whether or not ~:~かどうか

【訳文】
第43課
第3変化 ・ i-語幹

 241. 第3変化名詞を正確に格変化させるためには、その名詞が i-語幹であるか否かを知らなければならない。i-語幹を持つ名詞は以下のようなものである。

【コメント】
 第3変化名詞には、前回まで学習してきた子音語幹の他に、i-語幹があります(Latin for Beginners_803 参照)。次回からは、i-語幹の名詞について学習していきます。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_872

【本文】
 1. Masculines and feminines:

 a. Nouns in -ēs and -is with the same number of syllables in the genitive as in the nominative. Thus caedēs, caedis, is an i-stem, but mīles, mīlitis, is a consonant stem.

【訳文】
 1. 男性名詞及び女性名詞:

 a. -ēs 及び -is で終わる名詞であって、〔単数〕属格において〔単数〕主格と同じ数の音節を持つもの。したがって、caedēs, caedis は i-語幹であるが、mīles, mīlitis は子音語幹である。

【新出ラテン語句】
caedēs

【コメント】
 cae-dēs(単数主格)と cae-dis(単数属格)はともに2音節で音節の数は同じです。したがって、caedēs は i-語幹の第3変化名詞です。他方、mī-les(単数主格)は2音節ですが、mī-li-tis(単数属格)は3音節で、音節の数が異なります。したがって、mīles は i-語幹ではなく、子音語幹の第3変化名詞です(なお、mīles は語末が -ēs で終わってもいません。)。
 このように、ここでは、単数主格と単数属格で音節の数が同じであるということが重要な判断要素になっていますが、“音節の数が同じである”ことを、英語では特に parisyllabic(パリシラビック;同数音節の)と呼ぶことがあるようです。
 それにしても、i-語幹名詞の例の最初に caedēs(殺害)という単語が出てくるところは、なかなかに古代ローマ的ということでしょうか。

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Latin for Beginners_873

【本文】
 b. Nouns in -ns and -rs.
 c. Nouns of one syllable in -s or -x preceded by a consonant.

【語句】
precede:~に先立つ、~に先行する

【訳文】
 b. -ns 及び -rs で終わる名詞
 c. -s 又は -x で終わり、子音がその前に付く1音節の名詞

【コメント】
 これらの名詞も i-語幹の第3変化名詞になります。
 in -s or -x preceded by a consonant の部分は、直訳すると「子音によって先行される -s 又は -x で終わる…」となるでしょうか。

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Latin for Beginners_874

【本文】
 2. Neuters in -e, -al, and -ar.

【訳文】
 2. -e, -al 及び -ar で終わる中性名詞

【コメント】
 第3変化の中性名詞では、語末が -e, -al, -ar で終わるものが i-語幹になります。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_875

【本文】
 242. The declension of i-stems is nearly the same as that of consonant stems. Note the following differences:

【語句】
nearly:ほとんど、ほぼ

【訳文】
 242. i-語幹の格変化は、子音語幹のそれとほとんど同じである。以下の相違点に留意すること。

【コメント】
 that of consonant stems の that は the declension のことを指しています。
 相違点については、次回以降に読みます。

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Latin for Beginners_876

【本文】
 a. Masculines and feminines have -ium in the genitive plural and -īs or -ēs in the accusative plural.

【訳文】
 a. 男性名詞及び女性名詞は、複数属格で -ium の語形を、また、複数対格で -īs 又は -ēs の語形をもつ。

【コメント】
 具体例は今後みていきますが、i-語幹の第3変化名詞の最大の特徴は、複数属格が -um ではなく -ium という語形になることだと思います。

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Latin for Beginners_877

【本文】
 b. Neuters have in the ablative singular, and an -i- in every form of the plural.

