お客様より、北海道は豊浦のイチゴをいただきました♪
大粒の、それはそれはみごとな甘い、芳しい。
「おいしい!」
イチゴはその花も可憐で美しい、バラ科の植物。
畑に自転車で通っていた頃は、
毎年、初夏に花を咲かせるノイバラの姿を楽しみにしていた。
年々大きく葉を広げ、
それはみごとな芳香を漂わせる、
その小さく清楚な花が、私は大好きで。
我が畑でも、小さいながら、今年もイチゴが.....。
鳥や虫たちも、きっと毎年楽しみにしているはずの(笑)
「河原のあそこにはね、それは素晴らしいノイバラの繁みがあるんだよ♪」
そう、ゴンザに報告することも、
楽しみであったのだ。
「またひとつ、繁みを見つけたから、今度の花の季節には、一緒に見に行こうね」と。
ノイバラは、古くより『うまら』(『うばら』)と呼ばれ、
万葉集に詠まれるほど、日本になじんでいた花のようだが.....
そりゃあ、あれほどの芳香であれば、
たとえば、その姿が目立たぬものだとしても、人は惹きつけられ、
自然と、その存在を意識もしただろう。
ことさら、花を愛してきたこの国では。
ほらね(笑)
バラを育てたことのある人なら、知っているかもしれないが、
園芸種として扱われているバラの接ぎ木の台木には、このノイバラが使われ、
同じく、園芸種に房咲きの性質をもたらしたのも、
このノイバラだということだ。
世界中で二万種あるというバラの中の、
基本の八種に含まれていると。
この世界で、日ごとに、土や、自然に囲まれた川が失われてゆく中で。
『その繁茂力の強さゆえに嫌がられる』という、このノイバラの生命力は、
何か、心強く、頼もしくも思えるものだ。
あの芳香や可憐な姿が、私たちの暮らしから失われるのは、
あまりに惜しいから.....
今年、車窓から見たノイバラは、さらに数を増やし、
株もそれぞれ大きくなっているような気がしたものだが、
その姿にたまらず、声をあげれば、
ゴンザはわざわざ車を停めてくれ、
そのおかげで私は、十分に立派な株のそばに歩み寄り、
思い切り、芳しい香りを吸いこむことが出来る。
「.....素晴らしい香りだね、本当に!」
こちらもバラ科、畑のフェンスに絡まった、ブラックベリーの花。
今年もたくさん獲れるんだろうなぁ.....どうしよう!?(笑)
今や、園芸種も数限りなく手に入るようになり、
優雅なものも、大輪なものも、
香りも多くある、バラではあるが。
それでも私には、このノイバラほど清々しいものは、
他にないように思える。
次回、畑に行く頃には、
もう花は散っているかもしれないが.....
それでもまた来年。
また来年、あの香りが嗅げると思えば、
たとえばその一瞬のためにだけでも、
足を運びたいと思うのだ。
人生は長いようで短すぎ、
あの香りをあと何度、楽しめるのかと思うと。
ノイバラの、その存在の永遠を思えば。
夢のような香りを漂わせるノイバラの繁み。
たくましく、可憐に、毎年大きくなってゆく。
erimaさんが言うように、ノイバラは、台木になります。
時々、この台木が、接いだ薔薇よりも元気になっちゃって、
いつしか、「ノイバラ」になってることがあるんですよ。
(手入れが悪いから、なんですけどね 笑)
ウチにあった「ローズ・ヨコハマ」という、香りがとても良い薔薇があったんですが、
いつの間にか、「ノイバラ」になってしまって
今は、堂々と「ノイバラ」が茂ってます。
(ローズ・ヨコハマは、消えました。。。 )
生命力の強さを感じますよね。。。
そういえば、最初のバラを育て始めたときに、
必死で目を光らせていたのが、
台木から出るシュートに対してでした。
本にすんごくしつこく(笑)
「そのままだと乗っ取られる」と書いてあって...
「させるものか!」と(笑)
引っ越しを機に、すべてのバラを手放した今となっては、
もうノイバラでいいから欲しいですけどね...
というよりも、自分自身が歳を経るごとに、
毒々しくなってゆくせいか(爆)
むしろ清楚なノイバラが一番美しく思えたり(笑)
ローズ・ヨコハマ。
確か、山下公園にあった気が...
バラのある場所には柵が張り巡らされてはいるけれど、
もしノイバラぐらい強く香るなら、
風に良い香りが運ばれてくるかもしれないですね♪
時間があったら行ってみよ♪