あるニヒリストの思考

日々の思いを綴る

日本人はどれほど愚かなのか。(日本、滅びの国へ(その9))

2022-12-17 17:11:42 | 思想
岸田総理は敵基地攻撃能力のある武器を備えるために増税すると言う。どれだけ中国、北朝鮮の軍事力が脅威であっても、相手の軍事基地を先制攻撃すれば、相手国は復讐戦に燃えるのは当然である。全面的な戦争になるのは間違いない。自衛隊員だけでなく訓練を受けていない一般国民も、相手国の兵士を殺し、相手国の兵士に殺されることになる。さらに、増税すれば、先進国の最低ラインの賃金で暮らしている国民は一層貧しくなる。小学生でも、三食食べられない者も珍しくない。岸田総理は、国民の貧困、疲弊を無視して、海外に何兆円もの援助を約束している。しかし、日本国民は、ほんの一部の人を除いて、敵基地攻撃能力の武器の装備、増税に反対する声を上げていない。海外では、死を賭して、国民がデモ行進をしている。イランではヒジャブ着用の義務を犯したとして22歳の女性を逮捕し殺した道徳警察に対して、ミャンマーではクーデターを起こして民主主義を踏みにじった軍事政権に対して、アフガニスタンでは女性の権利を踏みにじっているタリバン政権に対して。それらに比べて、日本国民はあまりに愚かである。臆病で知恵がないのか。座して死を待つのか。

野党がだらしないから政権が執れないのではない。(日本、滅びの国へ(その8))

2022-12-17 10:43:14 | 思想
野党がだらしないから政権が執れないのではない。日本の大衆は本質的に保守的で、長いものに巻かれることを良しとする体質だから、立憲民主党、共産党、社民党などの野党が支持されないのである。自民党、公明党に何人まともな政治家が存在するか。皆無ではないか。それでも、大衆は自民党・公明党の連立政権を支持するのである。世界平和家庭連合(旧統一教会)は、日本人を収奪し、日本の政治家を使って日本を支配しようと目論んでいた。その日本の政治家の多くが自民党に所属していた。右翼は、反日という言葉を使って、国益に反していると思った者たちを批判してきた。批判された者は左翼や自由主義者だった。今や、真の反日は自民党、公明党の政治家であることが明らかになった。公明党も、創価学会の配下にあるからである。創価学会も、世界平和家庭連合(旧統一教会)と同じように、信者を収奪してきたのである。それでも、日本の大衆は自民党・公明党の連立政権を支持するのである。それはなぜか。現在の政権与党だからである。自民党・公明党の連立政権が良い政治を行っているから支持しているのではない。立憲民主党、共産党、社民党などの野党が政権を執れば、日本が変革をされるから、自民党・公明党の連立政権を支持するのである。日本の大衆は変革を恐れるのである。何が何でも、現在の体制を維持したいのである。そうすれば、現在の自分の自我(ステータス、地位、身分、立場)が維持されるからである。学校で、いじめ事件が絶えないのは、ほとんどすべての生徒が現在の自分の自我を維持するために、自らもいじめっ子グループに入るか見て見ぬふりかするからである。このような意識構造に大衆ある限り、日本の政治は悪くなることがあっても、良くなることはない。おそらく、日本は、早晩、自民党、公明党とともに滅びるだろう。

日本人は幼児なのか。(日本、滅びの国へ(その7))

2022-12-17 10:41:31 | 思想
ロシアがウクライナを侵攻し、北朝鮮の弾道ミサイルが日本近海に落下するのを見て、岸田総理をはじめとして自民党の国会議員が「敵基地攻撃能力を持たなければいけない、敵基地攻撃能力を持って、敵が日本を攻める前にそこをたたけばよい。また、敵基地攻撃能力を持てば、うかつに攻められない。その装備のために軍事費を増やさなければならない。」と言うと、国民の大半は賛成に回った。しかし、日本が一つの敵基地を先制攻撃してそこを破壊すれば、敵国は復讐に燃えて、あらゆる手段を駆使して、日本を攻めるだろう。それは、太平洋戦争で、日本がアメリカの真珠湾軍港を先制攻撃したつけが、広島・長崎の核攻撃による破壊、特攻隊による自己犠牲、そして、みじめな敗戦であったことからも理解できる。また、敵基地攻撃能力を持てばうかつに攻められないか。そのようなことはない。核は持たない国は容易に核を持つ国によって攻められる。アフガニスタン、イラク、ウクライナを見ればよい。では、日本は核を持てばよいのか。日本が核を持てば、第二次世界大戦で、日本に侵略されたアジア諸国は過去の亡霊のよみがえりを警戒して、敵視政策をとるだろう。また、日本を隷属化して操っているアメリカが、日本が同等になるとして許さないだろう。そして、国連憲章で、敵国条項の対象国になっている日本は、いかなる国から敵基地攻撃能力・核保有を理由に攻められても、文句が言えないことになっている。だから、敵基地攻撃能力を持つこと、そして、軍事費を増やすことは、マイナスでしかない。軍事費を増やして敵基地攻撃能力を持てば攻められない国になるという考えは幻想でしかない。幼児の発想である。さて、それではどうすれば良いのか。言うまでもなく、したたかな外交政策である。一つの大国に頼ることなく、八方美人にふるまうことである。東南アジアの国々がそうしているではないか。日本よりも軍事力が劣っているが、一国に偏らず、したたかな外交政策で乗り切り、戦争を仕掛けられたことは一度もない。