【訳文】
 b. 中性名詞は、単数奪格で -ī の語形をもち、また、複数形の全ての変化形に -i- を含む。

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Latin for Beginners_878

【本文】
 243. Masculine and Feminine I-Stems. Masculine and feminine i-stems are declined as follows:

【訳文】
 243. i-語幹の男性名詞及び女性名詞 i-語幹の男性名詞及び女性名詞は以下のように格変化する。

【コメント】
 as follows は次回以降読みます。

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Latin for Beginners_879

【本文】

  caedēs, f.,       
 slaughter
hostis, m.,        
 enemy
urbs, f.,        
 city
cliēns, m.,
 retainer
STEMS     caedi- hosti- urbi- clienti-
BASES caed- host- urb- client-


【語句】
slaughter:屠殺、虐殺
retainer:家来、従者

【訳文】

  caedēs, f.,         
 屠殺、虐殺
hostis, m.,       
 敵
urbs, f.,        
 都市
cliēns, m.,
 被保護民、家来
語幹    caedi- hosti- urbi- clienti-
語根 caed- host- urb- client-


【新出ラテン語句】
cliēns hostis urbs

【コメント】
 語幹(stem)と語根(base)については、Latin for Beginners_798 以下を御参照ください。
 i-語幹の第3変化名詞では、「語根」は格変化で変化しない部分、「語幹」は語根に -i- を加えたものになっているようです。

 caedēs は、単数主格が -ēs で終わり、単数属格が caedis となり、単数主格と単数属格で音節数が同じ(parisyllabic)です。したがって、caedēs§241-1-a により i-語幹の第3変化名詞です。
 hostis は、単数主格が -is で終わり、単数属格が hostis となり、単数主格と単数属格で音節数が同じ(parisyllabic)です。したがって、hostis§241-1-a により i-語幹の第3変化名詞です。
 urbs は、単数主格が -s で終わる1音節の名詞であり、その前に子音 b が付いています。したがって、urbs は§241-1-c により i-語幹の第3変化名詞です。
 なお、urbs は「ウルプス」と発音されることになります(Latin for Beginners_97 参照)。
 cliēns は、単数主格が -ns で終わります。したがって、cliēns は§241-1-b により i-語幹の第3変化名詞です。

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Latin for Beginners_880

【本文】

  caedēs hostis urbs cliēns  
 

SINGULAR

TERMINATIONS
M. AND F.

Nom.
Gen.
Dat.
Acc.  
Abl.
caedēs
caedis
caedī
caedem    
caede
hostis
hostis
hostī
hostem    
hoste
urbs
urbis
urbī
urbem    
urbe
cliēns(1)
clientis
clientī
clientem    
cliente
-s,-is, or -ēs
-is

-em
(-im)
-e ()


【訳文】

  caedēs hostis urbs cliēns  
 

単  数

語  尾
男性名詞及び
女性名詞

主格
属格
与格
対格  
奪格
caedēs 
caedis
caedī
caedem    
caede
hostis
hostis
hostī
hostem    
hoste
urbs
urbis
urbī
urbem   
urbe
cliēns(1)
clientis
clientī
clientem    
cliente
-s,-is, 又は -ēs
-is

-em
(-im)
-e ()


【コメント】
 注(1)は次回読みます。
 ここに挙げられている i-語幹の第3変化名詞の単数形の格変化は子音語幹の第3変化名詞のそれと同じであることを御確認願います(例えば、Latin for Beginners_807 参照)。

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Latin for Beginners_881

【本文】
 (1) Observe that the vowel before -ns is long, but that it is shortened before -nt. Cf.§12.2, 3.

【語句】
shorten:短くする、縮める

【訳文】
 (1) -ns の前の母音は長いが、それは -nt の前では短くなることに注意すること。§12.2, 3 参照。

【コメント】
 cliēns(被保護民)の -ē- は -ns の前にありますので長母音です。他方、単数属格以下の各変化形 clientis, clientī 等では、-e- は -nt の前にありますので短母音になります。

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Latin for Beginners_882

【本文】

  caedēs hostis urbs cliēns  
 

PLURAL

TERMINATIONS
M. AND F.

