猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

ゴンザ、囲まれる。の巻(ちょっとちびった可能性アリ)

2006年12月14日 16時51分43秒 | ゴンザも隣人!?
いつだったか。
かつてルーマニアに独裁者として君臨し、1989年に銃殺刑に処せられたチャウシェスクが、実はいまだに生存しているのではないかという記事をどこかで読んだのだが。

その事実は今でもルーマニア人の間では周知のものとして、まことしやかに囁かれているらしい。

そこで、その話が気になった私が、ルーマニアパブなどが職場のご近所にあり、ルーマニア女性がお客としても店に来るゴンザに

「そういう話、聞いたことある?」

と聞いてみたのだが。

「ううん。そんな話は聞いたことないなぁ」

との返事。

で。
私はそのままその話題を忘れてしまったのだが.....。

その日以来、その話に興味を持ったゴンザは、ある日。
店の近所で立ち話をしていた顔見知りのルーマニア女性たちを見つけ、訊ねてみようとしたらしい。

チャウシェスク生存説は本当なのか、と。

そして、実際ゴンザが立ち話をするルーマニア女性たちに近づき、その質問を切り出すと.....

6人のルーマニア女性に囲まれ、

「あのさ、チャウシェスクって......」

まで言いかけた途端にこう同時に切り返されたらしい。

ルーマニア女性・1 「死んだ!」

ルーマニア女性・2 「死んだ!」

ルーマニア女性・3 「死んだ!」

ルーマニア女性・4 「死んだ!」

ルーマニア女性・5 「死んだ!」

ルーマニア女性・6 「死んだ!」

と。

なんでも、ゴンザ曰く、

「6人の大女に囲まれて、同時に『死んだ!』って大きな声で言われて怖かったよう~!」

だそうだが、その光景を思い浮かべると、質問や答えのシリアスさはどこかへ吹き飛び、おかしくて仕方なくなる。

ルーマニアなまりの、カタコトの日本語を操る大柄な女性達に囲まれて、ひとり怯える日本人の男.....(笑)

ゴンザ、ちびらなかったかな?

まあ、触れてはいけない秘密に触れて、どこぞの機関に狙われるとかの怖い目よりはずっといいけど.....。
その経験がトラウマとなったゴンザのおかげで、以来我が家ではチャウシェスク生存説はタブーとなっている(笑)

いや。
実際の、ルーマニアでも実権を握っていたのはチャウシェスクではなく、党幹部たちで、彼らは革命を前に国外逃亡していたっていうタブーや、
革命その他を報じたのは西側の報道機関だけでルーマニアの国内報道機関がいなかった、
なんて深刻なタブーほどではないにしても。

チャウシェスク生存説はもしかしたら。
彼の政権下でのほうが今より生活が楽だったと言っているという6割の国民から出たものかもしれない。

そして。
ゴンザが質問を投げかけた、祖国を離れ金を稼ぎにきている女性達こそが、自らも知らぬまま、そういったルーマニアの現状をそのまま体現しているのかも。

あれ。
最後は私までシリアスになっちゃったけど。

ゴンザが囲まれたとき、ちびったかどうかの真相のほうは.....
闇の中(笑)

真相を糾明しようとすると、怖い目に遭いますよ~(爆)
(たぶん)


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12 コメント

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真実に勝る恐怖はない… (t-cat)
2006-12-14 21:57:06
erima 様

チャウチェスク=壁際の射殺体が固定してしまっていて。
簡単に忘れられるもんではないです。
しかし、異口同音に「死んだ!」に囲まれる一瞬も
恐ろしいですねー。
紛れもない真実には、どんな虚飾も吹っ飛びますね。
ルーマニア、恐るべし!

(ルーマニアと聞いて、どうしてもコマネチが浮かぶ私、
同類求む!)
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おぉ~(冷汗 (しも1)
2006-12-15 11:19:54
こ・コワイ...
私ならちびるどころじゃないですねー
というか、ハナから聞く勇気もありませんが
お尋ねになったゴンザさん、凄いですわよ
へぇ~揃って言われちゃ、やはり怪しいですね
私もt-catさん↑同様、コマネチが浮かびます...ギャグの方の
彼女も逃亡やらで、大変な人生だったようですね
オリンピックでは本当に妖精のようでした
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私も死んだに一票 (ハナクロ)
2006-12-15 21:24:35
私も死んだと思っている口です。ほかにはダイアナは暗殺されたと思っています。

と、日本を飛び出してから世界の動きを注意してみるようになって初めて気がついたこと、それは日本では南米のことってあんまり取り上げてないなって・・・。
スペインだからかもしれないけれど毎日なにかしら南米のニュースが入るたびに自分のものの知らなさを実感するこのごろ。

世界は広いんだなって・・・。そして・・・日本でルーマニア人女性6人に囲まれ一斉に「死んだ」と言われる男性が日本に存在しているということ、頭数では負けているけれど、彼こそ日本男児だ。
しかし、ほかの人がみたらルーマニア人女性にカツアゲされている日本人男性にみえたかしら?
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恐怖とその後の現実 (erima)
2006-12-15 22:48:12
t-cat様

あの壁際の残像は、今もくっきりと人々の目に焼きついてますよねぇ。
あれを見て、革命という言葉の魅惑的な響きの裏にある残酷な現実に愕然とした人も多かったはずです。
特に平和な日本では。

「死んだ!」の言い方はね。実際にゴンザが真似をしてくれるんですけど、それは結構コミカルなんです。
ルーマニア人は確かラテン民族だといいますが、シビアなお国事情を、若い女性達ははねのけ、日本生活を楽しむパワーがあるのかもしれませんねぇ。

私の場合、ルーマニアといえばコマネチよりもドラキュラ=ノスフェラトゥのイメージが強いですが。
お耽美のお国の女性は今。
現実主義に、それこそゴーストになりつつあるジャパンマネーを稼ぎまくっているみたいです。
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勇気というより「お姉さん」好き(笑) (erima)
2006-12-15 22:59:04
しも1様

お。しも1様は「怪しい派」ですね?
こういった独裁者が処刑された場合、ヒトラーもそうですが、まことしやかに生存説が流れるものですよね。
さて。チャウシェスクの場合、真偽のほどはいかに...?

