Latin for Beginners_1884

【本文】
7. (5)Whom shall we employ to look after the grain supply ?

(5) Compare the second sentence in the Latin above.

【語句】
look after:~の世話をする、~の面倒を見る

【訳文】
7. (5)我々は、穀物供給の世話をするために、誰を雇おうか。

(5) 上述のラテン文の第2文と比較せよ。

【コメント】
 注(5)は、§411 の I の第2文を指しています。

 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

7. Cui negōtium dabimus reī frūmentāriae cūrandae ?
(解説)
 「~を雇う」は、人(与格)+ negōtium dōを用いました(Latin for Beginners_1864 参照)。
 「誰を」は、疑問代名詞 quis(誰)の単数与格を用いました(Latin for Beginners_784 参照)。
 「穀物供給」は rēs frūmentāria を、また、「世話をする」は cūrō を用いました(Latin for Beginners_1869 参照)。
 「~するために、雇う」は、注(5)を参考に、「~する(ことの)仕事を与える」と解してみました。そこで、「穀物供給の世話をすることの」は、cūrō の動名詞の属格を用いて cūrandī rem frūmentāriam としてもよいのでしょうが、注(5)のラテン文のように cūrō の動形容詞を用いて、reī frūmentāriae cūrandae と表す方がよりよいものと考えました(Latin for Beginners_1856 も参照)。
 「(私たちは)雇おうか」は、 の直説法能動相1人称複数未来形を用いてみました。

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Latin for Beginners_1883

【本文】
6. To lead the line of battle (4)belongs to the general.

(4) Compare the first sentence.

【語句】
line of battle:戦列
general:将軍

【訳文】
6. 戦列を率いることは将軍のものである。(4)

(4) 第1文と比較せよ。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

6. Aciem dūcere est imperātōris.
(解説)
 「戦列」は、第5変化女性名詞 aciēs を用いました。
 「率いること」は、dūcō の不定法能動相現在形 dūcere を用いました。「~すること」が文の主語(主格)になる場合には、動名詞ではなく不定法を用います(Latin for Beginners_734, 735, 736; 1836, 1837 参照)。
 「~に属する、~のものである」は、第1文と同様に、“述語となる属格”で表しました(Latin for Beginners_1863 参照)。
 「将軍」は、imperātor を用いました。
 不定法が主語となり、述語の属格を用いた文例については、Latin for Beginners_1873 を御参照ください。

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Latin for Beginners_1882

【本文】
5. The mind of the Gauls is eager for revolution and for undertaking wars.

【語句】
revolution:革命
undertake:引き受ける、企てる、着手する、始める

【訳文】
5. ガリア人の精神は、革命を、そして、戦争を企てることを熱望している。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

5. Animus [Mēns] Gallōrum novīs rēbus et bellīs suscipiendīs studet.
(解説)
 「精神」には、animus や mēns を用いることができるかと思われます。
 「~を熱望する」は、与格+ studeōを用いました(Latin for Beginners_502 参照)。
 「革命を熱望する」は、novīs rēbus studeōを用いました(Latin for Beginners_1865 参照)。
 「企てる」は、suscipiō(引き受ける、企てる)を用いてみました。
 「戦争を企てることを」は、仮に動名詞を用いて表すと bella suscipiendō(studet に係るので与格になります。)となりそうですが、“動名詞+目的語”は動形容詞を用いて表さなければなりませんので(Latin for Beginners_1856 参照)、上述のように bellīs(中性名詞・複数与格) ← suscipiendīs(動形容詞・複数与格中性形)と表してみました。なお、いずれの場合も、英文では wars と複数形になっていますので、bellum(戦争)の複数形を用いてみました。

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Latin for Beginners_1881

【本文】
4. Soon the cavalry will come (3)to seek supplies.

(3) Use the genitive with causā. Where should causā stand ?

