批判のコメントを待ちながら、
そして補足の文章を考えながら、
そのあいだ私は
一つのイメージを具体化しようとしていた。
私の見解を分かりやすいものに提示しなおし、
納得してもらえるものにするには、
はっきりしたイメージを提供して、
それを受け入れてもらうのが一番だと考えたからである。
そんなことを考えているとき、
私の頭に浮かんできたのが、
「缶詰」のイメージである。
そう、マイナンバー制度は、私に言わせれば、「缶詰製造機」なのだ。
というのも、この制度は、
一人ひとりの個人にまつわる様々な情報を、
缶詰のように一つのパッケージに詰め込み、
そのあとで固く封印をして、
その表に、12桁の番号が書かれたラベルを貼り付けるからである。
他人からは、そのラベルに書かれた番号しか見えない。
その結果、私が対面する相手は、
顔も表情も失って、
12桁の番号を持つだけの、
のっぺらぼうの缶詰めに過ぎなくなる。
彼/彼女のプライバシーは
ラベルの向こう側に、
完全に隠蔽されてしまう。
ラベルが遮って、
彼/彼女がどこに勤務しているのか、
どういう家族の一員なのか、
どこに住んでいるのか、
といったことは、私には知ることができなくなる。
「マイナンバー制度はプライバシーを隠蔽する制度だ」
と私が言ったのは、そういう意味である。
その意味がこれでお分かりいただけただろうか。
(つづく)
そして補足の文章を考えながら、
そのあいだ私は
一つのイメージを具体化しようとしていた。
私の見解を分かりやすいものに提示しなおし、
納得してもらえるものにするには、
はっきりしたイメージを提供して、
それを受け入れてもらうのが一番だと考えたからである。
そんなことを考えているとき、
私の頭に浮かんできたのが、
「缶詰」のイメージである。
そう、マイナンバー制度は、私に言わせれば、「缶詰製造機」なのだ。
というのも、この制度は、
一人ひとりの個人にまつわる様々な情報を、
缶詰のように一つのパッケージに詰め込み、
そのあとで固く封印をして、
その表に、12桁の番号が書かれたラベルを貼り付けるからである。
他人からは、そのラベルに書かれた番号しか見えない。
その結果、私が対面する相手は、
顔も表情も失って、
12桁の番号を持つだけの、
のっぺらぼうの缶詰めに過ぎなくなる。
彼/彼女のプライバシーは
ラベルの向こう側に、
完全に隠蔽されてしまう。
ラベルが遮って、
彼/彼女がどこに勤務しているのか、
どういう家族の一員なのか、
どこに住んでいるのか、
といったことは、私には知ることができなくなる。
「マイナンバー制度はプライバシーを隠蔽する制度だ」
と私が言ったのは、そういう意味である。
その意味がこれでお分かりいただけただろうか。
(つづく)
あいかわらずよくフォローできていないのですが、
中身が「缶詰食べちゃうぞ」氏から防御されているのはよいが、安倍さんやお役人の方々からは全然防御されていない、中で食べられてしまう心配がある、国民年金での苦い経験でそう心配せざるをえない、「お役人たちの目からの自由」が損なわれる、そもそも「缶詰食べちゃうぞ」氏から防御されているというのもアヤシイ、重要な中身が全部缶詰の中なら、情報漏れのときには全部まとめて漏れてしまう、危機の分散という観点からしても良策ではない、
などというのがふつうの反対論かなと思います。