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私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

ひまわり

2008-11-25 21:05:58 | 韓国ドラマ・映画
殺人の罪で10年間服役していた男(キム・レウォン)が仮釈放後に向かったのは、ふるさとの町にある食堂。
10年間いなかったうちに、沢山あったひまわり畑もなくなってしまった。
「戻ってくるなんて。。。どこか他の町に行ってくれ。」警官になった同級生からそんな風に言われても、男は自分の育った町を離れようとはしない。
小さなメモ帳をいつもポケットに忍ばせている男は、血のつながりもない食堂の女主人の養子になり、新しい妹も出来、自動車工場で静かに働き始めるのだ。
しかし過去は消せず、静かに暮らすことなど出来ない男。

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私はいわゆるバイオレンス物(黒社会物)といわれるアクション物が好きだ。
香港映画から始まり、最近は韓国物もよく見るが、バイオレンス(黒社会物)映画に対する好みにも国民性の違いが表れると思う。
義兄弟になるのはどちらの国も一緒なのだが、義兄弟になった後の裏切りや、周囲の人間の巻き込み方とかが全然違うのだ。

「義理」を語るわりには、簡単に裏切りが行われるのは韓国。そして韓国の場合は貧しさゆえの金がらみで、色々悩みが語られることが多い。
かたや香港はトラブルが起きれば巻き込まれるのはまず家族だ。
ボスの奥さんは綺麗な女優さんという設定がよく見られるが、何かあったときは必ず奥さんと子どもが狙われている。子どもと妻が移住していても、復讐の手は海外にまで簡単に伸びるのだ。
また香港はどんなに話しが複雑であろうとも、上手い具合に編集され、さくっと90分で終わることが多いに対し、韓国側はせっかく撮影したものを捨てるのは惜しいと思うのか、これでもかと詰め込むケースが多く、120分の長尺にアップアップしてしまうケースが多い。
好みの問題かと思うが、見慣れた香港タイプの方が見ていてしっくりするケースが多い。

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このひまわりも主人公はいわゆるチンピラで、勿論お金の話もあるし、裏切りの話もあるのだが、話の中心は彼が母と慕うことになる食堂の女主人との話が中心。
キム・ヘスクがお母さんを演じるのも、見慣れているせいか安心感あり(思いもかけない人が母親役をやるのもいいが、見ていて安心出来るというのもそれはそれでいいもの)
そのせいか「韓国物のバイオレンスはちょっと・・・」という思いも起こらず、結構楽しく見る。
楽しくといっても映画として楽しく見るという意味で、映画の内容そのものはかなり切ないもの。
いつもはやや苦手なキム・レウォンも、やり直したい、優しい息子になろうという頑張りが感じられかなり好印象。

ひまわり

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