【語句】
cavalry:騎兵隊
supplies:糧食

【訳文】
4. まもなく、騎兵隊が、糧食を求めるために(3)来るだろう。

(3) causā を伴う属格を用いること。causā はどこに位置すべきであるか。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

4. Mox equitātus commeātūs petendī causā veniet.
(解説)
 「まもなく」は、mox を用いました。
 「騎兵隊」は、equitātus を用いました。
 「糧食」は、第4変化男性名詞 commeātus,-ūs を用いました。また、「求める」は、petō を用いましたが、quaerō を用いてもよいでしょうか。
 「~するために」は、ここでは、注(3)にあるように、動名詞・動形容詞の属格+ causāの構文を用いました。causā は必ず属格の後ろに置きます(Latin for Beginners_1857, 1858 参照)。
 ここでは、「求める」に目的語「糧食を」が付いていますので、動形容詞を用いて、
   commeātūs(男性名詞・単数属格) ← petendī 又は quaerendī(動形容詞・単数属格男性形) → causā
と表してみました。これを動名詞を用いて表してみると、
   commeātum(目的語・対格) → petendī(動名詞・属格) → causā
となると思われます。
 「来るだろう」は、veniō(来る)の3人称単数未来形を用いました。

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Latin for Beginners_1880

【本文】
3. The scouts found a hill suitable for fortifying very near to the river.

【語句】
fortify:要塞を築く、防備を固める

【訳文】
3. 斥候たちは、河にとても近いところにある、城壁を築くのに適した丘を見つけた。

【コメント】
 very near ... は、hill に係る形容詞句として訳してみました。

 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

3. Explōrātōrēs repperērunt collem idōneum mūniendō proximum fluviō.
(解説)
 「見つけた」は、reperiō の3人称複数完了形 repperērunt を用いました。
 「丘」は第3変化男性名詞 collis,-is を用いました(Latin for Beginners_913 参照)。
 「~に適した」は、idōneus +与格で表しました(Latin for Beginners_474 参照)。
 「城壁を築くのに」は、mūniō の動名詞の与格 mūniendō を用いました(Latin for Beginners_1871 参照)。
 「~にとても近い」は、proximus +与格で表してみました(Latin for Beginners_474 参照)。proximus は、原級を持たない形容詞 ―, propior, proximus の最上級です(Latin for Beginners_1296 参照)。ここでは、比較の対象を伴わない“絶対的用法”なので、「とても近い」の意味を表し得るものと考えてみました。
 「河」は fluvius を用いましたが、flūmen(単数与格は flūminī)を用いてもよいでしょうか。
 idōneum と proximum は、いずれも collem に係らせてみました。なお、もし本文の near を副詞と解して、「~のとても近くで」と訳すとすると、proximum の代わりに副詞 proximē を用いることになるでしょうか。

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Latin for Beginners_1879

【本文】
2. Men very skillful in the art of war were sent (2)to capture the town.

(2) Use the gerundive with ad.

【語句】
capture:捕らえる、捕まえる、占領する、攻略する

【訳文】
2. 戦争の技術に非常に熟練した男たちが、その町を占領するために(2)送られた。

(2) ad を伴う動形容詞を用いること。

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

2. Virī reī mīlitāris perītissimī missī sunt ad oppidum capiendum.
(解説)
 「戦争の技術に非常に熟練した」は、reī mīlitāris perītissimus を用いました(Latin for Beginners_1866 参照)。
 men は、virī(男たち)を用いて直訳してみましたが、「兵士たち」の意味に解して mīlitēs を用いたり、形容詞の複数主格男性形 perītissimī を単独で名詞として用いたりすることも可能でしょうか。
 「~するために」は、注(2)にあるように、ad +動名詞・動形容詞の構文を用いました(Latin for Beginners_1857 参照)。ここでは、「町を」という目的語が付いていますので、“動名詞+目的語”の代わりに“名詞+動形容詞”を用いて ad oppidum capiendum と表してみました(Latin for Beginners_1856 参照)。
 すなわち、
   ad ← oppidum(中性名詞・単数対格) ← capiendum(動形容詞・単数対格中性形)
となります。これを仮に動名詞を用いて表してみると、
   ad ← capiendum(動名詞・対格) ← oppidum(目的語・対格)
となるでしょう。この場合、たまたま、動名詞を用いても動形容詞を用いても、oppidum, capiendum の語形は同じになりました。

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Latin for Beginners_1878

【本文】
II.
1. These ornaments (1)belong to Cornelia.

(1) belong toare of.

