海外出張から帰国し、サランが地方のビジネスホテル的な場所に左遷されていることを知ったクォンは彼女を迎えに行くものの、彼女は「私はここに異動になったのだから」とソウルに戻る事になかなか首を縦に振らない。
彼女の勤務する地方の観光ホテルは、地元の人の冠婚葬祭に場所を貸したり、ビジネスマンが宿泊したりと、名前に観光とはついていても、観光ホテルであることが営業成績に結びついてはおらず。従業員は地元にもいい場所があると知っていてもそれをアピールする戦略が取れていない事を残念とは思っていても、それをなかなか形にはできなかったのだ。おまけにこの観光ホテルは常務管轄の流通部門に所属していることもあり、「買い手があるなら売ってしまった方がいい」という方向性になっていたのだ。(まぁ一番手っ取り早い方法か・・・)
そんな中、滞在型で体験型のリゾートホテルに舵を切る方向性を打ち出し、自分がホテルを購入するというアイデアを出すクォン。
サランも助けられるし、自分のアイデアも活かせる。紆余曲折あっても、ドラマ的には「サランがこのホテルでマネージャーをやって、顧客に満足してもらう滞在、体験型のホテルのサービスを行って、ホテルマンとしての夢もかなえてハッピーという展開なのか?」と思っていたのだが、私の考えた展開は一昔前のものだったようだ。
サランは「私が本当にやりたかった事を一から自分でやってみたい」とホテルを辞めて、自ら起業する道を選ぶのだ。そうか・・・その道の方がずっと自由だな・・・と思いながら、ラブコメの王道らしいゆったりとしたエンディングまでの微笑ましいエピソードのあれこれを楽しむ。