私が店に出られなかった間、
バイトとして手伝ってくれたS君が、
社会人となった。
頭がよくて、柔軟で、
いかにも育ちの良い、おっとりとした彼は、
大学院を卒業し、途中米国留学も経験し、
普通に考えてみれば、
まあ、私やゴンザのような、不良ジジババとは、
接点がないはずなのだけど(笑)
縁あって店のオープニングから手伝ってくれ、
3年経った今、社会の海へと、本格的に漕ぎ出した。
おそらく誰もがそうであるように、
彼の航海もきっと、
時に嵐にぶつかることもあろうけれど、
彼ならきっと、ひょいとその嵐をやり過ごしてしまいそうな、
そんな気がする。
頑張れ。
超頑張れ。
『人間なんてクソみたいなもの。
だけど、そう捨てたもんでもない』
- erima -
これは、私が思う信念みたいなものだけど、
そう思ってりゃ、人生は素晴らしい。
(「クソみたい」なのは、もちろん自分を含めて、ですよ。
時々、言葉を「正しく」受け取ってくれない人もいるけれど、
これは人を悪しざまに言っている意味の言葉ではないのですよ)
おじさんとおばさんにも的確なツッコミが出来、
あの小さな店でも決して人と『ぶつからず』、
(色んな意味で。これは本当にすごいこと)
時にツッこまれると、顔を赤らめて笑う、
素直なあなたが私たちは大好きです。
また時々、遊びに来てね!
人とのお付き合いって、合わせ鏡
この言葉を思い出しました。
S君は、大変バランスのよい子で、
真面目だけれど、真面目すぎることもなく。
おしゃれで、たくさんのことに興味を持ち、
ユーモアもあり、頭がいい。
本当に、
「こんな息子さんを育てられたご両親ってどんな方かしら?」
と、お会いしたくなるほどでした。
そして、そんなある日、S君のお母様が
お店に来て下さったのですが、
「ああなるほど、こんなに素敵なお母様なら」と、
S君の素敵さに大納得でした。
お母様の前で仕事をするS君は照れ臭そうでしたが(笑)
我々は、たくさんの素敵な方々にめぐり合うことが出来て、
本当に幸せ者です。
バイト中にも、ゴンザのボケやらツッコミやらに、
付き合わされたS君は、少し気の毒でしたが…
いつかはそれも、役にたつ日がくるでしょうか?(笑)