自分達を見張っていたと思われるトンバン・ミンを探し、森に入ったグォンジュとデレクだが、二人とも幻覚をみることとなり、トン・バンミンを探す事は出来ず。やはり刑事課から貰った栄養剤になんらかの薬が入っていた事が分かる。
ビモド草と呼ばれていた事を考えるとビモド土着の植物なのだろう。(心臓麻痺云々という言葉まででていることを考えると、トリカブト的な恐ろしい毒を想像してしまうが・・・)
デレクもグォンジュもまだ捜査を続けようとするのだが、トンバン・ミンの祖父は地元の権力者だ。その力は警察署長に迄及んでおり、女性署長は、養父とのトラブルを持ち出し、デレクに「自分の国に帰られたらどうですか?」とアメリカへの帰国を促すのだ。養父からの虐待のトラウマを乗り越えて刑事になったデレクの苦労を知るグォンジュは署長に抗議するものの閉鎖的なビモドの内情は外部の者には計り知れないものがあるらしい。
権力者の祖父の力もあり、今までは問題が表面化しなかったトンバン・ミンの多重人格だが、もう隠しきれない所まで来ているようで、身の回りの世話をする者たちも次第に疑心暗鬼になってくる。トンバン・ミンの指摘通り、祖父が設立した教団は、メンバー達がそれぞれを見張りあう事で、またそれぞれの家族が人質のようになっていることで組織として機能していたのだ。危ういバランスの上に成り立っていた組織は一つほころびが出来ればあっという間に組織の維持は危うくなる。。。
トンバン・ミンの祖父はそれを分かっているから、シム刑事に賄賂を渡して警察内部の情報を仕入れようとしているのだろう・・・
トンバン・ミンが被害者を探すのにネット上のコミュニティを利用していることに気づいた警察メンバー達は、囮の文章をアップする事で彼の動きを探ろうとする。そしてトンバン・ミンの過去を探っていく際中にトンバン・ミンが虐待を受けていた事、その虐待から彼を守ろうとした家庭教師がいた事。トンバン・ミンの多重人格の内の一つがその家庭教師であるらしい事などが段々と明らかになってくる。(人格が変わる際にトンバン・ミンが首を回すのはこの家庭教師を模したものらしいのだが・・・多重人格は実在する人物の性格が関係するものなのか・・・)
トンバン・ミンの祖父の様子を調べるシム刑事が見つけたのは、遺伝子検査の書類だ。トンバン・ミンの過去、そしてデレクの過去・・関係ないと思っていた出来事がどこかで繋がっているらしい事が分かってくるのだが・・・
12話の内容を取り上げた記事