ささやんの週刊X曜日

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

悪夢はだれが見るのか

2019-02-13 14:41:08 | 日記
安倍首相は12年前の民主党政権を「悪夢のような」政権だったと揶揄したが、これを受けて自由党の小沢代表は、「もう一度、悪夢を見てもらう」と述べ、政権交代をめざす考えを強調した。

先日の本ブログでも書いたように、政権交代をねらう小沢代表の、その頭の中に描かれているのは、「自分が主導して石破茂を首班指名に担ぎだし、その旗印のもとに立民、国民、自由の各党を取りまとめる」というシナリオであるに違いない。

小沢代表の「悪夢を、もう一度」作戦の、その成否の鍵をにぎるのは、石破氏がこの話を聞かされて首を縦に振るかどうかだということになるが、その可能性は充分にあると私はみている。

「安倍の野郎!けしからん!こうなったらもう倒閣しかない!」石破氏がそう敵愾心を募らせるとすれば、その誘因は、ほかならぬ安倍首相自身のふるまいである。というのも、安倍首相は先ごろ、露骨に「石破はずし」を行ったからである。ネット記事などで報じられているように、安倍首相は6日夜、総理公邸に(石破派を除く)自民党の6派閥の事務総長らを招いて食事会を開催した。箝口令(かんこうれい)が敷かれ、招かれた事務総長らは裏口からこっそり入ったというから、これは紛れもなく「極秘」の会合である。石破氏が「これは、前回の総裁選に自分が立ったことへの意趣返しだ!」と憤ったとしても無理はない。

安倍首相が小沢代表の「石破担ぎ」戦略を知れば、小心者の安倍首相はいっそう「石破はずし」、「石破たたき」に走り、そうなれば石破氏はますます敵愾心を募らせるだろう。

泥沼の政界はよりいっそう泥沼の度を加え、ますます面白くなってきた。
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