ところでゴンザですが。もうきっかけがあったら「お姉さん」と喋りたい人ですから、勇気というより純粋に楽しんでいたのかもしれません

国外逃亡したコマネチもそうですが、大変な目に遭いながらもパワフルに頑張る彼女たちの行く末は、その頑張ったぶん、明るいものだと信じたいです。
ルーマニア女性達~。日本のスケベじじいを騙していっぱい稼ぐんだよ~
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あれは間違いない。 (erima)
2006-12-15 23:12:19
ハナクロ様

ダイアナは間違いなく消されたと私も思います。
今回も『調査』だなんて言ってましたが、陰で大きな力が働く中での公正な調査など望むべくもない。
真実は永遠に闇の中、なんでしょうねぇ。

思うに。日本では北米もしくはヨーロッパへの憧れが強いのか、その他の地域に関しては本当に関心が薄く、報道も少ない。
話題になるとしても、麻薬カルテルの問題か、宝石関係、サッカーぐらいですかね~。
まあ、南米に対する報道の仕方も、アメリカに従属してるのかなーなんて思ったりもしますけど。

そういえば、かつてナチスの残党はこぞって南米に逃亡したらしいですね。

日本国内でPCのキーボードばかり叩いている私など、本当に知らないことだらけです。

しかし、広い世界の中のちっぽけな日本。そのまた日本の中のちっぽけな街でポーランドやらチェコやらブラジルやらルーマニアやらの女性に接することの出来るゴンザは果報者(笑)
6人に囲まれるなど、めったに出来る経験じゃないですよね~。
で、本当は6人に迫られている図に見えればよかったのだろうけど...
やっぱカツアゲにしか見えなかっただろうな。
私にはその後、膝を抱えてひそかに泣くゴンザの姿が見える...(爆)
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Unknown (へいたらう)
2006-12-16 15:38:09
この話は私から出た物でしょうか・・・。
(書いたっけ?)

私がこの話を聞いたのは、もう、随分前です。
(7年くらい前?)
今の人たちは知らないのかも知れませんね。
当時は、「ルーマニアでは、誰もが知っている話」と言ってました。

確かに、あの映像を見る限り、連行されるところのシーンはあり、遺体になったシーンはあるのに、肝心の射殺されるシーンだけがない・・・。
そこまで撮るなら・・・という気がしないでもないのですが。

ちなみに、チャウくんたちは、ハワイで悠々自適しているそうです。
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それが... (erima)
2006-12-17 00:26:04
へいたらう様

それがどこでいつこの話を読んだのか、私にも記憶がさっぱりなくって...
でもへいたらう様がこの件について書かれたのだとしたら、きっとそれを拝読したのだと思います。
(だとしたら勝手にネタにしてすみません。うう)

しかし、へいたらう様のおっしゃるように、考えてみれば、今日本に出稼ぎにきているルーマニアやロシア女性の平均年齢は20代前半くらいですから、壁崩壊やこのチャウシェスクのことについてはおぼろげに覚えているかいないかということになりますね。
私たちには鮮烈に残ったあの映像も、彼女達には「え~、よくわかんな~い」なのかもしれません。
ああ、歳を感じるわぁ(笑)

でも確かに刑の執行の瞬間だけがないのは不思議です。生存説が広く流れたのがわからないでもない。

チャウくん(笑)がもし生きていたら88歳。
悠々自適なら100歳まで生きるかも。
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追伸 (へいたらう)
2006-12-18 17:20:00
このネタと同じくらいの頃ですが、中洲のあるお姉さんとお話ししていたところ、「バブルって何だったの?」と・・・。
「は?」と私。
「だって、私、まだ、子供だったから・・・」と。
「???」と思い、逆算してみたら・・・(泣)。

今では、中洲デビュー予備軍の中には、「ベルリンの壁」も「ソ連」も知らない世代がいるそうです。
考えてみれば、17年前ですからね・・・。
我々には・・・、あ、失礼、私にはつい最近の出来事ですが(笑)。
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昨日の話ではないですか!? (erima)
2006-12-19 02:32:30
へいたらう様

「バブルってなんだったの?」とはこれいかに!?
ベルリンの壁崩壊なんてつい昨日の話じゃないですか!(笑)
17年って、すごい&無情...
そりゃあ、私も重力に負けるわけだ(爆)

そういえば、中国人の女の子が言うには、中国では学校で、日本のバブル経済について勉強したらしいですけど...
日本では「バブルがあった」という事実ぐらいしか、若い子は知らないんでしょうかね~。
でも考えてみりゃ、バブルをブイブイ謳歌した女性達の娘が、中洲デビュー予備軍ってことになるんですものね。
=私の娘でもおかしくない...いやいや、なんでもありません(笑)

トラックバックありがとうございます~。
やはり私が読んだのはへいたらう様の書かれた記事でした。
勝手にネタにしてごめんなさいっ。
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