原作漫画へのリスペクトが最大限感じられる実写化との事だが、私は残念な事に漫画もアニメも未見なのでその比較が出来ないのが残念。
ただ、漫画もアニメも未見でも、冴羽獠というキャラクターのイメージは私も中にもある。私自身は、二面性のあるキャラクターを映画の中で違和感を感じさせないことが成功の鍵だと思っていた。令和の新宿で、あの二面性のあるキャラクターを復活させる様子に少しでも面映ゆい所が感じられたら見ている方も落ち着かないが、そんな所が一つも感じられなかったところに鈴木亮平の役者魂を感じる。あのもっこりダンスを見せても余裕があり、クレバーさもどこか残しているのだから・・・
令和の新宿と昭和の新宿の混成感、夜の新宿が舞台でありながら猥雑さにウェットな感じが一つもなく、どこかからっとした感じなのはシティーハンターらしさの表れと理解して鑑賞。
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1980年代、新宿駅の伝言板を使った事はないが、映画の舞台にも近い西武新宿駅の伝言板にはお世話になった。落書きも多かったけれど、本気の待ち合わせ情報も結構あった。