ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

まるで缶詰製造機のような

2015-12-23 10:41:05 | 日記
批判のコメントを待ちながら、

そして補足の文章を考えながら、

そのあいだ私は

一つのイメージを具体化しようとしていた。

私の見解を分かりやすいものに提示しなおし、

納得してもらえるものにするには、

はっきりしたイメージを提供して、

それを受け入れてもらうのが一番だと考えたからである。

そんなことを考えているとき、

私の頭に浮かんできたのが、

「缶詰」のイメージである。

そう、マイナンバー制度は、私に言わせれば、「缶詰製造機」なのだ。

というのも、この制度は、

一人ひとりの個人にまつわる様々な情報を、

缶詰のように一つのパッケージに詰め込み、

そのあとで固く封印をして、

その表に、12桁の番号が書かれたラベルを貼り付けるからである。

他人からは、そのラベルに書かれた番号しか見えない。

その結果、私が対面する相手は、

顔も表情も失って、

12桁の番号を持つだけの、

のっぺらぼうの缶詰めに過ぎなくなる。

彼/彼女のプライバシーは

ラベルの向こう側に、

完全に隠蔽されてしまう。

ラベルが遮って、

彼/彼女がどこに勤務しているのか、

どういう家族の一員なのか、

どこに住んでいるのか、

といったことは、私には知ることができなくなる。

「マイナンバー制度はプライバシーを隠蔽する制度だ」

と私が言ったのは、そういう意味である。

その意味がこれでお分かりいただけただろうか。

               (つづく)
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2 コメント

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Unknown (omg05)
2015-12-24 11:53:06
缶詰モデルはわかりやすいですね。
あいかわらずよくフォローできていないのですが、
中身が「缶詰食べちゃうぞ」氏から防御されているのはよいが、安倍さんやお役人の方々からは全然防御されていない、中で食べられてしまう心配がある、国民年金での苦い経験でそう心配せざるをえない、「お役人たちの目からの自由」が損なわれる、そもそも「缶詰食べちゃうぞ」氏から防御されているというのもアヤシイ、重要な中身が全部缶詰の中なら、情報漏れのときには全部まとめて漏れてしまう、危機の分散という観点からしても良策ではない、
などというのがふつうの反対論かなと思います。
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有難うございます。 (ささやん)
2015-12-24 14:05:56
omg05さん、貴重なご意見ありがとうございました。慧眼ですね。ご意見の内容に関しては、私もそのようなことを念頭において、あと2回ほど書く予定ですので、それを読んでいただいた上で、もう一度ご意見をお聞かせいただければ有難いと思います。よろしくお願いします。
返信する

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