DXという最近よく聞く言葉とは無縁の生活なのだが・・・・それでも会社員故、どうしても使わなければならないシステムもある・・・
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e-Gov電子申請は、各府省が所管する様々な行政手続について申請・届出を行うことが出来るシステムなのだが、これがなかなか煮ても焼いても食えぬ、あまりにも素敵すぎるシステムだ。
私は主に厚生労働省関係の従業員の保険等の手続きに使っているのだが・・・・・
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例えば、A4サイズ位の申請書を一枚作成するとする。
既に会社名、住所などを登録しているにも関わらず、もう一度最初から入力することを求められる。うっかり郵便番号を入力忘れたりすると、「未入力」などと注意される。自分の不注意を恨んだりする。
そして何故か、入力画面の文字が小さく、全画面を見ながら入力しようとするともう米粒どころの騒ぎではなくなり、字を大きくして入力しようとすると、全体が見渡せずに見切れてしまう。(全体像を確認できずに入力を続けることはとてつもなくストレスになるのだ)
そんな困難を乗り越え、無事全部入力し、送信が出来ても油断できない。間違いのある場合は容赦なく「返戻」となる。この返戻のお知らせは自分から確認しないと知る事が出来ない。
自信満々に送信して、確認しないでいると、何日間も何にもしていないことになってしまう・・・・
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私は今日「令和3年7月1日」と入力すべきところを「令和3年7月11日」と入力してしまったらしい。
キーボードを勢いよく押しすぎたのだろう。チェック漏れになってしまったのは、数字が小さくてよく見えなかったからだ・・・理由はなんにせよ、間違えたのは私なので、それは反省する。
自分で返戻になっていることを確認し、もう一度申請を行おうとする。
問題はこの先だ。11日を1日に変更するという一か所の訂正だけでやり直しできると思ったら大間違いなのだ。
システム的に「返戻」になった時点で全クリアになるように設定されているようで、もう一度一から全部やり直すようになっているのだ。
なんで、間違ったところだけを直せるようになっていないのだろうと思う。
A4サイズに申請書ならまだいいが、A3サイズの申請書に1年分の数字を入力して送信したのに、たった一か所、備考欄にちょっと長めのテキストをいれたせいで、桁あぶれで全部エラーになり、戻って来た時は脱力した。もう一度1年分の数字から入力しなおしなのだ。
一応、全部入力した時点で控えを取っておく事が出来るのだが、控えはPDFのため、それをコピーペーストして再入力の際に使えるようにはならないのだ。
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全部一からやり直しという、素敵なシステムを構築した理由を知りたいのだが、そんな事が出来るはずもない。
「間違えなければ、やり直しする必要なんてないんですよ」と注意されるだけに決まっている。
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デジタル革命は色々なところで計画されているようで、行政手続きは2025年までに98%オンライン化を目標にされているようだ。
使うシステムが違うのかもしれないが、それでも2021年の今こんな感じだとすると、目標達成は難しいのでは?と思ってしまう。それとも、またもっとお金をつぎ込んで、一から別の素敵なシステムが構築されるんだろうか。