おじさんの映画三昧

旧作を含めほぼ毎日映画を見ております。
それらの映画評(ほとんど感想文ですが)を掲載していきます。

宇宙戦争

2024-09-17 07:17:01 | 映画
「宇宙戦争」 2005年     アメリカ


監督 スティーヴン・スピルバーグ              
出演 トム・クルーズ ダコタ・ファニング ティム・ロビンス
   ミランダ・オットー ダニエル・フランゼーゼ 
           
ストーリー
雲ひとつない晴天に包まれた、アメリカ東部のある町に異変は突然起こった。
上空で発生した激しい稲光の一つは地上にまで達し、その下で巨大な何かが大地を震わせうごめき始めた。
そこに居合わせたレイ(トム・クルーズ)は、この常識では考えられない現象に直面し、恐怖に怯える人々と共に状況を見守る。
そして人類が体験したことのない異星人の襲撃が目前で始まった。
侵略者が操る”トライポッド”が地底よりその巨大な姿を現し、地球侵略を開始したのだ。
何とか家にたどり着いたレイは、テレビのニュースで世界16カ国が同時に襲われたことを知る。
レイは息子のロビー(ジャスティン・チャットウィン)と娘レイチェル(ダコタ・ファニング)を連れ、安全と思われる土地へと逃げる準備をする。
侵略者を前に戦う術を持たない人間たちは、今、世界のいたるところで難民と化していく。
そして極限の恐怖は瞬く間に全世界に広がり、地球の支配者である人類を追い詰めていった。
愛するものが消えていくとき、人類に残されたのは愛と勇気だけだった・・・。


寸評
導入部の地下から彼らが操るトライポッドが出てくるところは圧巻。
地割れのシーンを始め建物や高速道路のの崩壊シーンなどが圧倒的な迫力で迫ってくる。
「プライベート・ライアン」でもそうだったけど、冒頭のこのシーンを見るだけでも一見の価値ありという映画だ。
ただ全体としては、スピルバーグもスタミナ切れを起こしたのかな?と言うのが第一印象。
テレビクルーの登場も唐突だし、レイの犯す殺人の必然性も希薄だと思う。
特に最後の処理は尻切れトンボでこの作品を軽いものにしている。
(もっとも、新型コロナのパンデミックを経験したことを思えば、これもありかも)
家族の信頼が取り戻せたのかも良くわからないし、侵略者の攻撃から逃れる事が出来るプロセスがこれまた余りにも唐突過ぎる。
「いくらファーストシーンとつなげていると言ってもなあ~」と呟きたくなる結末だ。
妹のレイチェルは兄のロビーを信頼しているし、ロビーも妹を勇気付けたりして守ってやる。
そのロビーが戦いにに参加するプロセスはアメリカ的だと感じてイラク戦争を連想しなくもない。
ただこの映画は父と子供の信頼回復の物語でもあり、むしろそちらがメインテーマかとすら思われる。
だから劇場を出る時なっても、この家族がこの後どうなったのかのイメージがもてなかったことが一番の不満だ。
しかし、2時間を退屈させずに画面に引き付ける映像技術は流石と言えるものがあって、映画は家族皆で楽しめる娯楽なのだと感じさせてくれる作品でもあった。
一番面白かったのは、「大阪では3つやっつけたそうだ。日本人に出来て我々に出来ない筈はない」との会話が出てくるところ。
大阪城を背景に自衛隊がやっつけている所をニュース挿入してほしかったな。
それじゃゴジラ映画になってしまうか・・・。
公開場所に応じて撮り分けしとけば愉快だろうな。


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