【語句】
ornament:装飾品、飾り
belong to ~:~に属する、~のものである

【訳文】
II.
1. これらの装飾品はコルネリアのものである。(1)

(1) ~に属する = ~のものである

【コメント】
 本文をラテン語に訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

1. Haec ōrnāmenta sunt Cornēliae.
(解説)
 「装飾品」は、ōrnāmentum を用いてみました。
 「~のものである」は、“述語となる属格”を用いて表してみました(Latin for Beginners_1863 参照)。ここでは、Cornēliae が述語となる属格です。
 注(1)は、述語となる属格を用いるようにとの趣旨の注であると思われます。

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Latin for Beginners_1877

【本文】
10. Spatium neque arma capiendī(2) neque auxilī petendī(2) datum est.

(2) Which of these expressions is gerund and which gerundive ?

【訳文】
10. Spatium neque arma capiendī(2) neque auxilī petendī(2) datum est.

(2) これらの表現のどちらが動名詞であるか、また、どちらが動形容詞であるか。

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

10. 武器を取る時間も、援助を求める時間も与えられなかった。
(解説)
 neque ... neque ~ は、「... も ~ もない」の意味です。
 arma capiendī は動名詞を用いた構文です。capiendī は capiō(取る)の動名詞の属格で、spatium(時間、余裕)に係っています。また、arma(武器を)は capiendī の目的語の対格です。なお、これを動形容詞を用いて書き換えれば、armōrum capiendōrum となると思われます。
 他方、auxilī petendī は動形容詞を用いた構文です。auxilī は auxilium(援助)の単数属格で、spatium に係っています(単数属格が auxilī となることについては Latin for Beginners_308 を御参照ください。)。また、petendī は petō(求める)の動形容詞の単数属格中性形で、auxilī に係っています。なお、これを動名詞を用いて書き換えれば、auxilium petendī となると思われます。
 目的語を伴う動名詞が属格になる場合には、動名詞を用いても、動形容詞を用いてもよく、いずれの表現も可能なようです(Latin for Beginners_1848, 1856 参照)。
 注(2)の質問に答えるとすれば、capiendī が動名詞であり、petendī が動形容詞です。

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Latin for Beginners_1876

【本文】
9. Hostēs tam celeriter prōgressī sunt ut spatium pīla in hostīs iaciendī nōn darētur.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

9. 敵はとても素早く前進したので、槍を敵に投げ込む余裕が与えられなかった。
(解説)
 prōgressī sunt は形式所相動詞 prōgredior(前進する、進む)の3人称複数完了形(男性形)です。
 tam ... ut nōn +接続法は、“結果の接続法”の構文で「とても ... なので ~ ない」の意味です(Latin for Beginners_1732, 1733, 1737 参照)。
 iaciendī は iaciō(投げる)の動名詞の属格で、spatium(余裕、時間)に係っています。この動名詞は目的語 pīla(槍を)を伴っていますが、属格ですので動形容詞を用いなくてもよいようです(Latin for Beginners_1848, 1856 参照)。
 spatium には、空間的な意味(余地、間隔、距離、空間)と時間的な意味(余裕、時間)があるようですが、ここでは、敵の動きが速かったので、槍を投げ込む時間的な余裕がなかったという文意に解して、「(時間の)余裕」と訳してみました。
 darētur は dō(与える)の接続法受動相3人称単数未完了過去形です。主節の完了形の動詞との時制の一致により第二次時制(未完了過去形)になっているものと思われます。

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Latin for Beginners_1875

【本文】
8. Erant quī arma trādere nōllent.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

8. 武器を引き渡したがらないような人々がいた。
(解説)
 erant quī ... は、「... 人たちがいた」の意味です(Latin for Beginners_1785 参照)。
 trādere は trādō(引き渡す)の不定法能動相現在形です。
 nōlō +不定法は、「~することを欲しない」の意味です(Latin for Beginners_1680 参照)。nōllent は nōlō の接続法3人称複数未完了過去形です(Latin for Beginners_1678 参照)。主節の動詞との時制の一致により未完了過去形になっているものと思われます(Latin for Beginners_1537 参照)。
 quī 節の動詞が接続法になっていますが、この接続法は“特性又は記述の接続法”と思われます(Latin for Beginners_1763, 1771 参照)。そこで、ここでは「... するような」と訳してみました。

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Latin for Beginners_1874

【本文】
7. Hōc proeliō factō quīdam ex hostibus ad pācem petendam vēnērunt.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

