ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

韓国・三権分立の理念と現実

2019-02-12 13:42:19 | 日記
ひと頃は日本の世論を賑わせた韓国の「元徴用工・判決」問題だが、最近はとんとこの話題を聞かない。その後に起こった「レーダー照射問題」のインパクトが強すぎて、この話題が吹き消されてしまった感がある。きのう、以下の記事を見て、「ああ、そんなこともあったっけなぁ」と思ったところである。

韓国検察は11日、韓国大法院(最高裁)が朴槿恵(パククネ)前政権の意向を受けて徴用工訴訟の進行を遅らせたとされる事件で、前大法院長(最高裁長官)の梁承泰(ヤンスンテ)容疑者(71)を職権乱用などの罪で起訴した。朴炳大(パクビョンデ)容疑者ら2人の前大法官(最高裁判事)についても、共犯として同様の罪で起訴した。
                     (朝日新聞DIGITAL 2月11日配信)
 
こうした韓国検察の動きの背後に、文在寅政権の意向が働いていることは容易に想像できる。そうであるとすれば、韓国では三権分立の理念が踏みにじられ、行政府による司法への介入が公然と行われていることになる。

現に文在寅政権は、自分の政権に不利な判決を下した判事を、何人も「積弊(前政権の弊害)」の咎で拘束している。また、上の記事には「韓国大法院(最高裁)が朴槿恵(パククネ)前政権の意向を受けて徴用工訴訟の進行を遅らせた」とあるが、ここからも「政権による司法への介入」という構図の存在が読みとれる。

朴槿恵政権の時代であれ、文在寅政権の時代であれ、韓国では司法は政治闘争の舞台となり、三権分立の理念など有って無きに等しいのが実情である。

とすれば、あれは一体何だったのだろう。大法院によって「元徴用工・判決」が下されたとき、文大統領は「我が国には三権分立の制度があるので、私はこの判決を覆すことができないのだ」と得意気に言い放ったが、あの発言は一体どういうことだったのか。

「正論を吐く奴は、食えない奴だ」。この「迷言」が真理であることの証を、私はここに見たと思ったのだが、いかがだろうか。
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