猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

歩いてみれば...

2005年06月23日 05時18分51秒 | お出かけ
我が家の周辺は、昔城下町だった。
いや。「城下町の定義」に当てはめると、正確にはそうでないかもしれないが、少なくとも、1430年代頃に城が築かれ、それが150年間ほど存在していたことは間違いない。
城の跡地には現在でも土塁、空堀などが残っていて、往事を偲ぶことが出来るようになっている。

さらにこの周辺には、城址を中心としてお寺も数多くあり、散策するにはうってつけ。
引っ越してきた当初は歩くのがあまり好きではなかった我々も、ここに住むうちにお散歩が大好きになってしまったほどだから、古い町の魅力には計り知れないものがある。

特に私が惹かれるのは、人の手で作られたものたち。
思いや、こだわりが感じられて興味深いそれらは、例えば道祖神、例えば手水鉢など、数え上げればきりがなく、思いが込められた遺物は時代を超えて、私たちの心に何かを訴えかけてくる...。

写真の手水鉢は明治35年(1902年)に作られたもの。ご近所のお寺にあるのだが、その大胆な、意匠を凝らした作りには、ハッと息を呑むものがある。
TVもネットもない時代には、想像力が大いにものをいったのだろうが、この技術。このデザイン。まさにCOOL!である。
さらにこれが一石彫成だと知っては驚愕するほかない。
二頭の龍は今にも動き出しそうで、そのうち生命を持ちそうだ。

いや。きっと彼らはすでに命を吹き込まれているのだろう。
私が魅せられたのは、たぶんこれらに命があるから、だ。

歩いてみれば...
見えないものが見えてくる。
次はどこを歩こうか?

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2 コメント

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すばらしい~ (しも1)
2005-06-23 17:41:29
本当ですね、歩いてみればいつも車で通る道さえも

全然違って・・・というか見えるものが増えますよね



これが『一石彫成』?!

・・・って塊を彫刻したって事ですよね?(間違っていたらごめんなさい)

それを見逃さないerimaさんに

私ならきっと、ぼ~っと歩きますから

気が付かないかもぉ・・・



あ!記事に関係ないですが、あまりにさわやかな

『ミントグリーン』に誘われて買っちゃいましたよ

虫が付かないって所もですもの
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親切な解説つき (erima)
2005-06-24 01:41:18
しも1様



そうです。これって、ひとつの大きな石を彫って

作ったものなんですって。この手水鉢の左側に

解説の札が立ててあって、そこに書いてありました。

だから、ぼ~っとしてても大丈夫(笑)

写真ではよくわかりませんが、この手水鉢、

鉢の中にも龍がいて、上のほうにある龍の口からは

本来水が出ていたらしいですよ。

その姿も見てみたかったなぁ...。



ところで、ミントの葉ですが...増えますよ~、

大きめの植木鉢をお勧めします。

目に優しいグリーン、爽やかな香り...

そして驚異的など根性。

いい奴なんですよ、ミントの奴。

増えたらミントティーなんかもいいですね。

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