7. この戦いが行われた後、敵のうちのある者たちが平和を求めるためにやって来た。
(解説)
 hōc proeliō factō“絶対的奪格”です。ここでは、完了受動分詞が用いられていますので、「~された後」と訳してみました(Latin for Beginners_1691, 1693 参照)。proelium faciō は「戦いをする、戦う」の意味です。
 quīdam は不定代名詞で「ある者、誰か」の意味です(Latin for Beginners_1156 参照)。ここでは複数主格男性形になっています(Latin for Beginners_1157 参照)。
 quīdam ex +奪格は、「~のうちのある者、~のうちの誰か」の意味になるものと思われます(Latin for Beginners_1711 参照)。
 ad pācem petendam は「平和を求めるために」の意味で、目的を表す表現です。動名詞を用いて仮に書いてみると ad petendum pācem となりますが、“動名詞+目的語”は“名詞+動形容詞”に書き換えられますので、本文のようになります(Latin for Beginners_1856 参照)。また、ad +動名詞・動形容詞が目的を表すことについては、Latin for Beginners_1857 を御参照ください。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1873

【本文】
6. Iubēre est rēgīnae(1) et pārēre est multitūdinis.(1)

(1) Predicate genitive.

【訳文】
6. Iubēre est rēgīnae(1) et pārēre est multitūdinis.(1)

(1) 述語となる属格

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

6. 命令することは女王のものであり、服従することは民衆のものである。
(解説)
 述語となる属格は、「~のもの」という所有の意味を表します(Latin for Beginners_1862, 1863 参照)。
 ここでは、所有されるもの(文の主語)が動詞の不定法になっています(Latin for Beginners_734, 735, 736 参照)。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1872

【本文】
5. Nūper hae gentēs novīs rēbus studēbant; mox iīs persuādēbō ut Caesarī sē suaque omnia dēdant.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

5. 最近、これらの部族は革命を熱望していた。しかし、まもなく、私が、自分自身とその全ての所有物をカエサルに引き渡すよう彼らを説得しよう。
(解説)
 nūper(最近)は、直近の過去を表す副詞です。これに対して、mox(やがて、すぐに、まもなく)は、直近の未来を表す副詞です(語彙の mox と nūper の項参照)。本文の前半と後半がセミコロンを挟んで時間的に対比されているようです。ここでは、セミコロンの部分を「しかし」でつないで訳してみました。
 novīs rēbus studeō は「革命を熱望する」の意味の慣用表現です(Latin for Beginners_1865 参照)。
 与格+ persuādeō + ut +接続法は、「するよう~を説得する」の意味の表現です(Latin for Beginners_1568, 1572, 1576, 1577 参照)。
 sē suaque omnia は「自分自身とその全ての持ち物を」の意味です(Latin for Beginners_1867 参照)。
 dēdant は dēdō(引き渡す)の接続法能動相3人称複数現在形です。

-初学者のためのラテン語-

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Latin for Beginners_1871

【本文】
4. Imperātor iussit explōrātōrēs locum idōneum mūniendō reperīre.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

4. 最高司令官は斥候たちに城壁を築くのに適した場所を見つけるよう命令した。
(解説)
 対格+不定法+ iubeōは、「~にするよう命じる」の意味です(Latin for Beginners_728 参照)。
 locum は reperīre の目的語です。また、形容詞 idōneum は locum に係っています。
 idōneus +与格は、「~に適した」の意味です(Latin for Beginners_473, 474 参照)。ここでは、与格として、動詞 mūniō(城壁を築く)の動名詞の与格 mūniendō が用いられています。この動詞には目的語が付いていませんので、動形容詞ではなく、動名詞がそのまま用いられています。

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Latin for Beginners_1870

【本文】
3. Lēgātī nōn sōlum audiendī causā sed etiam dīcendī causā vēnērunt.

【コメント】
 本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。

3. 使節は、聞くためだけでなく、言うためにも、やって来た。
(解説)
 lēgātus は「使節」や「副官」といった意味ですが、ここでは「使節」と訳してみました。
 nōn sōlum ... sed etiam ~ は、「... だけでなく ~もまた」の意味です。
 動名詞・動形容詞の属格+ causāは、「~するために」の意味で目的を表します(Latin for Beginners_1857 参照)。
 audiendī, dīcendī は、それぞれ、audiō(聞く)、dīcō(言う)の動名詞の属格です。これらには目的語が付いてませんので、動名詞のままで causā に係っていますLatin for Beginners_1858 参照)。

-初学者のためのラテン語-

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