Nom. 
Gen.
Dat.
Acc.
Abl.
caedēs
caedium
caedibus
caedīs, -ēs   
caedibus
hostēs
hostium
hostibus
hostīs, -ēs   
hostibus
urbēs
urbium
urbibus
urbīs, -ēs   
urbibus
clientēs
clientium
clientibus
clientīs, -ēs   
clientibus
  -ēs
  -ium
  -ibus
  -īs, -ēs
  -ibus


【訳文】

  caedēs hostis urbs cliēns  
 

複  数

語  尾
男性名詞及び
女性名詞

主格    
属格
与格
対格
奪格
caedēs
caedium
caedibus
caedīs, -ēs   
caedibus
hostēs
hostium
hostibus
hostīs, -ēs   
hostibus
urbēs
urbium
urbibus
urbīs, -ēs   
urbibus
clientēs
clientium
clientibus
clientīs, -ēs   
clientibus
  -ēs
  -ium
  -ibus
  -īs, -ēs
  -ibus


【コメント】
 ここに挙げられている i-語幹の第3変化名詞の複数形の格変化は子音語幹の第3変化名詞のそれと同じであるものが多いですが(例えば、Latin for Beginners_807 参照)、属格と対格において違いがあることを御確認願います(Latin for Beginners_876 参照)。

 子音語幹と i-語幹の男性名詞及び女性名詞で、格変化の語尾を対比させてみると以下のようになります(単数主格には多様な語形がありますので、省略します。)。

  子音語幹       i-語幹       
 

単  数

属格  
与格
対格
奪格
 -is
 -ī
 -em
 -e
 -is
 -ī
 -em
(-im)
 -e ()
 

複  数

主格
属格
与格
対格
奪格
 -ēs
 -um
 -ibus
 -ēs
 -ibus
 -ēs
 -ium
 -ibus
 -īs, -ēs
 -ibus

 ※ 下線部分は子音語幹と i-語幹で語形が異なる部分です。

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Latin for Beginners_883

【本文】
 1. avis, cīvis, fīnis, ignis, nāvis have the ablative singular in or -e.

【訳文】
 1. avis, cīvis, fīnis, ignis, nāvis は、-ī 又は -e で終わる単数奪格形を持つ。

【新出ラテン語句】
avis cīvis fīnis ignis nāvis

【コメント】
 これらの名詞には、単数奪格形として -e で終わるものの他、-ī で終わるものがあるようです。-ī で終わるものは、語形が単数与格と同じになりますので、実際の文中では、単数与格として用いられているのか、それとも、単数奪格として用いられているのかの区別に十分注意する必要があります。
 これらの5語の頭文字を適当に並べ替えると、特に意味はありませんが、IF CAN となります。I(=ignis) F(=fīnis) は語尾が -nis で終わる男性名詞であり、C(=cīvis) A(=avis) N(=nāvis) は語尾が -vis で終わる女性名詞(ただし、cīvis は男性名詞でもあります。)であります。多少なりとも記憶を助ける工夫(mnemonic device)となれば幸いです。

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Latin for Beginners_884

【本文】
 2. turris has accusative turrim and ablative turrī or turre.

【訳文】
 2. turris の〔単数〕対格は turrim であり、〔単数〕奪格は turrī 又は turre である。

【新出ラテン語句】
turris

【コメント】
 本文を直訳すると「turris は対格 turrim と奪格 turrī 又は turre を持つ」となります。
 turris(塔)の対格は
turrem ではなく turrim となることに御注意願います。また、前回読んだ“IF CAN 名詞”と同様に、turris にも turrī の形の奪格があります。

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Latin for Beginners_885

【本文】
 244. Neuter I-Stems. Neuter i-stems are declined as follows:

【訳文】
 244. i-語幹の中性名詞 i-語幹の中性名詞は以下のように格変化する。

【コメント】
 as follows は次回以降読みます。

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