韓国ドラマで多いのは詐欺にあって苦しむ一般市民の苦悩から始まる事件。その詐欺発生率は日本のドラマの比ではない。
このドラマでも高利貸しによる詐欺被害から始まった事件が規模の大きい事故に繋がっていく。
嘆き悲しむ家族は「印鑑を偽造されて借金が増えた」と裁判で訴えるものの、偽造された証拠が見つからない。その証拠を見つけるために検査機関で検査中と知ると、詐欺集団がその建物を焼き尽くし証拠を無くして勝訴に持ち込もうとする大胆な行動だ。
実行犯のリーダーはその汚い仕事の全貌を分かっているものの、いわゆる闇バイトで集められた実行犯は何も知らず、集まった現場で、窃盗レベルの仕事で集められたはずが、殺人に変更という、闇バイトの典型のような流れに巻き込まれるのだ。
そしてそこで潜入捜査をしているのが珍島犬ことチン・ホゲと、水で爆発する薬剤を使った火事を防ごうとするブルドーザータイプ消防官のドジン。
警察官があんなに分かり易く潜入捜査するのかという疑問は置いておくとして、闇バイト形式の犯罪が全世界的定型犯罪になっているのか良く分かる。
しかし、この詐欺集団、全部を爆破させて証拠を無くせば、裁判も勝訴で実行犯はすぐに海外に逃亡なんて、身勝手にも程があるストーリーを考えるものだ。
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警察と消防のハイブリット捜査が売り物のこのドラマ。
なんと、珍島犬ことチン・ホゲの口封じをしたい輩たちが、チン・ホゲが犯罪に手を染めたという証拠を捏造して彼を拘束するというかなり荒手な手法に走る。
ここでも、韓国ドラマのスピード感が発動され、警察、消防のメンバーが捏造を疑うも、あっという間にチン・ホゲは収監され、刑務所内でリンチの洗礼を受ける事になる。
こんなにスピ―ディでいいのか・・・そしてあまりにも分かり易すぎる証拠の数々。科学捜査は嘘をつかないものの、捏造の前にはなすすべもない。